Steinbergは、音楽制作ソフトウェアCubaseの最新版、Cubase 14をリリース。ビートメイキングをサポートする新機能や、作業効率を向上させる多彩なアップデートが実装されている。
ラインナップはCubase Pro 14/Cubase Artist 14/Cubase Elements 14があり、それぞれ通常版とアカデミック版が用意されている。また、Cubase Pro 14とCubase Artist 14のみクロスグレード版がある(いずれもオープンプライス)。
Cubase 14は、本日11月7日より公式オンラインショップにて販売開始。従来のパッケージ販売は終了となった。なお、2024年10月10日以降にCubaseをアクティベーションしたユーザーは、無償アップデートが可能だ。
対応OSはmacOS Sonoma & VentruraおよびWindows10/11(64ビット)で、スペックはIntel Core i5以上、8GB以上のRAM、75GB以上のディスク空き容量(Pro/Artistの場合)、55GB以上のディスク空き容量(Elementsの場合)が推奨されている。
Cubase 14の主な新機能
ドラムトラック & ドラムマシン
Cubase ProおよびArtistエディションは、“ドラムトラック”を新搭載。Drum Machineとパターンエディターを組み合わせて使用することで、クリエイターがより直感的にビートを構築できる環境が整ったという。特にDrum Machineでは、独自のドラムサウンドをデザインしたり、MediaBayから直接サンプルを読み込むことができる。
パターンエディターの進化
“パターンエディター”は、ステップシーケンサーを活用した直感的なビート制作ツール。Cubase 14からランダム化機能が備わり、手動での細かい入力とともに、ビートメイクの幅がさらに広がったという。また、インストゥルメントトラックでも利用可能で、さまざまな楽曲スタイルに対応するとのこと。
モジュレーターの追加
Cubase Proエディションでは“モジュレーター”タブが追加された。LFO、Macro Knob、Envelope Follower、Step Modulator、Shaper、ModScripterといった多彩なモジュレーションツールを組み合わせることで、オートメーションだけでは難しい高度なパラメータコントロールが可能となった。
新しいエフェクトプラグインが付属
Cubase 14には新しいプラグインエフェクトも追加され、ProとArtistエディション向けにShimmer/Studio Delay/Auto Filter/Volumeなどが用意された。またUnderwaterはElementsエディションにも対応している。
改良されたスコアエディター
Pro/Artist/Elementsの各エディションで利用可能なスコアエディターは、記号選択のしやすさが向上し、さらにページビューとフィルビューの導入により、印刷やレイアウトの編集が便利になったという。スコアエディター内でレイアウト設定を保存/呼び出す機能も搭載されている。
ワークフロー全体の改善
Cubase 14では、MixConsoleでもトラックの順番変更が可能になったほか、キーエディターには“再生確率”や“ベロシティの変動量”などの新しいパラメーターを採用。これにより、Cubase 14はライブパフォーマンスにも対応できる柔軟性を提供しているという。
製品情報
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steinberg Cubase
LINE UP
Cubase LE(対象製品にシリアル付属)|Cubase AI(対象製品にシリアル付属)|Cubase Elements 13:13,200円前後|Cubase Artist 13:39,600円前後|Cubase Pro 13:69,300円前後
*オープン・プライス(記載は市場予想価格)
REQUIREMENTS
Mac:macOS 12以降
Windows:Windows 10 Ver.22H2以降(64ビット)、11 Version 22H2以降
共通:INTEL Core i5以上またはAMDマルチコア・プロセッサーやApple Silicon、8GBのRAM、1,440×900以上のディスプレイ解像度(1,920×1,080を推奨)、インターネット接続環境(インストール時)