プロが薦める新世代のニアフィールド・モニター PMC Result6【第2回】

クリエイターのモチベーションを高め
作業効率をさらに上げてくれるスピーカー

英国の高級スピーカー・ブランドが開発したニアフィールド・モニター=PMC Result6を、第一線で活躍する作曲家やエンジニアがレビュー。第2回はDJ/クリエイターのREMO-CONに登場いただく。早速、Result6を彼が普段から制作で使用しているY&Co. Studioで試してもらい、話を伺った。

シャープでくっきりとした中高域

まず最初に思ったのは、スピーカーの設置やセッティングが非常に楽だったということです。電源コードを接続し、リア・パネルにある電源を入れてゲイン・ノブで調節するだけ。最近はEQ補正機能などが付いているモデルもたくさんありますが、それだといろいろ試行錯誤したあげく結局どれが良いのか判断するまでに時間がかかってしまうことが多いんです。しかし、Result6は背面にゲイン・ノブ一つという潔さ!とてもシンプルなのでスピーカーの調整に不慣れなDJやクリエイターでも簡単にセッティングができると思いました。見た目に関して言うと、黒い光沢のあるコーンが高級感を感じさせていてとても格好良い印象です。

今回は作曲やアレンジ制作でResult6を使ってみたのですが、何よりResult6は解像度がダントツに良いなと思いました。普段使っているスピーカーも同じくらいのサイズなのですが、Result6は音が目の前に飛び出してくるような臨場感のあるサウンドで、特に中域から高域にかけてシャープでくっきりとした音像です。ジャンルだったらダンス・ミュージックのみならず、ロックやクラッシックなどにもResult6は向いているのではないでしょうか。ボリュームを変化させても音像が崩れないところもポイントで、音量があまり出せないホーム・スタジオなどでもしっかりと音楽制作ができると思います。また、華やかなサウンドなのでクリエイターのモチベーションや集中力を高めてくれ、より一段と作業効率を上げてくれるスピーカーだと思いますね。

PMC Result6

PMCIMG_2600V2 ▪価格:オープン・プライス(市場予想価格350,000円前後/ペア)
▪形式:2ウェイ・パワード
▪構成:170mm(6.5インチ)ドープ塗布天然繊維製ウーファー+27mmソフト・ドーム・ツィーター
▪クロスオーバー:2kHz
▪アンプ出力:100W(LF)、65W(HF)
▪ATL(独自の低域補強システム)実効長:1.5m
▪周波数特性:45Hz〜22kHz
▪最大音圧レベル:112dB SPL@1m
▪外形寸法:199(W)×380(H)×360(D)mm
▪重量:8kg(1本)

REMO-CON
活動26年目を迎えるDJ/クリエイター。浜崎あゆみやAAAなど、数多くの編曲やリミックスを担当している。自身の作品『Flowered EP』はBeatport総合リリース・チャートにて2位を記録。レーベル“rtrax”の主宰でもある。

■PMC製品に関する問合せ:オタリテック
www.otaritec.co.jp

サウンド&レコーディング・マガジン2019年3月号サウンド&レコーディング・マガジン2019年3月号より転載