- Image-line FL Studio 21 製品概要
- KO3が語るBitwig Studioの魅力
- FL Studioのおすすめ付属ソフト/プラグイン
- FL Studioのおすすめ機能
- Image-line FL Studio 21 製品情報
- サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド
Image-line FL Studio 21 製品概要
ループを主体とする楽曲制作に適した操作性。解説本をバンドルしたラインナップも用意
ステップシーケンサーで作成したパターンを、プロジェクト画面の“プレイリスト”に並べて楽曲制作を行うMac/Windows対応のDAW。パターンを基準とするため、ループ中心のダンスミュージックからヒップホップ/トラップ系のクリエイターなどに人気です。オーディオ機能を省いた入門向けのFL Studio 21 Fruity、オーディオ/シーケンス機能や基本的なプラグインが備わるProducer、7つのプラグインを追加したSignatureのほか、パッケージ版では、Signatureの解説本バンドルやクロスグレード版も用意。
製品ラインナップ
FL Studio 21 Fruity:22,000円
FL Studio 21 Producer:37,400円
FL Studio 21 Signature:44,000円
FL Studio 21 Signature クロスグレード:26,400円
FL Studio 21 Signature 解説本バンドル:46,200円
FL Studio 21 クロスグレード解説本バンドル:28,600円
動作環境
Mac:macOS 10.13.6以降、Intel CoreプロセッサーもしくはApple Silicon M1をサポート
Windows:Windows 10/11以降(64ビット)、Intel CoreもしくはAMDプロセッサー
共通:4GB以上の空きディスク容量、4GB以上のRAM
KO3が語るBitwig Studioの魅力
【Profile】東京を拠点に活動するトラックメイカー/DJ。ポップなハウスから高速なレイブミュージックなど幅広いジャンルを手掛け、トレンドを取り入れた最先端なトラックメイクを得意としている。KONAMIの『beatmania IIDX』やTAITOの『GROOVE COASTER』といった音楽ゲームへの楽曲提供をはじめ、2017年にはアメリカLAで開催された大型コンベンション『Anime Expo』でのDJ出演など、国内外でのライブ活動も積極的に行っている。
自由にオーディオやMIDIを貼り付けて作業ができる。エフェクト類はシンプルで直感的な操作性
中学時代、音楽ゲームが大好きな僕が、とある動画サイトで見つけた“音ゲー楽曲の作り方講座”。そこで使われていたDAWがImage-Line FL Studioで、“これを使えば自分にもこんな曲が作れるかもしれない!”と思ったことが、購入のきっかけでした。
今では職業柄多くのDAWを触る機会があるのですが、FL Studioは特に打ち込みの容易さ、コピー&ペーストのやり易さ、ユーザーインターフェースのカッコ良さ(大事です)が特に優れているなと思っています。とにかく自由にオーディオやMIDIを貼り付けて作業ができるので、アイディアを形にしやすいです。
また、バージョンアップに伴う課金の必要が無く、一度買ってしまえば生涯無料で使えるという点も魅力。最新のアップデートでは、ミックス済みの音源(2ミックス)から、ボーカル、ベース、ドラムなどを分けて出力する音源分離機能やAIマスタリング機能など、先進的でFL Studioらしい新機能が追加されました。
音楽制作に必要なエフェクト、ソフトシンセは一通りそろっています。コンプレッサーやイコライザーなどのエフェクト類は余分な機能を省いており、見た目もシンプルなので直感的に扱える印象です。
曲作りを一通り行うことができる無償の体験版もあるので、作曲に興味がある方はひとまず導入してみてはいかがでしょうか!
FL Studioのおすすめ付属ソフト/プラグイン
Vocodex(ボコーダー)
ボコーダーと言われる、ロボットボイスのようなサウンドを生成することができるプラグインエフェクトです。ボーカル素材を厚みのあるパッドシンセのような音に変えたり、近年流行りを見せているカラーベースの特徴的なサウンドを作ったりすることができます。“曲にもっと深みが欲しいなと思ったら、とりあえずVocodexを入れてみる”くらい頻繁に使っています。
Fruity parametric EQ 2(イコライザー)
EQ(イコライザー)とは、低音、中音、高音のバランスを整え音質を変えることができ、音楽制作には欠かせないエフェクトの一つです。Fruity parametric EQ 2のアナライザー(音の成分を視覚化する機能)は、音が強い場所ほど色が濃く表示されるという独特な方式を採用しており、これがかなり直感的で分かりやすいです
BassDrum(ソフト音源)
“ダンスミュージックのクオリティはキックで決まる”と言えるほど、キックは大事な要素だと思います。僕は、ドラム類はサンプル素材を用いることが多いのですが、“良い感じだけど少しパンチが欲しいな”と思ったときや、しっくりくる音が見つからないときに、ドラムのキック専用音源であるBassDrumをレイヤーして、足りない部分を補強しています。
FL Studioのおすすめ機能
ケール上の音をハイライト表示できる機能
ピアノロールのメニューから選択できる“Scale Highlighting”から曲のスケールを指定することで、ピアノロール上のそのスケールで使って良い音が強調表示されます。イオニアン、フリジアンといったスケールも指定可能。初心者の頃は音楽理論をよく理解していなかったので、この機能にかなり助けられました。
ループ系の音楽をサクサク制作できる操作性
FL Studioの魅力は、なんと言ってもダンスミュージックのようなループを多用する音楽をサクサク制作できる操作感にあると思います。プレイリストやピアノロールでは、ノートなどのオブジェクトを左クリックでコピーでき、なにもない場所を左クリックしてペースト、右クリックで削除できます。左クリックしながら右にカーソルをスライドさせるとズラッとコピーしたオブジェクトを並べることが可能です。
痒いところに手が届く仕様のMixer
Mixerには、音量を調節するフェーダーだけではなく、パンの調整、ステレオ感の調整をするノブが付いています。さらに、エフェクトスロットの下部には3バンドのEQが付いているなど、簡単な操作なら新たにエフェクトを追加しなくてもよいという点が、制作を円滑にしてくれています。一度に表示するトラックの数を変更するといった簡単なカスタマイズも可能です。
プラグインやサンプル素材の保存/呼び出しが可能
FL Studioには、プラグイン、サンプル素材、MIDI素材などを保存して、瞬時に呼び出すことができる機能=Browserが用意されています。タブを追加できる仕様になっているので、サンプルやプラグインを別々のタブで管理できます。さらには素材にタグ付けをしたり、タブごとに表示させる幅を変更したりと、細かいですが便利な機能が多く用意されています。
柔軟にカスタマイズできるユーザーインターフェース
ユーザーインターフェースを柔軟にカスタマイズできるという点も面白いです。要は自分好みの色彩にできるということなのですが、カスタマイズできる項目が多く、とても自由度が高いです。プリセットが用意されているのでワンクリックで気分を変えられます。お気に入りの設定を保存&呼び出しも可能です。ここまで簡単にできるのは珍しいのではないでしょうか。
ミュージックビデオの制作/書き出しも可能
標準搭載されたプラグインZGameEditor Visualizerでは、なんと動画をゼロから制作することができます。昨今ではYouTubeやTikTok、Instagramの発展により、音楽には動画も付けないと再生されにくい時代になってきたと思います。ZGameEditor Visualizerはプロジェクト内の音に連動して動画を制作でき、簡単なプレビュー動画から本格的なミュージックビデオを、書き出しまで行える優れものです。