AVIDは、DAWソフトPro Toolsの最新版、Pro Tools 2021.10(Mac/Windows対応)をリリースした。有効なサブスクリプション保持者、またはサポート・プランが有効な永続ライセンス保持者は無償でダウンロードできる。
このアップデートでは、Pro Tools|HDXおよびHD NativeシステムのApple Silicon対応(Rosetta 2)のほか、同社のオーディオ・インターフェースPro Tools|Carbonとの連携に関する機能が加えられた。
Pro Tools 2021.10から、Pro Tools|Carbonのマイク・プリアンプのリモート・コントロールが可能に。また、デジタル入出力端子(オプティカル)がADATに加えてS/P DIFにも対応するようになった(96kHzまで対応)。
そのほか、NATIVE INSTRUMENTSのコントローラーKomplete Kontrolに対応したプロファイルを用意。Komplete Kontrolからトランスポートやミキサーの操作、エンコーダーを使ったトラックの選択や再生位置の移動などが行えるようになっている。EuCon対応コントローラーとの共存も可能だ。
上位版のPro Tools|Ultimateでは、トラック出力やセンドのルーティングがより柔軟に。5.1chからステレオ、5.1chから7.1chのように、出力と送り先のチャンネル数が異なる場合に、ダウン・ミックスやアップ・ミックスの仕方を複数のパターンから選択できるようになった。
そのほか、ワークスペースでのサウンドベース&トラック・プリセットへのショートカット・アクセス、カラーパレットからの表示色や明度などの細かな調整、ビデオのドロップ・フレーム・インジケーターの追加といった改善も行われている。