SAMPLE MAGIC SM13 Sunrise Sessions 13,125円『Sunrise Sessions』とのタイトル通り、1990年代後半に大ヒットしたコンピ・シリーズ 『Café Del Mar』などに収録されている、いわゆるチルアウトな雰囲気を持つ曲作りに重宝しそうなサウンドが収録されたライブラリーだ。収録されている音源は80〜100BPMまでの、ローファイなエフェクト処理が施されたドラム・ループやフィルイン、さまざまなエフェクト処理がなされたパーカッション類、ゆったりした雰囲気のベース、聴いているだけで癒されそうなキーボード類やサックス、トランペット、ストリングスなどのフレーズが収録されている。フォーマットはWAV、Apple Loops、REX2といったオーディオ・ファイルのほか、Stylus RMX、ReasonのNN-XT、Halion、Kontakt2、EXS24といったサンプラーに対応しており、現在一般的に使われているソフト・サンプラーのほとんどでストレスなく使用できるだろう。容量は2.68GB分収録されており、フレーズを一通り聴くだけでも、かなり時間を要するボリュームだ。先に書いたコンピ・シリーズに収録されたような、イビザなチルアウト作品を作るにはもちろん打ってつけの内容だが、そのほかにもインテリジェントなヒップホップやジャジィなダウンテンポにもばっちりハマるでしょう。さらにはブリストル系のサウンド作りや、ドラムンベースなどにも良いスパイスとして活用できそうだし、現代的なフォークやシンガー・ソングライターの作品などにもかなり応用できそうなので、むしろその方面の人たちに、ぜひトライしてもらいたい。音楽作品以外にも、さまざまな映像作品にも大推薦。ちなみに僕はこのライブラリーを使って、ディープでゆったりめのハウス・トラックを、生演奏とのハイブリッドで作ってみたいと思っています（もしかしたら生演奏が邪魔になるかもしれませんが）。（『サウンド＆レコーディング・マガジン』2009年11月号より）
