16個のパッドそれぞれに異なるプラグインを立ち上げることができる、パッド・タイプのUSB MIDIコントローラー、NEKTAR TECHNOLOGY Aura。ステップ・シーケンサーを実装するなど、制作のみならずライブ・パフォーマンスでの活用も期待される。今回は、フィンガー・ドラマー/トラック・メイカーのKO-neyにこのAuraの印象を尋ねた。
Photo:Takashi Yashima(製品写真を除く)
【動画】NEKTAR TECHNOLOGY Aura × KO-ney
Overview :
Aura
価格:45,000円
専用ソフトNektarineを経由することで、パッドごとにプラグインを割り当てることが可能。各種パラメーターは8基のロータリー・エンコーダーで操作し、それぞれの数値はディスプレイで確認できる。DAWの操作用ボタンのほか、ステップ・シーケンサーやパッド・リピート機能も搭載する。汎用MIDIコントローラーとしても使用可能。
SPECIFICATIONS
▪外形寸法:301(W)×45(H)×231(D)mm ▪重量:1.4kg
REQUIREMENTS
▪Mac:OS X 10.7以降
▪Windows:Windows 7以降
Nektarine
Aura、Impact GXPシリーズ、Panorama Tシリーズのユーザーに無償で提供されるMac/Windows対応ソフトウェア。AAX/AU/VST/VST3をサポートし、スタンドアローンでも動作する。プラグイン・インストゥルメント用のスロット×16個と、インサート/センド・エフェクト用スロットを各4系統備える(VST2&3/AU対応)。パッチの管理機能も多数搭載。
KO-ney's impression
ビート・メイクや作曲をする人がパフォーマンスに気軽に挑戦できる
まず、Auraが“サンプラー”ではないことに驚きました。付属ソフトのNektarineを使って、プラグインを各パッドにアサインしてコントロールするんです。この使い方は新鮮でした。
今回、下8個のパッドには生ドラム系のソフト音源をアサインしました。また、上の8個にはサンプラー・ソフトを立ち上げ、それぞれにオーディオのループ素材を入れています。
デモ演奏前半では、ステップ・シーケンサーを走らせつつ、ドラム音源の生演奏をしています。ツマミ下に横一列で並ぶ16個のボタンはシーケンサーの各トラックに対応していて、音を抜き差しできるようになっているので、それを活用しながら演奏。後半では、DAWソフトで流したバック・トラックに乗せて、ドラムのソフト音源やソフト・シンセを演奏しました。
Auraは、ビート・メイクや作曲をしている人にお薦めしたいです。曲を作るときのソフトウェアやプラグインを使ってそのままパフォーマンスができるので、ビート・ライブにも気軽に挑戦できる機材だと思います。
KO-ney’s Feature Point
- Vel Offset(赤枠)
ベロシティがノブ一つで調整できるのは良いですね。一定の強さでたたきながら特定の音だけ弱く鳴らせるので、特に生ドラム系の音を使った演奏で役立ちます。 - Delay(青枠)
パッドを押して音が鳴るまでの時間を調整できます。例えばハイハットのみ数値を上げてモタらせて、キックとスネアは正確に鳴らすようなトリッキーなビートも作れますね。 - Scale(黄枠)
選んだプラグインの音色をパッド全体でスケール演奏できます。どこを押しても音程がスケール・アウトしないので便利です。 - Chord(緑枠)
パッドごとに任意のコードを割り振れるのは良いですね。コード設定の自由度の高さが気に入りました。
NEKTAR TECHNOLOGY Aura 製品情報
NEKTAR TECHNOLOGY Aura
価格:45,000円
SPECIFICATIONS
▪外形寸法:301(W)×45(H)×231(D)mm ▪重量:1.4kg
REQUIREMENTS
▪Mac:OS X 10.7以降
▪Windows:Windows 7以降
関連記事