DIGICOから新たなPA用デジタル・コンソールQuantum 225が登場。オープン・プライスで7月27日(火)に発売される。
Quantum 225は、25本のフェーダーを備える72インプットのモデル。第7世代のFPGAをベースに開発され、1,124(W)×436(H)×801(D)mmというコンパクトな筐体にフラッグシップ機SD7 Quantumのエッセンスを凝縮しているという。例えばチャンネル・ストリップに好みのタイプのコンプレッサーなどを選んで追加することができるMustardも継承されている。
また、すべてのAUXセンドに入力チャンネルと同等のEQやダイナミクス・プロセッサーを備えるNodal Processing、信号経路のさまざまなポイントで各ソースをソロ検聴できるTrue Solo、モノラル・エフェクト・ラックのSpice Rackもスタンバイ。上位機種の処理性能を受け継ぎつつ、解像度や輝度の高さを特徴とする17インチ・タッチ・スクリーンなど、独自のコンポーネントを備えている。
Quantum 225と同時に、DQ-RackおよびMQ-Rackという2種類のI/Oラックが発売される。いずれも48基のマイク・インと24基のライン・アウト(20ライン・アウト+4AES/EBUに切り替え可)を備え、デュアル電源で冗長性を確保。DQ-RackはDanteをサポートし、卓上マイクなどの音響機器を用いた会議やリモート・ミーティングのための設備用システムに有用だ。MQ-RackはMADI対応で、大規模コンサートや演劇といった仮設PAの現場に適している。
このほかオプション品として、マウント・ブラケットをラインナップ。Quantum 225のパネルの左側に取り付け、ラップトップやイマーシブ・ミキシング用のコントローラーKLANG TECHNOLOGIES Klang:Kontrollerなどを設置できる。また液晶ディスプレイを追加してマウントすれば、Quantum 225をデュアル・スクリーン・コンソールにすることも可能。左バンクのチャンネルの情報やKLANG TECHNOLOGIESのイマーシブ・ミキシング用リモート・コントロール・アプリKlang:Appの画面などを表示させ、より視覚的なオペレーションが行えるようになる。