サンレコ読者が本気で惚れた制作ツール2021〜ハードウェア編

サンレコ読者が本気で惚れた制作ツール2021〜ハードウェア編

 特集「本気で惚れた制作ツール」に併せて実施した読者アンケート、多数の回答をいただきありがとうございました。寄せられた回答の中から、ソフトウェアに続き、ハードウェアに関する回答を抜粋してお届けいたします。

DAW関連

RME Fireface UFX+

RME Fireface UFX+

 安定性と拡張性。(かわと 様)

 RMEの製品は、音質やドライバーの更新も含めて評価されていますね。UFX+はFirefaceシリーズで初めてMADIを搭載したモデルです。音質などについてはUFX IIのレビューもご覧ください。

ELGATO Stream Deck

ELGATO Stream Deck

 自由に配置できるショートカットやアプリ起動、またアイコンの見やすさも最高です。ショートカットが存在するものならすべて適用でき、ワンボタンで複数ショートカット同時使用も可能。階層が存在するのでマスタリング時に使うショートカットだけをまとめたページを作れたりと何かとアイディア次第で作業が効率化します。(豊豊豊豊豊 様)

 特集では、米津裕二郎さんがSoundFlowとの組み合わせでの使い方を紹介してくださいました。実際に米津さんの作業に立ち会ってみると、そのスムーズさに驚かされます。

アウトボード

SSL Six、Fusion

SSL Six

SSL Fusion

 アナログ機材でのミキシング環境を構築したい中で軸になるミキサーを探した結果、求めていたものにピッタリはまったのがSix。マイクプリを2基搭載したチャンネル・ストリップ、バス・コンプレッサーとSSLの美味しいところ総取りで、モニター・セクションも充実していてちゃんと音も良い。宅録環境で理想の一台。Fusionは、マスターのセンド/リターンでつなぐことで、レコーディングからミキシング、マスタリングまで最低限必要なものは一通り完結する構成で、とても使い勝手がいい。(信樂 様)

 SSL Sixは人気ですね。Big Sixもリリースされました。Fusionは最近のプライベート・スタジオ紹介でもあちこちで登場しています。いずれもシンプルな操作性でSSLサウンドが得られる点で人気なのではないでしょうか。

RUPERT NEVE DESIGNS Shelford Channel

RUPERT NEVE DESIGNS Shelford Channel

 よくミックスをお願いしているミックスエンジニアの森元浩二.さんのスタジオでおすすめのマイクプリを伺った際に推薦していただき購入しました。録り音が良いのはもちろんなのですが、その“良い音“を体が覚えるので、良いとされる音の一つの指標となる素晴らしい機材だと思っています。(野﨑心平 様) https://www.shinpeinozaki.com/

 プロデューサー/作曲家/ギタリストの野﨑さんからの投稿。森元さんには同社の限定モデル、5025 Dual Shelford Mic Preをレビューしていただいたので、その流れもあっての推薦かと思います。ルパート・ニーヴさんは残念ながら昨年ご逝去されましたが、生涯にわたって自身の生み出したサウンドをアップデートし続けましたね。

楽器

AKAI PROFESSIONAL MPC One

AKAI PROFESSIONAL MPC One

 いわゆるスタンドアローンMPCとしての活用のほか、MTR的にも利用できる点がポイントでした。MPC Live IIと異なりスピーカーが搭載されていない反面、長期使用にわたって内蔵バッテリーの劣化など心配しなくても良いという点がMPC Oneを選択した理由の一つでもあります。 (no79ike 様)

 なるほど!あえてバッテリーレスという選択、アリだと思います。コンピューターに向かわずに音楽制作ができるというのは単体機のメリットですね。

YAMAHA PSS-A50

YAMAHA PSS-A50

 宿泊時のお供にもなるミニ・キーボードを検討したとき、“電源入れたらすぐ鳴らせる”を最低条件で考えコスパから選択。結果鼻歌から即鍵盤を鳴らして確認をとったり、USB接続でそのままMIDIキーボードとして使用したりと活用でき大変良い買い物をした。(スー 様)

 恥ずかしながらこのキーボード、存じ上げませんでした。デジマートで見ると実売価格は13,000円前後。電源を入れたらすぐ音が鳴るキーボードは便利ですよね!

モニタリング

APPLE AirPods Max

APPLE AirPods Max

 有線、無線どちらでも使用可能なヘッドフォンで強力なノイズ・キャンセル機能により現場に左右されない静音ミックス環境構築ができる。ノイズ・キャンセリングも違和感なく100dB SPL A程の環境でも十分に機能する。AirFlyとの連携によるワイヤレス・モニタリングではスウィートスポットへのマイキングが可能になる。特に配信ミックス、SRミックスに有効。モニタリングに必要な音質基準も十分にクリアしており、さらに小音量で判断できることにより耳への身体的負担も軽減できる。(福山Cable 出原 様)

 福山Cableは広島県福山市でライブ・ハウスの運営や配信/PAなどを手掛けていらっしゃるそうです。AirPods Maxはミックス・チェックやApple Musicの空間オーディオ用として導入されているケースは見ていますが、マイキングにノイズ・キャンセル+ワイアレスを活用するとは恐れ入りました。

SENNHEISER HD 600

SENNHEISER HD 600

 音が良い。(suzuki 様)

 ロングセラーのオープン型です。インピーダンスが300Ωと高いので良いヘッドフォン・アンプを使いたくなりますが、名機の一つですね!

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