メイン・フロアを盛り上げるテクノ・サウンド
『FESTIVAL TECHNO』は、その名の通りクラブのメイン・フロアのピーク・タイムをほうふつさせるテクノ制作にぴったりです。ベース、ドラム、FX、シンセ、ボーカルで450種類のオーディオ・ループ/ワンショット(WAV)と、ベースとシンセで64種類のMIDIループを収めています。
特筆すべきは低音系の音が太く、キックは大きなスピーカーで聴くと足の裏まで震えそうなほどアタックが強いこと。このキックにリバーブをかけたら“まさに!”な音に仕上げることができます。“Drum His”フォルダー内のハイハット以外のワンショットにはキーも明記されています。ループは130BPMで統一。“Synth Loops”は種類が豊富で、アグレッシブなサウンドが多く、ドライとウェットを用意しているので楽曲内で使い分けもできそうです。“Drum Loops”には使いやすいビート以外にも、ハイハットのピッチを変化させたトリッキーなフレーズなども収録しています。
そしてピーク・タイム向きテクノで必須なのは、何と言ってもブレイク終わりのビルドアップ感! 自分でスネアのロールを打ち込んでもうまく盛り上がりを作れないときには“Songstarters”>“Stems”というフォルダ内にあるスネア・ライザーのループがお薦めできそうだと思いました。ブレイクから次の展開に悩んだときには、そのサンプルを入れ込んでみると楽曲にメリハリが出せます。全体的に低音にこだわりを感じるサンプルが多く、スピード感あふれるテクノの制作にはベスト・マッチです。
Sakiko Osawa
【Profile】DJ/クリエイター。日本大学芸術学部音楽学科卒。2014年にオランダの7 Stars Musicから「Tokyo Disco Beat」で世界配信デビュー。iTunesエレクトロニック・アルバム・チャートで2位を記録。ソリッドでありながら艶やかなジャパニーズ・ビューティを連想させるサウンドを持ち味に、幅広いジャンルの楽曲のリミックス・ワークを担当。2018年には土岐麻子がイラストを手がけたEP「Black」、ファースト・アルバム『Sakiko Osawa』をリリースした。
SAMPLE TOOLS BY CR2|FESTIVAL TECHNO
2,420円
(2021年3月16日現在。為替レートによる価格の変動あり)
▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約616MB ▪データ・フォーマット:WAV、MIDI