瞬火(陰陽座)、命(-真天地開闢集団-ジグザグ)、生形真一(Nothing’s Carved In Stone)が本気で惚れた音楽制作ツール

瞬火(陰陽座)、命(-真天地開闢集団-ジグザグ)、生形真一(Nothing’s Carved In Stone)が本気で惚れた音楽制作ツール

2021年も、音楽制作ツールの世界では個性的な機材やソフトが数多く生み出されました。クリエイターやエンジニアたちは、その中から何を選び活用してきたのでしょう? 総勢30組に“本気で惚れたツール”を紹介していただきましたので、第3弾では瞬火(陰陽座)、命(-真天地開闢集団-ジグザグ)、生形真一(Nothing’s Carved In Stone)のツールを見ていきます。

瞬火(陰陽座)

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【Profile】激しいステージングで見る者を圧倒する、唯一無二のうねりを放つ個性的なベーシストでもあり、黒猫とともに陰陽座のツイン・ボーカルを担当する。ほとんどの楽曲で作詞/作曲/プロデュースを行い、アート・ワークのデザインを入稿レベルまで手掛けるという面も持つ

 Recent work 

廿魂大全(完全限定盤)

廿魂大全(完全限定盤)

  • アーティスト:陰陽座
  • キングレコード
Amazon

『廿魂大全』
陰陽座
(キング)

VOLTAMPERE GPC-TQ[Power Distributer]

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 制作環境の刷新に伴い、ラック・マウント可能で信頼性の高い安定化電源を導入したいと考えていたところ、この電源ディストリビューターに出会いました。

 澱(よど)んだ河川を澄み切った清流にするがごとく、静粛性の高い電源を供給してくれるところがとても気に入っています。従来の環境と比べて楽器周りのアンプなどの出音にも変化があったため、良い意味でセッティングや配線を見直すきっかけにもなりました。楽器系の音に変化があるということは、同じ清流の中にあるそれ以外の機材も同様の影響を受けているということですから、システム全体の電気、ひいては音の整合性が高まっているのは間違いないと思います。導入して本当に良かったと思える、素晴らしい安定化電源です。現在のところ本機を含めた環境で作品を制作し発表するには至っていませんが、機材の性質上、今後制作するすべての作品が例外無くその恩恵を受けることになると思います。

命(-真天地開闢集団-ジグザグ)

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【Profile】-真天地開闢集団-ジグザグの歌&弦楽器。作詞・作編曲、映像なども担当。2022年1月5日に3rdアルバム『慈愚挫愚 参 -夢幻-』とライブBlu-ray『慈愚挫愚 5周年記念禊 ~ハキュナマタタ~』を発売する。3月からは全国ツアー “全国悪霊退治 -夢幻-”を敢行

 Recent work 

『慈愚挫愚 参 -夢幻-』
-真天地開闢集団-ジグザグ
(CRIMZON)

SHURE SM7B[Dynamic Microphone]

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 革命的なマイクです。新しいマイクが欲しくていろいろ探していたときに、某有名ボーカリストの方がSNSに上げている動画を見て知り、簡易的な様子とハイクオリティなサウンドとのギャップに“何だこれは!?”と驚き、買ってみました。

 ダイナミック・マイクなのに、まるでコンデンサー・マイクのような明りょう感と滑らかさのあるサウンド。ギラギラしていたり、サラサラしていたりという変な癖も無く、すごくフラット&ナチュラルです。なおかつダイナミック・マイクらしいパンチのあるロックな音。

 そして重要なのが、分厚いウィンド・スクリーンを備えているので吹かれに強く、別途ポップ・ガードを用意する必要が無いこと。もちろんファンタム電源などを供給せずにハンド・マイクで、サクッと超ハイクオリティな音で録れる。あと見た目もカッコいい。私の声&ズボラな性格と相性抜群です。もっと早く知りたかった。

生形真一(Nothing’s Carved In Stone)

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【Profile】ELLEGARDEN、Nothing's Carved In Stoneのギタリスト。12月1日にはNothing's Carved In Stoneの11thアルバム『ANSWER』がリリース

 Recent work 

『ANSWER』
Nothing’s Carved In Stone
(Silver Sun Records/SPACE SHOWER MUSIC)

Z.VEX Super Hard On & CLARK AMPLIFICATION Gainster[Guitar Effects]

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 どちらも生産完了品なので、常にネットでリサーチしていて手に入れました。先日のELLEGARDENのライブで、メインのギター用ひずみエフェクターとして両方とも使用しています。2000年代初期のZ.VEX Super Hard Onはブースターとしてめちゃくちゃ良いです。おそらくMARSHALLのアンプと相性が良いのではないかと思っていて、ひずみにハリとコシが出るし、音を太くしてくれるのが魅力です。次のレコーディングにも持って行きます。

 2004年ぐらいのCLARK AMPLIFICATION Gainsterは、今はもう売っていないんですが、すごく丁寧に作られたエフェクターで奇麗なひずみ方をします。有名なオーバードライブのエフェクター、KLON Centaurと似た系統で、それよりもちょっといなたい感じがあります。決しておしゃれではないけれど、角が取れた丸い音がビンテージ・ライクで、ちょっと枯れた具合の良いひずみです。

【特集】本気で惚れた音楽制作ツール2021

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