IK MULTIMEDIAがリニアフェイズ・スタジオモニターiLoud Precision発表

 IK MULTIMEDIAは、リニアフェイズ・スタジオモニターiLoud Precisionシリーズ(オープン・プライス)を発表。9月下旬に発売する。同社のiLoud Micro MonitorやiLoudMTMといった定評ある小型モニターの技術を継承しながら、スタジオモニターへブラッシュアップしたシリーズだ。iLoud Micro Monitor、iLoud MTMの登録ユーザーには、発売記念特典として割引での販売も予定されている。

ラインナップ

iLoud Precision 5(市場予想価格143,550円前後)

 5インチ・ウーファー+1.5インチ・ツィーターの2ウェイ。アンプ出力135W RMS。

iLoud Precision 6(市場予想価格159,500円前後)

 6.5インチ・ウーファー+1.5インチ・ツィーターの2ウェイ。アンプ出力150W RMS。

iLoud Precision MTM(市場予想価格191,400円前後)

 5インチ・ウーファー×2基+1.5インチ・ツィーターの仮想同軸MTM。アンプ出力175W RMS。

位相/周波数/時間特性をフラットにする技術

 iLoud Precisionは96kHzで動作の内蔵DSP、デジタル・クロスオーバー、カスタム設計のクラスDアンプを搭載。150Hz以上の帯域にてリニアな位相特性を実現し、正確な音像、鮮明なトランジェント、ディテールの再現性を獲得しているという。

 36Hz〜30kHz(−4dB)、もしくは45Hz〜30kHz(±1dB)というフラットに伸びた周波数特性により、正確で色付けのない再生を実現。各ユニット間の特性誤差は±0.5dB以内の精度に収められている。

 また、時間領域特性が重視されているのも特徴。クロスオーバーとウーファー〜ツィーター間のタイムアライメントにより、理論上の理想ステップ応答に近い、三角形型の特性を確保。その結果、脳内で時間のずれを補正する必要がなくなり、長時間モニター時の耳の疲れが大幅に軽減されるという。

キャリブレーション機能を内蔵

 iLoud Precisionには、ARC System技術によるキャリブレーション機能が内蔵。同梱のMEMS測定マイクを接続し、4カ所での測定を行うと、自動キャリブレーションの結果に基づき、フラットな特性になるように補正を行う。そこから好みに応じて手動で調整することも可能だ。

X-Monitorでの拡張コントロール

 ARCキャリブレーションの視覚的確認やリアパネルより詳細な調整が可能なMac/Windowsアプリケーション、X-Monitorが用意(10月以降無償提供予定)。iLoud PrecisionのUSBポートをコンピューターに接続して使用する。

付属のアイソレーション・ポッドや別売りのリモコンも用意

 iLoud Precisionには、スピーカー本体と設置面間の振動伝播を劇的に減少させる、iLoud Isolation Pods×4個が付属。さらに別売りのiLoud Precision Remote Controller(市場予想価格11,000円前後)を使えば、4種類のX-Monitor設定の切り替えやミュート/DIMを手元でコントロールできる。

付属のMEMSマイク(左)と別売りのiLoud Precision Remote Controller

製品情報

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