BOSEがノイズキャンセリング・ヘッドフォンの新製品をリリース

BOSEQuiet Comfort 15
騒音検出マイクの追加によって、ノイズキャンセル効果が劇的にアップ

BOSE Quiet Comfort 15 39,900円


ノイズキャンセリング・ヘッドフォンQuiet Comfortシリーズに新製品が登場した。Quiet Comfort 2の後継機となる「Quiet Comfort 15」は、ノイズキャンセリング技術をさらに進化させた驚きの一台だ。



■次世代のノイズキャンセリングへ
まずはQuiet Comfortシリーズのおさらいをしておこう。見た目は通常のヘッドフォンながら、アクティブ・ノイズキャンセリング機能によって外部の環境音を打ち消し、ヘッドフォン内で静寂空間を作ってくれるというもの。音楽リスニングだけでなく、ライブ時のモニタリング、そして音楽を聴かずともスイッチを入れて付けているだけでノイズキャンセリング効果が享受できるため、飛行機内など騒がしい環境の中で装着しているユーザーも時折目にする。

そんなQuiet Comfortシリーズの新製品ということで、今回の最大のトピックは、周囲の環境音を検知するマイクが追加されたこと。つまり、騒音を精密に検出&分析し、それに連動してノイズキャンセリングを行うわけだが、その効果が格段に上がって、従来よりも広い周波数帯域で環境音を低減するのに成功しているようだ。

ノイズキャセリング機能だけでなく、ヘッドフォン自体の「音」も進化している。独自のアクティブ・イコライゼーションによって電気的に音質を補正して、伸びやかなサウンドを目指しているそう。低域も独自のトライポート・テクノロジーによって、イヤーカップ内に設けられたポートが豊かな低音再生を可能にしているとのことだ。


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▲イヤーカップの内部(左写真)と、本製品の構成(本体、ケーブル、デュアル・プラグ、キャリング・ケース)



■編集部でも試してみた
今回は実機を編集部でチェックすることができたので、簡単な感想も付け加えておこう。まず装着感は従来のQuiet Comfort 2と同様、イヤーカップが耳を覆うような形だが、特に違和感は無い。重さも190gなので通常のパッシブ型ヘッドフォンと何ら変わらずに装着していられる。

そしてノイズキャンセリング機能をONにすると、そこには驚くべき静寂空間が広がっていた。外部の音を完全にシャットアウトするわけではないが、ヘッドフォン内では全く新しい空間が創られている。歴代のQuiet Comfortを試してきたチェッカーからも「今までのノイズキャセリングとは全然違う......」と感嘆の息が漏れていた。

あまりにも異世界な空間なので、そこに是否はあるかもしれないが、これは『ノイズキャンセリング・ヘッドフォン』という一つのジャンルの製品と捉えるべきだろう。音質についても低域の迫力が十分に感じられ、BOSEクオリティへと確実に仕上げられている。


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▲スイッチを入れると訪れる静寂空間は驚き



Quiet Comfort 15は昨日9/30よりボーズ直営店およびボーズ・オンラインストアにてリリースが開始された。オンイヤー・タイプのQuiet Comfort 3と併売されていくという。



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Quiet Comfort 15製品情報
BOSE


BOSE
Quiet Comfort 15
39,900円
■入力プラグ/φ3.5mmステレオ・ミニ・プラグ ■ケーブル長/168cm(脱着可能) ■外形寸法/160(W)×195(H)mm ■重量/190g(乾電池含む、ケーブル除く) ■付属品/キャリング・ケース、単4アルカリ電池×1、デュアル・プラグ(航空機内オーディオ対応)