スマートなPro Toolsシステム専用24chコントロール・サーフェス

DIGIDESIGNC|24

DIGIDESIGNより、Pro Toolsシステム用の新型コントロール・サーフェス、C|24がリリースされました。24ch仕様ということで、Control|24の後継機ともとれる本機を早速スタジオに運び込んでテストしてみました(写真①)。

エンジニアの思考と
直接的にリンクしたPro Tools


プロの音楽制作現場でPro Toolsがここまで普及したのには幾つか理由がありますが、その一般化の様子を振り返ると、一番大きな理由は、やはりその圧倒的な"分かりやすさ"だったと思います。Pro Toolsが登場した1990年代は、録音の現場に現在ほどコンピューターが浸透しているわけではありませんでした。録音機材のことは知っていても、コンピューターに精通しているわけではなかったエンジニア。自分も含めたそうした人間が、すんなり入り込めるシンプルなグラフィック・ユーザー・インターフェースは、エンジニアが作業中に目で見ていた"コンソール"と頭の中で見ていた"録音テープの中身"が、そっくりそのままディスプレイに表示されたかのようでした。機材は変われど、見た目/考え方がそれまでのエンジニアの思考と最も直接的にリンクしたのがPro Toolsだったのだと思います。エディット・ウィンドウに表示された波形/リージョンの配列を見るたびに"そう、これこれ! これが見たかった!"と感動したのを覚えています。そうなると"コンソールと同じ設計思想なら、操作系も同じだとなお良い"と考えるのはごく自然な流れ。それを実現したのがコントロール・サーフェスというわけです。アナログ卓の操作系における優位性は誰しもが認める通りで、直感的なひらめきやトライ&エラーの連続であるレコーディング/ミックス作業において、物理的に触ってコントロールできる利便性や即効性は、やはり捨てがたいものがあります。そうしたコンソールならではの良い部分をPro Tools環境で実現し、さらにスタジオでのワークフローを考慮して必要なミキサー機能を1台にまとめたのが、C|24なのです。

16ch分のプリアンプに加え
サブミキサーも搭載


全体像を追っていきましょう。製品名からも分かる通り、まず目に付くのは24本のチャンネル・ストリップ(写真②)。▶写真② チャンネル・ストリップ。上からオートメーション・モード・インジケーター、オートメーション・モード・スイッチ、EQスイッチ、ダイナミクス・スイッチ、インサート・スイッチ、センド・スイッチ、チャンネル・バーのスイッチを挟んでLCDディスプレイ、ロータリー・エンコーダー、エンコーダー・スイッチ、インプット・モニター・スイッチ、レコード・スイッチ、チャンネル・セレクト・スイッチ、ソロ・スイッチ、ミュート・スイッチ、フェーダー 各チャンネルにはタッチ・センサー搭載のムービング・フェーダー、ミュート/ソロ・スイッチなど基本的なもののほかに、アサイン先によって機能が変わるロータリー・エンコーダーとエンコーダー・スイッチ、インサート/センド・スイッチ、そしてインプット /レコード/オートメーション・モード・スイッチなどがあります。このチャンネル・ストリップは8本ずつバンクで左右に移動します。トランスポート・セクションにあるバンク・スイッチ(写真③)で切り替えますが、中央のナッジ・スイッチを押すと、1本ずつ移動するようになります。24tr以上あるセッションでは、このように左右に移動して別トラックを表示することができます。▲写真③ スクラブ/シャトル・ホイールの下に左右のバンク・スイッチ、中央にナッジ・スイッチを装備。24tr以上のセッションを扱う際はこれらのスイッチを使用する トップ・パネル上部には16ch分のプリアンプが並んでいます(写真④)。MIC/LINEを切り替え可能で、それぞれでハイパス・フィルターをオン/オフできます。ch1/2とch9/10にはDIインプットが備えられ、楽器の入力にも対応。入出力端子はともにD-Sub25ピンで、XLR/D-Sub変換ケーブルなどを使用して入出力します。またDI入力に関しては、独立したフォーン端子が合計4ch分リア・パネルに配置されています。▲写真④ プリアンプ部(1〜8)。各chのインプット・レベルつまみの下には左よりクリップ/マイク/ライン/HPFの各インジケーター、インプット・ソースやハイパス・フィルターの有無を切り替えるソース/HPFスイッチを装備 プリアンプ部の右側にある8個のボリュームはライン・サブミキサーです(写真⑤)。Control|24では8chだったのですが、C|24は16ch仕様。1基でステレオ・ペアをコントロールするインプット・レベルつまみが8基搭載されており、ライン・トリムの働きをします。このSubmix Inの端子もD-Sub25ピンで、ミックスされた信号はリア・パネルのSubmix Out L/R(フォーン)から2ミックスとして出力されます。▲写真⑤ ライン・サブミキサー。それぞれのインプット・レベルつまみはステレオに対応。下は2ミックスをモニター・セクションに送る"To Mon"スイッチ、マスター・アウトプット・レベルつまみ その他の入出力としては、Pro Toolsから返ってきたモニター信号を入力するPro Tools In(5.1chサラウンドにも対応)、CDプレーヤーやDATなどの外部機器を入力するExt Stereo Inが2系統、DVDプレーヤーなどのためのSurround Inが1系統あり、これらはすべて端子がD-Sub25ピンとなっています。つまり、Pro Toolsをモニターする以外にステレオ2系統、サラウンド1系統の外部入力があるということですね。これだけあれば十分と言えるでしょう。

