TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの使い方【DAY7】ユニークなフレーズを生成するシーケンサーたち(2)

OP-1 fieldのシーケンサーfingerの画面

トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY7も引き続き、OP-1 fieldに搭載されているシーケンサーについての紹介です!

 DAY7は、以下の2つのシーケンサーを紹介します!

pattern

 オーソドックスな16ステップのシーケンサーです。打ち込んだシーケンスをピアノロールのように全体を見渡せるので、音を聴きながら細かな調整を加えていく、といった使い方ができます。

OP-1 fieldのシーケンサーpatternで打ち込みしている様子

ロータリーエンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:move cursor(カーソル移動)
  • オーカー:swing(スウィング量)
  • グレー:pattern length(パターンの長さ)
  • オレンジ:hold(シーケンサーの再生/停止)

 shiftキーを押すと下記のパラメーターが調整できます。

  • ブルー:erase notes(ノートの消去)
  • オーカー:offset notes(ノートの前後移動)
  • グレー:move section(パターン長が15以下の場合、再生位置を前後に移動)
  • オレンジ:play mode(シーケンスの進行方向切替:正方向/逆方向/往復)

finger

 あらかじめ作った14のパターンをリアルタイムに切り替えたり重ねたりできるシーケンサーです。打ち込み方はpatternと同じですが、より即興に特化しているといえます。

シンセモードで使用した際のfingerの画面
ドラムモードで使用した際のfingerの画面
シンセモードで使用した際のfingerの画面(左)とドラムモードで使用した際のfingerの画面(右)

 シーケンサーを使用しているモードによってグラフィックが変わるのも大きなポイントで、シンセモードでは某有名アートユニット、ドラムモードでは某有名ゲームキャラに似た演奏アニメーションが楽しめます。TEENAGE ENGINEERINGらしい遊び心が最高ですね!

ロータリーエンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:move cursor(カーソル移動)
  • オーカー:swing(スウィング量)
  • グレー:pattern length(パターンの長さ)
  • オレンジ:hold(鍵盤を押さえている状態のオン/オフ)

 shiftキーを押すと下記のパラメーターが調整できます。

  • ブルー:erase notes(ノートの消去)
  • オーカーplay mode(シーケンサーのモード切替)

fingerのplay modeについて

 play modeは下記のような仕様になっています。

  • REPLACE:現在のパターンが最後まで再生された後、次のパターンへ切り替わります。
    →このモードではシーケンスの切替タイミングがクォンタイズされます。

  • JOIN:2つのパターンを同時に再生できます。
    →このモードではシーケンスの再生タイミングがクォンタイズされません。

  • FILL-IN:切り替えたパターンが最後まで再生された後、最初に再生されたパターンへ戻ります。

→【DAY8】へつづく!

Yebisu303(Acid Alliance)

【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。

bandcamp https://yebisu303.bandcamp.com/
YouTube https://www.youtube.com/user/Yebisu303
SoundCloud https://soundcloud.com/yebisu303
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