BITWIG Bitwig Studio 3を簡単解説! お薦め機能&付属プラグインをBlacklolitaが紹介

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自由度の高いモジュレーション機能を備え
ソフト/ハード・シンセとの連携を強化

【製品概要】

 2014年に発売されたドイツ産のDAW。Mac/Windowsだけでなく、Linuxにも対応しています。パッケージ版/ダウンロード版ともに価格は36,250円。購入後12カ月が経過したバージョン1または2のユーザーは、アップデート版(19,000円)、対象の他DAWからのクロスグレード版(31,000円)を購入可能です。従来のDAWと同様の時間軸をベースにする“アレンジビュー”に加え、オーディオ/MIDIファイルをインポートし、アレンジビューのタイムラインに縛られず再生できる“クリップランチャー”を備えているのが特徴。1つのトラックの中でオーディオ・クリップとMIDIクリップが混在できるのもポイントです。外部のモジュラー・システムとの連携もでき、同期信号の受け渡しやMIDIノートからのCV/Gate生成が可能。そのほか、The Gridと呼ばれるモジュラー機能を搭載し、150以上のモジュールを使って、自分だけのモジュラー・システムをBitwig Studio内で自由に作成することができます。

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Bitwig Studio 3

【動作環境】

Mac:OS X 10.13以降、INTELのCPU(64ビット)
Windows:Windows 7以降(64ビット)、デュアルコアCPU
共通:4GB以上のRAM、12GBのディスク空き容量、解像度1,280×768以上のディスプレイ、VSTプラグインに対応、インターネット接続環境(インストール時)

 

Blacklolitaが語るBitwig Studio 3のココが好き!

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Blacklolita

【Profile】サウンド・デザイナー。シンセサイザーに関する講座や記事の執筆のほか、作編曲家としてゲーム音楽なども手掛ける。サンプル・パックのデベロッパー、KYMOGRAPHも運営している。

 

モジュレーションをデバイスに組み込める自由さが
“音好き”にはたまりらない

 Bitwig Studioは、アップデートするたびにユーザー目線の新機能が増え続けている印象。付属のソフト・シンセやプラグインのクオリティが高いというのはもちろん、LFOなどのモジュレーションを各デバイスに組み込める自由さは、まさに“音好きにはたまらないDAW”と言えます。

 

 Bitwig Studioの強みは、付属のソフト音源やプラグイン・エフェクトの画面が視覚的に分かりやすいということ。各ノブがどのように設定され、作用しているのかが、画面左端に位置するインスペクタパネルで一目瞭然です。これは初心者にとってありがたいところでしょう。

 

 さらにBitwig Studioでは、1つの画面内に複数のプロジェクトを同時に開くことが可能。お気に入りのセッティングやMIDIフレーズなどを別のプロジェクトからコピーして来たり……なんてこともできるので、作業の効率化にもつながります。

 

 最後は、Bitwig Studioの目玉機能と言っても差し支えない“The Grid”。約150種類ものモジュールを組み合わせて、自分だけのオリジナル・モジュラー・シンセ・システムを構築できます。恐らくこれは、ほかのDAWではあまり見られない画期的な機能。モノ/ポリ・シンセなどをゼロから自作したりすることもできます。Bitwig Studioは、作曲/編曲/ミックスをクリエイティブに行え、ビギナーにもお薦めのDAWだと言えるでしょう。

 

お気に入り機能1:The Grid

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 オリジナルの音源を作成するためのモジュール式サウンド・デバイス。好きなサンプル素材をサンプラー・モジュールに読み込ませることもできるので、自分だけのドラム・サウンドなども作ることができます。視覚的にとても分かりやすいため、細かいエディットがやりやすいのもお気に入り。自分の場合、サウンド・デザインを研究したり、エフェクトをゼロから作ったりするときにThe Gridで土台となるイメージを作ります。頭の音を具現化しやすいツールです。

 