プロフェッショナルな用途に耐えうる
豊富な入出力端子


モニター系のスピーカー・アウトとして、ステレオはもちろん5.1chサラウンドに対応したControl Room Out(D-Sub25ピン)と、もう1系統ステレオのAlt Out L/R(TRSフォーン)があり、2種類のモニター・スピーカーを切り替えて使える仕様になっています。そのほかにもヘッドフォン・アウトやブース側の会話用マイクのためのListen Mic、内蔵トークバック・マイクとは別に任意のマイクをトークバック用に使えるExt Talk Mic、Footswitch A/Bなどがあります。以上が入出力系統となりますが、もうプロフェッショナル仕様のミキサーを紹介しているかのような機能の多さです(写真⑥)。▲写真⑥ C|24のリア・パネル。上段左よりSubmix Out L/R(TRSフォーン)、Submix In 5-8(D-Sub25ピン)、Submix In 1-4(D-Sub25ピン)、Line Out 9-16(D-Sub25ピン)、Mic In 9-16(D-Sub25ピン)、Line/DI In 9-16(D-Sub25ピン)、DI 10/9(フォーン)、Line Out 1-8(D-Sub25ピン)、Mic In 1-8(D-Sub25ピン)、Line/DI In 1-8(D-Sub25ピン)、DI 2/1(フォーン)、下段左よりListen Mic(XLR)、Ext Talk Mic(XLR)、Pro Tools In(D-Sub25ピン)、Surround In(D-Sub25ピン)、Ext Stereo In(D-Sub25ピン)、Cue Outputs(D-Sub25ピン)、Control Room Out(D-Sub25ピン)、Alt Out L/R(TRSフォーン)、Footswitch A/B(フォーン)、イーサーネット端子 本機の特徴はフィジカル・コントローラー+ミキサーの複合システムであること。Pro Toolsを使用するスタジオ作業に必要な機能が、この1台に無駄なく搭載されています。本来これだけの機能を持ったシステムを個別の機材で構築しようとしたら、かなりのアイテム/回線数......その光景を目の当たりにしたことがある方なら分かると思いますが、そこそこの"要塞"めいたものになるはず。それがC|24だけで済んでしまうのです。しかも、最初に箱から出してみて驚いたのは、本機の"薄さ"。必要な部分にはきちんとスペースを割き、必要ないところはタイトに。機材の理想形ですね。んー、これは美しい。

