KORGは、インターネット動画配信システム「Live Extreme」の最新版Version 1.11で、AWS（Amazon Web Service）が提供するストレージサービスAmazon S3（Simple Storage Service）へのアップロードに対応した。
ライブ配信では一般的にRTMP（Real-Time Messaging Protocol）が利用されているが、 Live Extremeでは音声コーデックにFLACやApple Losslessのロスレス・オーディオ・フォーマットを採用していることから、再生データそのもの（HLSやMPEG-DASH）をライブ・エンコーダー内で生成し、ファイルをWebDAVまたはFTPプロトコルでオリジンサーバーにアップロードする方式を採用。このため、従来のLive Extreme配信プラットフォームでは、クラウド上に仮想サーバー環境を用意し、その上に高スループットのWebDAV/FTPサーバーを立ち上げる必要があった。
Amazon S3サーバーに直接アップロードする機能の追加によって、Amazon S3 Transfer Accelerationを使い海外のサーバー（バケット）にデータを高速伝送することが可能に。これにより、Live Extreme配信サーバーを誰でも短期間で安価に構築することができるほか、CloudFront、Lambdaなど他のAWSサービスと組み合わせることにより、 世界配信可能なプラットフォームも容易に実現できるようになるという。
KORGでは、Live Extreme Encoder v1.11のリリースに合わせ、配信事業者に対し、AWSを利用した配信プラットフォーム構築の技術サポートおよび受託サービスを開始。Live Extremeに対応した配信プラットフォームを拡充することで、高音質／高画質配信の更なる普及を促進するとしている。
