YAMAHAデジタルミキシングコンソール史上最軽量かつコンパクトなDM3&DM3 Standard誕生

 YAMAHAから、同社デジタルミキシングコンソール史上、 最も軽量で持ち運びやすいコンパクトな筐体を備えたDM3とDM3 Standardが発表された。価格はどちらもオープンプライスで、2023年4月以降順次発売となる。

背面端子以外の外観はDM3とDM3Sとも同じ仕様

 DM3ならびにDM3 Standardは、ライブなどのイベント会場や固定設備、スタジオや自宅での録音や音楽制作/配信に至るまで幅広い用途を想定。最大96kHzのサンプリングレートに対応する。DM3(2023年9月発売予定)はDanteオーディオネットワークに対応。DM3 Standard(2023年4月発売予定)はDante非対応である以外はDM3と同じ仕様となっている。

DM3(左)とDM3 Standard(右)

 厳選した素材と精密な設計により、質量6.5kgの軽量化と、幅32cm/奥行45.5cm/高さ14cmのコンパクトな筐体を実現。同社ミキサーでは初搭載となる「REV HD」「REV R3」を含む18種類の高品位なエフェクトを内蔵した2基のマルチエフェクト・プロセッサーを内蔵する。

 操作は、マルチタッチコントロールを備えた9インチのタッチスクリーンを中心に、1つのタッチ&ターンノブでシンプルに完結。マイクメーカーやインイアモニターメーカー、サウンドエンジニアと協業して多様なマイク/出力機器に最適化したチャンネルプリセット「QuickPro Presets™」を用意しており、各チャンネルのゲインやEQなどの設定だけでなく、チャンネルネーム/カラーの設定などもプリセットに含まれている。入力チャンネルには、ボーカルからドラムセットまで200種類以上のプリセットを用意。出力チャンネルには、さまざまなスピーカーやヘッドフォン/イアフォンに対応したプリセットを備えているので、理想的なセットアップを短時間で行える。

 さらに、Windows/Mac対応のDM3 Editorや、iPad向けの遠隔操作アプリDM3 StageMix、出演者ごとにモニターを調整可能なiOS/Android端末用のMonitorMixなど、関連アプリケーションも多数用意されている。

 主な入出力として、アナログ16入力/8出力とUSBを用意。入力音声のミキシング後、配信ソフトを立ち上げたコンピューターへ直接出力することが可能となっている。また、ステレオやマトリクスなどのオーディオルーティングの自由度が高く、現場用と配信用の音声を別々にミキシングすることも可能だ。また、DAWのリモートコントロール機能も搭載し、制作スタジオの中枢としての機能も果たすことができる。

Tio1608-D2

 別売りアクセサリーのRK-DM3(オープンプライス:2023年5月発売予定)を使えば、13Uラックにマウント可能。またDM3に合わせて16マイク/ライン入力と8ライン出力を備えたDante対応I/OラックTio1608-D2(オープンプライス:2023年9月発売予定)もリリースされる。

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