Pro Toolsとの親和性が高く
リニアで安心感のある動作


では本機をセットアップしてみます。本機とコンピューターとの通信はイーサーネットを使用します(写真⑦)。▲写真⑦ コントロール・サーフェスとしてのC|24とコンピューターとの接続はイーサーネット・ケーブル1本で完了。オーディオは別途D-Sub25ピンのケーブルで、192 I/Oなどのインターフェースと接続するC|24とMac本体をイーサーネット・ケーブル1本で接続。ちょっと心配になるくらい簡単な接続ですが、早速C|24の電源を入れて、Pro Toolsを立ち上げてみます。メニュー上の"ペリフェラル"→"Ethernetコントローラ"設定画面でEthernet ポートを有効化します。これで"もう終わったの?"というくらいあっさりと接続は完了し、何の問題もなくC|24が認識されました(画面①)。▲画面① 接続後にPro Toolsを立ち上げEthernet ポートを有効にすると、C|24をあっさりと認識。このあたりは純正機ならではのリンク感と言える試しに適当なセッションを立ち上げてみると、フェーダーやチャンネル・メーターがバッチリ追従しています(写真⑧)。▲写真⑧ C|24のメーター・ブリッジには、メイン・カウンターなどに加え、トラック・レベルを表示する14セグメントのLED×24を装備。プリ/ポスト・フェーダー・レベルはメーター・ポスト・スイッチで切り替えられる 後はオーディオ回線を適切にセッティングすれば準備完了。正直、セットアップがこんなに簡単だとは思わなかったので、少々驚きました。よくできています。早速、スタジオでの実作業を想定しながらC|24の機能を見ていきたいと思います。まずはProToolsでのオーディオ録音。それには先に紹介した16chプリアンプを使用します。信号の流れとしては、C|24のMic Inから入力された録音対象の信号をプリアンプでゲイン調整した後、そのままLine Outよりアナログ出力、192 I/Oや003などのインターフェースに接続してPro Toolsに録音していきます。一方のPro Tools上では必要な数の新規トラックを作成、トラック・インプット/アウトプットを設定し、レコードもしくはインプット・スイッチを押せば、先ほどのプリアンプから出力された信号が任意のトラックに送られます。トラックのインプット/アウトプットは、もちろんC|24上でも設定可能。トップ・パネル中央にあるアサイン・セクションのインプット・スイッチ(写真⑨)を押して設定したいトラックのエンコーダー・スイッチでトラックを選び、ロータリー・エンコーダーでその上部のLCDディスプレイに表示されるI/Oポートの名前を選択、再びエンコーダー・スイッチを押すことで決定します。この一連の操作は、多少の違いはありますがチャンネル・ストリップなどでも基本となり、インサートするプラグインの選択、パラメーターの操作、センドのアサインとオペレート、パンニングにも使用します。さらにトップ・パネルの右側にあるフリップ・スイッチを押すと、ロータリー・エンコーダーとフェーダーが入れ替わるので、エフェクト・センドやパンのオートメーションをフェーダーで書くことが可能になります。▲写真⑨ アサイン・セクション。左よりアサイン・モードに入るためのアサイン・スイッチ。その右にあるインプット/アウトプット・スイッチを押すと、LCDディスプレイの下段にインプットおよびアウトプットのパラメーターが表示される。右端は操作の取り消しなどを行うエスケープ/キャンセル・スイッチ ここでプリアンプの音質をチェックしてみましょう。取りあえず幾つかの音源を入力してみましたが、なかなかハリのある元気な音。前に出てくるキャラクターと言うか、きらびやかで派手な感じがします。パンチがあり、5kHz〜7kHzあたりのキラキラしたポイントに特徴がある印象。トラック数が増えてくると全体的な音の傾向が集中してきそうなので、それを役割に応じて振り分け、分散させる処理をプラグインで施してあげると、勢いを残しつつちょうどいい状態を作れそうです。ライン・サブミキサーは、前述した通り独立したミキサーとして機能します。ミックスされた信号はSubmix Out L/R(TRSフォーン)から出力されるほかに、"To Mon"スイッチを押すことでモニターに送ることもできます。例えば、常にシンセを立ち上げていつでも聴けるようにしておいたり、エフェクターなどを立ち上げて2ミックス・アウトをPro Toolsに送り、エフェクトの掛け録りを行うなど、アイディア次第でいろいろな用途に使えるでしょう。このような流れでPro Toolsにトラッキングしていきます。ちなみにこのプリアンプやライン・サブミキサー、モニターなどはC|24の電源が入っていれば、Pro Toolsが立ち上がっていなくても使用できるようになっています。実際にオペレートしてみましたが、やはり慣れてしまえばサクサクできて便利です。驚いたのは私が常用する"複数トラックを順番に並べてインプット/アウトプット一気にアサインする"ショートカット技が、C|24上でもできたこと。そのやり方を以下に記しておきましょう。C|24のトップ・パネルの左下の角に、ショートカットなどで使用する、おなじみのCommand/Ctrl、Control/Win、Shift(add)、Option/Alt(all)スイッチがあります。設定したいトラックをすべてセレクトした状態で、アサインしたいインプットの最も若い番号を選び、Command/Ctrl+Option/Alt+Shift(add)スイッチを同時に押して決定すると、その最も若い番号のインプットを先頭に、順番にアサインされました。これが可能と不可能とでは、作業スピードが随分違います。素晴らしい。

