ヤマハは、プロ音楽クリエイターを中心に構成されるAI生成ツール研究会「ARS」が行う音楽制作実証実験に協力し、合成音声の常識を打ち破ることを目的としたヤマハの研究スタジオVOCALOID β-STUDIOが開発する、AIを活用した歌声合成の試作プラグインVX-βを提供。このVX-βを用いた音楽制作ハッカソンイベント『ARS presents VX-β 作家ソン』が4月6日(土)、7日(日)に開催される。
ARS(AI Resonate Society、代表:浅田祐介、共同代表:山口哲一)による実証実験では、浅田氏をはじめ、田辺恵二氏、中山翔吾氏ら音楽業界で活躍するクリエイター約40名が、VX-βを用いて楽曲を制作することで、AI歌唱がもたらす楽曲や制作プロセスの新たな価値を検証。また、制作された楽曲のパラデータやMIDIデータ、セッションデータも公開することで、これらデータを用いた二次創作の可能性を探求するとともに、新たなビジネスの展望についても考察を行う。
ヤマハはこの実証実験に賛同し、シンガーソングライターElleyの歌声をベースにしたVX-β専用ボイスバンク「L」(エル)を新たに開発し、この実証実験のためだけに提供(一般配布の予定はなし)。いわゆるボーカロイド楽曲といった特定のジャンルに限らない幅広いスタイルで、従来の歌声合成の常識を覆すような楽曲が生み出されることを期待しているという。
『作家ソン』では、当日までに制作された楽曲を紹介することはもちろん、プロ音楽クリエイター同士が短時間で音楽を共同制作するハッカソン形式の試みも行い、AI歌声合成技術とプロ音楽クリエイターの自由な発想が掛け合わさった“未来のヒット曲”の創出に挑戦する。その模様はオンラインで先着90名にオンラインで一般公開される。
ARS presents VX-β 作家ソン(作家×ハッカソン) supported by Yamaha VOCALOID β-STUDIO
4月6日(土) 10:00~12:00
オンライン(Zoom)開催
- 実証実験紹介
- ARS代表 浅田祐介氏、共同代表 山口哲一氏、ゲスト音楽クリエイターによるトーク
- これまでに制作された楽曲紹介
- クリエイター同士による作家ソンのチームマッチング
4月7日(日) 15:00~18:00
- ヤマハ銀座コンサートサロン(会場)とオンライン(Zoom)併用
- 作家ソン制作楽曲プレゼンテーション、楽曲発表
- プロ作曲家によるスペシャルデモパフォーマンスなど
参加者
浅田祐介氏、田辺恵二氏、中山翔吾氏をはじめ、本実証実験に参加された音楽クリエイター多数参加予定
主催
ARS
協賛
ヤマハ株式会社
一般視聴申込み (先着90名)