FERROFISHからスタジオ・ワークやPA、放送などに向けたAD/DAコンバーター、A32Proシリーズが登場。MADIオプティカル・マルチモード対応のA32ProとA32Pro Dante、MADIオプティカル・シングル・モードをサポートするA32Pro Single ModeおよびA32Pro Dante Single Modeの4機種がそろう。MADI入出力(オプティカル/コアキシャル)を追加するためのSFPモジュールも用意され、そのラインナップはSFP Module Multi ModeとSFP Module Single Modeの2種類。以上すべてオープン・プライスで、今年8月ごろの発売が予定されている。
A32ProシリーズはFERROFISH A32シリーズの後継機種。ESS TECHNOLOGY製のAD/DAコンバーターを採用し、最高192kHzに対応する。内部信号処理はSHARC製のDSPで行い、2基のDSPスティックを追加できる拡張スロットがスタンバイ。FERROFISHならではの信頼性とクリーンなサウンドを特徴としている。音声入出力に関しては以下の通りだ。
●アナログ・イン×32(D-Sub 25ピン、バランス接続)
●アナログ・アウト×32(D-Sub 25ピン、バランス接続)
●メイン・アウトL/R(TRSフォーン、専用DAC搭載)
●MADIイン/アウト×1(オプティカル、64イン/64アウト)
●MADI SFPモージュル用スロット(LCコネクター、64イン/64アウト増設可)
●ADATイン×4(オプティカル、S/MUX II対応)
●ADATアウト×4(オプティカル、S/MUX II対応)
●ヘッドフォン・アウト×2(TRSフォーン、2系統、HQアンプ・モジュール専用DAC搭載、マトリクスを備え全入出力をモニター可)
DanteとA32Pro Dante Single Modeは、上記に加えてDanteイン/アウト(イーサネット、64イン/64アウト)を装備。プライマリー&セカンダリーが用意され、リダンダント仕様となっている。
機能面については、フロントに設置された4つのTFTディスプレイが特徴。32入出力分のレベル・メーターを映し出せるほかタッチ操作に対応し、右側の照光式タッチ・センス・エンコーダーと合わせて入力ゲインや出力レベル、ルーティング、モニタリングやクロックなどの設定をコントロールできる。またリモート・コントロール用のソフト、RemoteFishがFERROFISHのWebサイトから無償でダウンロード可能。Mac/Windowsからの制御も行える。