イマーシブ・インイア・モニター・システムのKLANG TECHNOLOGIES Klang:KontrollerとKlang:Vokalが登場

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Klang:Kontroller(写真上)Klang:Vokal(同下)


 ドイツKLANG TECHNOLOGIESのイマーシブ・インイア・モニター・システムが7月27日より国内発売となる。

 

 Klang:Kontroller(オープン・プライス)はパーソナル・モニター用ハードウェア・コントローラー。直感的なインターフェースを持ち、イマーシブ・ミキシングを素早くコントロールできる。チャンネル名を表示する8つのディスプレイは色分けが可能で、視認性も良好。それぞれのディスプレイに対応した8つのプッシュ式ロータリー・エンコーダーでDCAグループでのミキシングや個別チャンネル・コントロールが可能だ。最高96kHzに対応し、スタジオ・グレードのヘッドフォン・アンプも搭載。インイア・モニターやハイインピーダンスのヘッドフォンにクリアなサウンドを提供できるという。クリックや携帯プレーヤーなどの接続用に、ステレオAUX入力も備える。

 

 完ぺきな没入感を得るために、バイノーラルのトゥルー・アンビエント・マイクをユニット側面に内蔵。また、クリック用トラックやスマートフォンなどの携帯端末からの出力を受けられるステレオAUXインも備えている。ミックスはDanteで他システムへ送出可能。アンビエント・マイクやAUX入力をほかのミュージシャンと共有することもできる。

 

 背面のねじ穴を利用してマイク・スタンドにマウントすることも可能。デジタル・ミキサーのDIGICO Quantum 225にマウントできる金具もオプションで用意されている。

 

 Klang:Vokal(メイン写真下側/オープン・プライス)は、超低遅延FPGAコアを備えたハイエンドなイマーシブ・インイア・ミキシング・プロセッサー。Klang:Kontrollerに合わせて設計されているが、単独のイマーシブ・プロセッサーとしても機能する。最高96kHzに対応し、12系統のイマーシブ・ミキシング出力が可能。バイノーラルによる自然な没入感のあるパーソナル・モニタリングが行える。

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Klang:Vokalのリア・パネル

 64chのDanteまたはMADI入力から、最大24chのモノラルまたは最大12chのステレオ・チャンネルを選ぶことが可能。すべての入出力にはRoot-Intensity EQを搭載している。Dante経由でKlang:Kontrollerにミックスを送れるほか、MADIやDante経由でミキシング・コンソールに戻すことも可能だ