高品位の操作子を採用し
スムーズなオペレーションを実現


フィジカル・コントローラーが最も効果を発揮する場面は、やはりオートメーションの書き込み時。そのためのスイッチがトップ・パネル左端にまとまっているのはとても分かりやすいです。オートメーションを書く際には、このオートメーション・モード・スイッチもしくはチャンネル・ストリップのオートメーション・スイッチを使い、ステータスなどを選びます。専用ボタンとして用意されているので瞬時にアクセス/設定でき、思い立ったらすぐにフェーダーで書き込みを開始できます。試しにオートメーションを書き込んでみましたが、私がこれまで操作したフェーダーよりも分解能が上がっているような感覚を覚えました。Pro Tools画面上のオートメーションの波形がかなり滑らかに書き込まれていき、反応がとても良く書きやすいです。操作感もロータリー・エンコーダーは適度な重さと数値変動幅で良好(写真⑩)、▲写真⑩ 適度に重みのある操作感が実に心地よいロータリー・エンコーダー。モードやビューによってさまざまな機能を持つ。写真はプラグイン・コンプをアサインしたところで、各パラメーターが上のLCDディスプレイに表示されている フェーダーもスムーズで適切なストロークだと思います(写真⑪)。▲写真⑪ タッチ・センサーを搭載のムービング・フェーダー。ボリュームのほか、フリップ・モードではさまざまなパラメーターも制御可能。操作感も非常に良好で、オートメーションの書き込み時には、スムーズなカーブを書くことができるフェーダーでオートメーションを書くときに思わず力が入って押さえ付け気味になっても、引っかかり無くなめらかに動きます。そのようにして録音した素材はC|24だけで編集することもできます。普段Pro Toolsのミックス・ウインドウ上部にあるもろもろのモード/ツール選択スイッチが本機ではトップ・パネル右側にそれぞれ独立したボタンとして配置されています。スクラブ/シャトル・ホイールや矢印ボタンを使えば範囲選択なども可能なので、これまた独立して配置されているコピー/ペースト・スイッチなどを使って編集できます(写真⑫)。さすがに細かい編集となるとキーボード+マウスの方がやりやすそうですが、専用ボタンがあるので、慣れればサクっと編集できてしまうでしょう。▲写真⑫ 左から、Pro Toolsではおなじみのシャッフル/スポット/スリップ/グリッドの各編集モードを切り替えるスイッチ。Pro Toolsをパン/コンソール・ビューにするホーム・スイッチ、フォーカス、マイクプリ・スイッチ、その右がコピー&ペースト・スイッチ 一通りの機能を見てきましたが、このC|24は、Pro Toolsとの連携によりレコーディング/オーバーダブ、エディット、ミックスと制作現場での一連の作業をすべて賄うという開発意図がそこかしこに見られます。モニター・セクションも充実しており(写真⑬)、作業環境が煩雑になり過ぎて困っている方や、中規模プロジェクト・スタジオ、ある程度の大きさのフィジカル・コントローラーが欲しい方などにはぴったりだと思います。