お気に入り機能2:Modulator機能

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 Bitwig Studioでは、DAW内すべてのソフト音源/プラグイン・エフェクトはもちろん、外部のプラグインに対してまでも、LFOやステップ・シーケンサー、エンベロープ・ジェネレーターなどのモジュレーションを施すことができます。モジュレーションとは、信号に対して別の信号を用いて変化を加えること。“+”と表示されたスロットに好きなモジュレーションを追加するだけで、簡単に音を変えることが可能です(オレンジ枠)。複雑なシンセ・ベースや、シンセ・ループなどを作るときにも重宝しています!

 

お気に入り機能3:プロジェクトパネル

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 プロジェクトパネルでは、プロジェクト内容をはじめ、使用しているオーディオ・ファイルやプラグインの管理をすることができます。よく“あの音どうやって出してたっけ?”というとき、過去のプロジェクトを開いてこのパネルを見ると、すぐに分かるので本当に助かります。Replaceというオーディオ・ファイルを置き換える機能もあるのでとても便利。思い付いたアイディアをすぐ形にすることができるため、これは自分がBitwig Studioを使い続ける一つの理由にもなっています。

 

Bitwig Studio 3のお薦め付属プラグインをピックアップ!

Transient Control[トランジェント・シェイパー]

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 音の立ち上がり(アタック)や余韻(リリース)を調整できるプラグイン。自分はキックやスネアなど個々のドラム・パーツ、または後ろで鳴っているようなドラム・ループにかけたりして存在感を調整しています。音量の増減とは別のアプローチで音像を作れるため、自分はTransient Controlをマストで使用しています。CPU負荷も軽いため、多用できるところもポイントが高いです!

 

Saturator[サチュレーション]

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 緩やかなひずみを加えて、音に温かみを出すことができます。自分は聴感上の音圧をコントロールする目的でも使っていて、場合によっては単純に音量を調整するよりも思った通りの効果を得ることが可能です。もちろん両者を併用するのもよいでしょう。音圧と音量のどちらも同時にコントロールしたいときは、オートメーションを施すのがお勧めです。

 

Resonator Bank[レゾナンス・フィルター]

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 6基のレゾナンス・フィルターを備えるプラグイン。レゾナンスとは共鳴のことで、レゾナンスを変えると音の輪郭が強調されるため、金属的な音作りが可能です。Q幅を狭めたときでもレゾナンスの効きが良いので、よくシンセやバイオリン、ピアノなどのパートに薄くかけ、きらびやかなサウンドにしています。最近はやりの“カラー・ベース”というダンス・ミュージックでよく聴くようなシンセ・ベースの音作りにも多用できるプラグインです!

 

Phase-4[シンセ]

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 4基のオシレーターを搭載し、位相変調(PM)や位相ひずみ(PD)を用いた音作りができるモンスター・シンセ。極端なパラメーター設定であっても音は破綻することなく、攻撃的かつ奇麗な音が出せます。また低域は野太い印象のため、ダンス・ミュージック系で必須のシンセ・ベースにもばっちり

 そのほか、繊細なシンセ・プラックやPM由来のきらびやかなシンセ・リードなどもすべてこのPhase-4でまかなえるため、Blacklolitaの必須アイテムとなっています!

 

Vocoder[ボコーダー]

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 本来ボコーダーはシンセ音に声をキャリアとして用いるのが一般的な使い方でした。しかし、近年は声以外の音声をキャリアとして使うのが先鋭的な音作りとして再評価されています。

 自分はこのVocoderにBitwig Studio付属のソフト・シンセ、FM-4のハイピッチな音をキャリアに使い、浮遊感漂うシンセ・パッドFXのようなサウンドを作ることが多いです。もちろん、Vocoderに内蔵された独自のキャリアも素晴らしいので、試してみてはいかがでしょうか?

 

BITWIG Bitwig Studio 3 製品情報

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サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド

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