BOSEが屋外用スピーカー、パワー・アンプ、プロセッサーの新製品を発表

BOSE

BOSEが2019年内に発売を予定している新製品を発表した。

ArenaMatchアレイ・スピーカー

▲ArenaMatchアレイ・スピーカー ▲ArenaMatchアレイ・スピーカー

屋外用アレイ・スピーカーのArenaMatchは、同社独自のDeltaQアレイ・テクノロジーを搭載。モジュールごとに指向性を変化させることで、客席エリアに合わせたカバレージを実現するとのこと。垂直指向性が10/20/40°の3モデルを用意し、内部のウェーブ・ガイドを交換することで水平指向性を60/80/100°に調整可能。計9種類のカバレージ・パターンを設定できる。

各モジュールには14インチのネオジム・ウーファーと、6つのEMB2Sチタン・ダイアフラム・ネオジム・コンプレッション・ドライバーを搭載。屋外施設での放送でも聴き取りやすい明りょうなサウンドを目指した。

IP55準拠の全天候仕様になっており、3層構造のステンレス製グリルや防水コーティングのウーファー・コーン、工業用ポリウレタンの外装コーティング、入力端子を保護するモールド加工のカバーを装備している。また、バイアンプ/パッシブ・クロスオーバーのどちらにも対応するほか、70/100Vトランス入力を備えており、システム構成に合わせた調整が可能だ。3月に発売を予定している。

ArenaMatch Utility

i_ArenaMatch_Utility_AMU206_Right-Facing_Black_Grille_On_halfREs ▲写真上部の2機種がAMU105、下部の2機種はAMU206

ArenaMatch Utilityは、ArenaMatchアレイ・スピーカーと同等の音質をコンパクトなボディで再現したポイント・ソース・スピーカー。ArenaMatchアレイ・スピーカーと同じくEMB2Sチタン・ダイアフラム・ネオジム・コンプレッション・ドライバーを搭載している。縦/横の置き方にかかわらず指向性を保つ、ローテーション可能な高域ホーンを内蔵。IP55に準拠した全天候仕様となっている。8インチ・ウーファーのAMU108、5.25インチ・ウーファーのAMU105、8インチ・ウーファーを2つ備えるAMU208、6.5インチ・ウーファーを2つ備えるAMU206をラインナップ。3月発売予定だ。

EX-440C / EX-12AEC / EX-1280

Bose_ControlSpaceEX ▲写真奥の最上段がEX-440C、その下がEX-12AEC。最下段がEX-1280だ

音声会議向けに最適化されたデジタル・シグナル・プロセッサー、ControlSpace EXシリーズに3機種が追加される(2019年内に発売予定)。

EX-440Cはマイク/ライン・アナログ入力(4ch)、アナログ出力(4ch)、VolP、PSTN、Dante(16×16ch)の端子を装備。コンピューターとの接続に使うUSB(Micro-B)端子、対応するパワー・アンプとデジタル接続ができるBose AmpLink端子も用意する。また、ノイズ・キャンセルなどによって音声の明りょう度を高めるアコースティック・エコー・キャンセラー機能も内蔵しており、8chの入力に使用することが可能だ。

EX-12AECはDante(16×16ch)接続に対応。アコースティック・エコー・キャンセラー機能は12chに適用できる。

EX-1280はマイク/ライン・アナログ入力(12ch)、アナログ出力(8ch)、Dante(64×64ch)接続を備え、Bose AmpLink端子も装備。多数の入出力が必要となる場所にも対応する。

設定ソフトのControlSpace Designerでは、ドラッグ&ドロップによる直感的なコントロールでセットアップが可能。プロセスの簡略化、トラブルの軽減が見込める。

DesignMax

Bose_DesignMax

商業施設に適したデザインと音響性能を持つスピーカー、DesignMaxは12種類のモデルで展開。2019年内の発売が予定されている。

天井埋め込み型や露出型、屋外仕様など10種類のフルレンジと2種類のサブウーファーをラインナップ。組み合わせることで、規模や環境に合わせた音響システムを構築することができる。どのモデルでもDSPやEQ処理無しで高品質なサウンドを再生可能。対応するプロセッサーやパワー・アンプでEQを設定したり、SmartBassプロセッシングを有効にすると、さらなる音質の向上が見込める。

Dispersion Alignmentシステムを搭載したモデルでは、一貫した軸外周波数特性が得られるので、空間内のどこにいてもクオリティの高いサウンドで聴くことができるとのことだ。独自のクイック・ホールド取り付け機構を採用しており、簡単に設置が可能になっているのも特徴となっている。

PS404D / PS604D

▲写真手前、下段がPS404D。同奥の下段はPS604Dだ ▲写真手前、下段がPS404D。同奥の下段がPS604Dだ

PS404DとPS604Dは、同社のパワー・アンプ・シリーズ=PowerShareに追加される新モデル。

PS404Dは400Wを4chに分配、PS604Dは600Wを4chに分配可能だ。2機種共にDante接続(4ch)に対応しており、アナログ入力(4ch)と同時使用もできる。

Bose AmpLink端子も備え、同社のプロセッサー・ユニットとLANケーブルでデジタル接続が可能。どちらも3月に発売予定となっている。

P21000A / P2600A / P4300A / P4300+ / P4150+

Bose_PowerSpace ▲上からP4150+、P4300+、P4300A、P2600A、P21000A

商業施設に向いたパワー・アンプのPowerSpaceシリーズには、新たに5機種が追加される。

P21000A、P2600A、P4300AはBose AmpLinkに対応。低レイテンシーかつ非圧縮のデジタル・マルチチャンネル・オーディオを、LANケーブル1本で入出力可能だ。最大出力は、P21000Aが1,000W×2ch、P2600Aが600W×2ch、P4300Aが300W×4chとなっている。

P4300+とP4150+はDSPを内蔵したモデル。コンピューター上からブラウザ・ベースの設定ツールを使用し、レベルやディレイ、EQ、リミッターなどのコントロールが可能。同社のコントローラー、ControlCenterでの操作にも対応している。5機種とも2019年内に発売予定だ。

問合せ:ボーズ プロシステム事業部
☎︎03-5114-2750
https://probose.jp/