Steinberg Cubase 13 〜快適性と創造性に直結するアップデート満載

Cubase 13 image

 Steinbergから、Mac/Windows対応のDAWソフトCubase Pro 13と、その機能を厳選して搭載したCubase Artist 13、エントリーグレードCubase Elements 13がリリースされた。旧バージョンからのアップデート、下位バージョンからのアップグレードのほか、アカデミック版や、他社ソフトからCubase Pro 13へのクロスグレード版も用意されている。また、2023年8月23日以降にCubase 12を購入/ライセンスアクティベートをしたユーザーは、MySteinbergを通じて無償で入手できる。

インスペクターやMixConsoleの機能と視認性向上

インスペクターの左側にチャンネルタブが追加された

インスペクターの左側にチャンネルタブが追加された

 インスペクターの左側にチャンネルタブが追加。トラックのインサートやセンド、フェーダーなどへのアクセスがしやすくなった。

MixConsole

MixConsole

 また、MixConsoleのグラフィックが刷新され、プロジェクトウィンドウとデザインを統一。コンソール上部にもトラック名が表示されるなど視認性が増し、インサートやセンドセクションなどの表示順を変更可能になるなど、操作の快適性が大きく向上している。

クリエイティビティに直結するコードパッドとサンプラートラックの進化

コードパッド

コードパッド

 コードパッドのデザインも刷新。アシスタントゾーンが追加され、コードエディタ、リスト、五度圏などの表示が可能となっている。1つのコードパッドを選ぶと、そのコードとの音楽的な関係性によって他のパッドが緑~赤で色分けされるため、音楽理論初心者でもより感覚的にコード進行を作成できる。

サンプラートラック

サンプラートラック

 サンプラートラックでは、再生セクションに新たにスペクトラルワープモードが搭載され、極端なタイムストレッチなどにも対応可能となった。また、豊富に用意されたエンベロープを用いて、動的なサウンド変化も表現できる。

ボーカル処理を一括で行えるVocalChain

VocalChain

VocalChain

 Cubase Pro 13とCubase Artist 13には、新プラグイン・エフェクトとしてVocalChainが追加。搭載された多彩なモジュールを使って、ボーカル処理を一括管理できる。また、VocalChainに収録されたコンプレッサーBlack Valve(Pro)、EQのEQ-P1A(Pro)とEQ-M5(Pro)、コンプレッサーのVox Comp(Pro/Artist)といったモジュールも単体プラグインとして収録。さらにVocoder(Pro/Artist)が復活した。

新オーケストラ音源Iconica Sketchを収録

Iconica Sketch

Iconica Sketch

 ソフト音源では、34の楽器と140のアーティキュレーションを収録したオーケストラ音源Iconica Sketchが加わっている(Pro/Artist/Elements)。

操作性/視認性の向上につながるさまざまなアップデート

 Cubase Pro 13のキーエディターでは、左ゾーンに”Visibility”が新設され、複数のパートの表示/非表示をキーエディター上でコントロール可能に。また、全グレードで、キーエディター上で範囲ツールが使用可能になった。

 

 さらに、作業効率化に不可欠なショートカットウィンドウのGUIも刷新。「すべて」「割り当て済み」「カスタマイズ済み」「未割り当て」の4つの表示フィルターが追加されるなど、ショートカットの検索効率が向上している。また、ウィンドウを閉じなくても変更が適用されるため、複数のショートカットを確認しながら登録しやすくなった。

 

 そのほか、モノラル/ステレオトラックの切り替えが可能になったほか、別プロジェクトからトラックをインポートする際にタイムレンジの設定機能を追加、タップテンポがプロジェクトウィンドウ上でコントロールできるようになるなど、さまざまな機能が加わっている。また、新たに5つのサンプルパックが追加されています。

 

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