IK Multimediaは、ピアノに特化したソフト音源Pianoverseをリリースした。最高級のピアノを独自の高精度なロボットを使ってサンプリング。最新のインストゥルメント・エンジンと組み合わせることで、リアルな音色と自然な演奏フィールを実現する。Mac/Windows対応で、スタンドアローンまはたAAX/AU/VST2&3インストゥルメントとして使用可能だ。
各鍵盤にとって最適なベロシティ段階にて打鍵を行うロボットを開発。最高のコンディションのピアノの調達し、熟練調律師による調律を施した上で、静粛で振動が打鍵に伝わらないよう工夫されたロボットが、アタックからリリースまで人間の指の繊細なタッチをシミュレートした状態でサンプリングされている。
また、各ピアノならではの音の核心を捉えるように設定されたベロシティなどの情報と、各サンプルを紐づけした状態で記録。その結果、各ピアノの全鍵盤、強弱ダイナミクスの全域にわたって高精細で正確なサンプルを用意することが可能になった。従来のばらつきのある人間の演奏をプログラミングにて平坦化／単純化する必要がないため、自然な強弱表現をそのまま、リアルに再現できるとのこと。
Pianoverse用に開発された新しいインストゥルメント・エンジンは、ラウンドロビン、ボイス・マネージメントなど、完全に再設計。ベロシティのオフセットやカーブ調整はもちろん、リリース、ハンマー・ノイズ、ペダル・ノイズ、弦の共鳴、蓋の開閉、音色の明暗なども調整可能となっている。さらに、ハーフ・ペダル、キャッチ・ペダリング、ウナ・コルダなど、高度なペダル操作にも対応。ジャンルを問わず、最適なピアノ・サウンドと演奏フィールを提供してくれる。
マイキングは、ピアノ1台につき2セットのステレオ・マイクを用意。複数のモードを備えたEQとコンプや、マスターEQ、VCAスタイルのマスターリミッター、ステレオ・イメージを調整するWIDTH、プレイヤー視点と観客視点の切り替えるFLIPスイッチが用意されている。
さらに新開発のジェネレーティブ残響エンジンによる空間ジェネレーターも搭載。コンサート・ホール、スタジオ、クラブ、教会といった演奏スペースから、倉庫、金庫室、氷山、砂漠、火星まで、全30種の仮想空間にリアルなピアノを配置することができる。
そのほか12種類のクリエイティブ・エフェクトも内蔵。より積極的なサウンド・デザインも実現する。
ラインナップと価格
現在、4つのピアノモデルが個別販売されているほか、さらに4種が近日発売。また全モデルが使用できるサブスクリプションも用意されている。
発売中
発売記念イントロ価格：各99.99ユーロ／15,490円
通常価格：各129.99ユーロ／20,140円
- Concert Grand YF3（YAMAHA CFIIIを参照）
- Royal Upright Y5（YAMAHA U5 Uprightを参照）
- Black Diamond B280（BÖSENDORFER 280VCを参照）
- NY Grand S274（STEINWAYT & SONS New York D-274を参照）
近日発売
- Black Pearl B200（BÖSENDORFER 200を参照）
- Hamburg Grand S274（STEINWAYT & SONS Hamburg D-274を参照）
- Gran Concerto 278（FAZIOLI F278を参照)
- Liberty Upright（Koch & Korselt Uprightを参照）
サブスクリプション料金
- Pianoverse All-access Monthly Plan：14.99ユーロ／月
- Pianoverse All-access Yearly Plan 発売記念イントロ料金：149.99ユーロ／年
- Pianoverse All-access Yearly Plan 通常料金：179.99／年
