

Fix Flangerの注目すべきところは、テープを使った元来のフランジング・サウンドの仕組みをエミュレートしてあるところ。VSOモードをオンにしてVSOつまみをいじることで、テープのスピードを操作している効果が得られます。SLOWからFASTへ変化していく際に音が膨らむような弾力がある効果が、ほかのフランジャーにはない音がして好きです。個人的にMIXつまみによるドライ/ウェットのブレンド具合もなじみがよく、うっすらかけると金属的な質感を加えたり隠し味にもなるので、ギターやシンセにも積極的に使えます。
僕がダブラー・プラグインを使うときは、質感よりダブルになる効果を狙っていました。しかしFix Doublerは音質の変化が期待できるのです。僕は1960年代のサウンドをリアルタイムでは触れていませんが、シルキーでリッチな質感で、逆に新鮮。操作性も直感的で、ENGAGEとSTEREOをオンにしてMIXつまみをいじるだけで効果を実感でき、音を強調してスポットを広げたいときや、ほかの音との接着剤としても使いやすいです。素材対オケ全体を聴きながら音作りをする際、音とイメージに集中しやすく、クリエイティビティを促進してくれます。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/fixfd/

6chのバンドパス・フィルターというのがまず珍しいのではないでしょうか。偶数番、奇数番で分けてコントロール可能で、ステレオ効果やリズミカルなアレンジができます。中心にあるROTATEにアサインして得られる独特なスウィープは想像を裏切ってくるのが魅力的。しかもスウィープは音階内で動くし、ほぼすべてのつまみをCVで制御できるため、しっかり楽曲になじませていける器用さも持ち合わせています。またレゾナンス/Qの効きも幅広く、金属的なプラック音からカオスに流れるようなスウィープまで変幻自在。ホワイト・ノイズの発信や外部入力にも対応しているので、いろいろなサウンドに試すことができます。シンセやギターなど直線的な音に向いていると思いますが、ノコギリ波で速めのLFOをストリングスやボーカルにかけると、ディストーションっぽくなり、ダブルとして重ねて存在感を出すのに活躍しそうだと思いました。
ソフト・シンセではプリセットをベーシックに音作りをスタートする人が多いと思いますが、本製品には75種類もの豊富なプリセットが用意されています。各種音階やボコーダー、フェイザーなどを設定してくれるので、作業の速さやとっつきやすさも忘れてないのがうれしいです。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/4mssmr/
Profile
木内友軌
Profile:シンガー・ソングライター、音楽プロデューサー、DJ。“パッション”をテーマにポップスからテーマ・パーク、プロジェクション・マッピング・ショー、映像作品や海外クラブ・シーンへ向けてのプロデュース・ワーク、コンサートにおけるマニピュレーションや演奏まで、幅広く活動
日本限定スペシャル・セールでSOFTUBEのアンプ・シミュレーション・プラグインを入手可能
計4製品のセールが11月30日まで実施中。クラシックなギター・アンプ3モデルが収録されたVintage Amp Room、ハイゲインのメタル・サウンドのためのMetal Amp Room、自然な響きのベース・アンプ・モデルと3種類のキャビネットが収録されたBass Amp Room、そしてこれら3製品がセットになったバンドル・パッケージが最大30%オフで入手可能となっている。詳細はmi7.co.jp/softube