GENELEC GLM 4|最適なリスニング環境を構築するキャリブレーション・ソフトウェア

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40年の歴史を誇るGENELECは、リスニング環境の問題を解決するシステムとしてSAM(Smart Active Monitoring)を提唱。この度、その一端を担うMac/Windows対応のGLMソフトウェアが新バージョンGLM 4としてリリースされた。ここでは、GLMシステムの仕組みについてあらためて紹介するとともに、注目の新機能を紹介しよう。

GLMソフトウェアとは?

 GLM(=Genelec Loudspeaker Manager)ソフトウェアは、DSP搭載のSAM(Smart Active Monitor)システムの設定/キャリブレート/コントロールを行うもの。Mac/Windows対応で、GENELECのWebサイト(www.genelec.jp/glm/)より無償でダウンロードできる。SAMモニター、GLM Kit(GLMネットワーク・アダプター、キャリブレーション・マイク、マイク・ホルダーを含む)と組み合わせて測定を行い、室内の音響効果をDSPにより自動補正する。

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測定後に適用される補正EQ、レベル調整、到達時間補正が確認できるAcoustic Editor画面。各数値はユーザーが任意に調整することも可能

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設定後のメインコントロール画面

REQUIREMENTS
▪Mac:macOS 10.11以降(INTEL製CPU。APPLE Silicon CPUの場合はRosetta 2使用)
▪Windows:Windows 10(64ビット版のみ)
▪共通:2GB以上のHDD容量、インターネット接続(インストールおよびGLM AutoCalソフトウェア・ダウンロードなど)

 

セットアップ方法

 GLMソフトウェアをインストールしたコンピューターは、USBケーブル経由でGLMネットワーク・アダプターへ接続。また、LANケーブル経由でのSAMモニターと測定マイクもそれぞれGLMネットワーク・アダプターへ接続する。測定マイクを耳の高さに合わせて設置し、モニターから発信されたテスト信号をマイクで拾い測定を実施。GENELECクラウド上で演算された測定結果は、ローカル・コンピューターに保存して管理する。また、GENELECクラウド・アカウントを登録することで、測定結果をクラウド上に保存、管理することも可能。さらに、直接アドバイスなどをもらえるサポートをリクエストすることもできる。

※インターネットが接続できない環境では、ローカルAutoCalパッケージをインストールすることで、従来通りローカルでの測定も可能

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GLM 4 アップデート・ポイント

最大80台以上のレイアウト対応や日本語表記対応で対象ユーザーを拡張

 ここからは、具体的にGLM 4がどのようなアップデートを遂げたのか見ていこう。今回は特に、多数のスピーカー使用や複数のリスニング・ポイントが想定される場面で重要なアップデートを用意。イマーシブ・オーディオでのリスニング環境構築にもさらに柔軟に対応する。加えて対応OS/言語の強化など、より幅広い層のユーザーが活用できるソフトウェアへと進化した。

 

1. スピーカー配置台数の増加

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 これまで、GLMで一度に管理/コントロールできるSAMモニターは最大77台だったが、GLM 4では80台以上に増加。より自由自在に、また今まで存在しなかったようなクリエイティブなシステムへの対応も可能となった。

 

2. 測定ポイント数が無制限化

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 GLMのキャリブレーションには、複数地点での測定を行うマルチポイント・モードが用意されている。従来は基準となる第一ポジションのほかに3点まで測定可能だったが、GLM 4では測定ポイント数が無制限となった。

 

3. 画面表示の大幅な変更

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 ユーザー・インターフェースは、GENELECのスピーカー・デザインを手掛けるフィンランドのデザイナー、ハッリ・コスキネン氏とGENELECが共同開発。エレガントでありながら、より直感的な操作が可能なデザインとなった。また、日本語を含む7カ国の言語表示に対応した。

 

4. 測定中のキャンセルが可能に

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 そのほか、ユーザーの使用環境に合わせた新機能が搭載。キャリブレーション画面には、測定を中断できるキャンセル・ボタンが追加された。また、これまで非対応となっていたmacOS 10.15 Catalinaに対応し、現段階の最新macOS 11.0.1にも条件によって対応する。

 

GENELEC GLM 4 製品情報

www.genelec.jp

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