Pro Toolsだけでは物理的/感覚的に足りない部分をC|24がすべて補ってくれると思いました。▲写真⑬ モニター・セクション。上段左よりアウトプット・モード・プリセット・インジケーター、アウトプット・モード・スイッチ、コントロール・ルーム・メイン・アウトプット・スイッチ、ソロ・スイッチ、2段目左よりコントロール・ルーム・エンコーダー、ヘッドフォン・レベルつまみ、ラウドスピーカー・レベルつまみ、キュー・レベルつまみ、リッスン・マイク・レベルつまみ、トークバック・レベルつまみ、その下がオルタネート・モニター・スイッチ、キュー出力スイッチ、ラウドスピーカー・スイッチ、メイン>キュー・スイッチ、リッスン・マイク・スイッチ、最下段左よりミュート・スイッチ、DIMスイッチ、モノ・スイッチ、メイン・スイッチ、オルタネート・サラウンド・スイッチ、ステレオ1・スイッチ、ステレオ2・スイッチ、追加スイッチ 物理的な補強と言える16chプリアンプ、サブミキサー、強力なモニター系統は、煩雑になりがちな複数の機能をスマートにまとめてくれます。また、感覚的な補強と言えるフィジカル・コントローラーとしての機能は、楽曲に対するアプローチの仕方/考え方を変えるような、感覚と操作をシームレスにつなぐ重要な役割を担ってくれるでしょう。画家の持つ筆が替わると描かれる線が変わるように、道具によって表現の仕方は変わるということを、C|24に実際に触れてみてあらためて実感しました。

▲ Daimonion Recordingsに設置されたC|24。Control|24と比べても非常に薄型で、スタイリッシュないでたちになっているのが分かるだろう。このスリムなボディに、24ch分のフェーダーとロータリー・エンコーダー、16chマイクプリ、16chライン・サブミキサー、フィジカル・コントローラーなどスタジオ作業に必要な機能を凝縮。Pro Tools|HD/LEの両方に対応する

DIGIDESIGN
C|24
オープン・プライス

SPECIFICATIONS

マイク入力
ゲイン/+18〜+65dB
周波数特性/−0dB@10Hz、−1dB@100kHz
最大入力/+3dBu
最大出力/+24dBu
全高調波歪率/0.004%@1kHz、−1dBFS@40dB gain
ライン入力
ゲイン/+0〜+50dB
周波数特性/−0.5dB@10Hz、−1dB@100kHz
最大入力/+22dBu
最大出力/+24dBu
ダイナミック・レンジ/108dB A-weighted/105dB(unweighted)
全高調波歪率/0.004%@−3dBFS
外形寸法/1,040(W)×185(H)×757(D)mm
重量/37kg

REQUIREMENTS

▪Windows/Mac/Pro Tools HD 7.3.2 Software以降が動作しているDIGIDESIGN動作検証済みのPro Tools|HDシステム、またはPro Tools HD 7.4 Software以降が動作しているDIGIDESIGN動作検証済みのPro Tools LEシステム