TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの使い方【DAY6】ユニークなフレーズを生成するシーケンサーたち(1)

OP-1 fieldのシーケンサーarpeggioを使って演奏している様子

トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY6〜8は、OP-1 fieldに搭載されている7つのシーケンサーを紹介します!

OP-1 fieldに最適化された7つのシーケンサー

 シンセやドラムをテープ・モードで録音する際に欠かせないのがシーケンサーです。OP-1 fieldでは前モデルのすべてのシーケンサーが引き継がれ、機能も改善されました。 高解像度ディスプレイに合わせてUIもブラッシュアップされ、見た目もより楽しくなっています。

シーケンサーの選び方

 shiftキー+シーケンサーキーでブラウザ画面を表示させ、ブルーのエンコーダーを使って選択します。

  • 回す:カーソルを移動
  • 押す:シーケンサーの選択

 DAY6では、その中から以下の2つを紹介します。

arpeggio

 オーソドックスなアルペジエーターです。鍵盤でコードを押さえると、五線譜の上をノートが流れていくグラフィックが楽しめます。単純にプリセットを選ぶだけでなく、発音の順番や発音パターンなどを選ぶことができるので、複雑なフレーズを偶発的に生成することができます。

OP-1 fieldのシーケンサーarpeggioの画面

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:note value(音符の種類)
  • オーカー:trigger mode(発音の順番)
  • グレー:trigger pattern(ノートの間引き方)
  • オレンジ:hold(鍵盤を押さえている状態のオン/オフ)

 shiftキーを押すと下記のパラメーターが調整できます。

  • ブルー:note length(発音の長さ)
  • オーカー:type(アルペジエータの種類)
  • グレー:pause / skip(trigger patternで間引いたノートを詰める/詰めないの切り替え)
  • オレンジ:swing(スウィング量)

endless

 往年のアナログ・モノシンセの名機に影響されたステップシーケンサーです。shiftキーを押した状態で鍵盤を1つずつ押すことで最大128ステップまで打ち込むことができます。

shiftキー+鍵盤(ド)を押してステップ5に記録している様子

打ち込み方法はshiftを押しながら鍵盤を押す(写真上:ステップ5に“ド”を記録している様子)

 シーケンサーの再生は鍵盤で行いますが、押した鍵盤の位置に応じてトランスポーズされるので、セッション中にさっと打ち込み、キーに合わせてポン出し、といったスピード感で使っていくことが可能です。

 再生中にエンコーダーを操作すると、より複雑なフレーズを生成することもできます。

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:note value(音符の種類)
  • オーカー:swing(スウィング量)
  • グレー:trigger pattern(パターンをどのようなリズムで再生するか選択)
  • オレンジ:hold(鍵盤を押さえている状態のオン/オフ)

 shiftキーを押すと下記のパラメーターが調整できます。

  • ブルー:manual mode(ノブを回してシーケンサーを動かす機能のオン/オフ)
  • グレー:rotate pattern(trigger patternで設定したパターンを前後にずらす)
  • オレンジ:direction(シーケンサーの再生方向)

→【DAY7】へつづく!

Yebisu303(Acid Alliance)

【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。

bandcamp https://yebisu303.bandcamp.com/
YouTube https://www.youtube.com/user/Yebisu303
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