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【特集】私の愛するヘッドホン2024〜ぷにぷに電機の相棒と言えるSONY MDR-CD900ST

ぷにぷに電機

 現代の音楽制作に欠かせないツールとなったヘッドホン/イヤホン。「制作の大半をヘッドホンでこなす」と言うクリエイターやエンジニアが増えており、それに呼応するように各メーカーからも魅力的な製品が登場している。音楽プロデューサー/歌手として活動しているぷにぷに電機が愛用しているのは、SONY MDR-CD900ST。キャリア初期から常に制作を共にする相棒のような存在だ。 

SONY MDR-CD900ST

SONY MDR-CD900ST

 1989年の発売以来、数多くのレコーディング・スタジオに導入されているヘッドホン。音質と耐久性を追求し独自開発したドライバー・ユニットにより、ひずみが少なく原音に忠実な音質を追求している。 

【SPECIFICATION】
●型式:密閉ダイナミック型 ●周波数特性:5Hz~30kHz ●インピーダンス:63Ω ●ドライバー・サイズ:40mm ●重量:約200g(コード含まず)

自分を“歌うモード”に切り替えるスイッチ

 機材について何も分からなかったキャリア初期の2016年、まず基礎的なものをそろえようと思い購入しました。だから、8年使い続けているんですね。今持っているのは2台目で、歌録り時はもちろん、ボーカル・トラック調整時のモニターとしても重宝しています。

 どこのスタジオにもあって、いつでも同じ環境で歌録りができる。それがありがたいんですよね。歌って、体の状態が音になるから、緊張したり違和感があったりすると良くない。だから、いつも通りの使い慣れているものが一番だと思っています。それに、ミックス後の音を想像しやすいフラットなサウンドも良い点。私は歌を録るときに、片耳でオケと返しをモニターして、もう片耳で地声を聴くのですが、MDR-CD900STは地声とモニターにズレが少ないし、密閉されすぎない装着感なので、歌っていてバランスが取りやすいんです。

SONY MDR-CD900STのスライダー

SONY MDR-CD900STのスライダー外側は、Lが青、Rが赤で表記されている。“色が付いているのでパッと見て分かりやすく、L/Rを間違えて着けてしまうことがないですね”と、ぷにぷに電機は語る

 普段はスピーカーでモニターすることが多く、しかもスタジオのドアを開けて作業しているんですよ。クインシー・ジョーンズが“神様の通り道を作るためにスペースは開けておいたほうがいい”って言っていたので。だから、MDR-CD900STは歌うときに使うものであり、自分の意識を“歌うモード“に切り替えるスイッチでもあります。しかも8年も使っていると、MDR-CD900STを装着して歌うことが自然の状態になっている。その意味では、体の一部のようなものでもあるんだと思います。

SHURE SE215

イン・イヤ・モニターのSHURE SE215。“歌うときには自分の内面に閉じこもりたいから、イヤモニは必須”というライブ時のマスト・アイテム

ぷにぷに電機

ぷにぷに電機
ジャズなどをルーツとし、ネットを中心に活動する作詞家/作曲家/歌手/音楽プロデューサー。2022年6月に1stアルバム『創業』を発表。メチクロと共に、ポッドキャスト番組『LAUNDRY 4:00AM』を配信中。

Recent Work

The Secret Of An Interlude
ぷにぷに電機

(Tsubame Production)

 

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