IK MULTIMEDIAが、デジタル制御のアナログ・コンプレッサーの実機を再現したT-Racks Comprexxorをリリースした。同社のT-Racksソフトウェア(Mac/Windows対応のスタンドアローン、およびAAX/AU/VSTプラグインとして動作)のシェル・プラグイン、または単体のプラグイン・エフェクトとしても動作する。IK Online Store(ユーロ)、beatcloudストア(日本円)で購入でき、価格は通常129.99ユーロ(税別)/16,890円(税込)だが、6月30日までイントロ価格99.99ユーロ(税別)/12,990円(税込)となっている。
Comprexxorの元となったモデルは、そのデザインや機能からEMPIRICAL LABS Distressor EL-8Xと推察される。レシオは、コンプレッションせずにサウンドに温かみを加える1:1から過激なブリックウォール・リミッティングのMAXまで8つの設定を用意し、選択したレシオに応じて最適なコンプレッション・カーブが得られる。また、オプティカル・コンプレッサーの動作も再現しており、アタックとリリースを調整するだけで自然で滑らかなコンプレッションを得ることが可能だ。
サチュレーション効果を加えるCOLORセクションには、真空管を通したようなサウンドのDist 2と、テープのようなひずみのDist 3の2種類を用意。ディストーションの深さをTONEコントロールで調整できる。さらに、GBモードを使えば、UREI 1176LNのレシオ全押しのような、よりアグレッシブなサウンドに変化。また、ハイパス/バンドパス・フィルター付きのサイド・チェインを備え、ソースとなる信号の周波数をカットすることで、コンプの掛かり具合を最適化することが可能だ。M/S処理にも対応する。
IK Online Storeでは6月30日まで、T-Racks 5 Max、T-RackS 5 Deluxe、T-Racks 5、T-RackS 5 SEおよび5つ以上のT-Racks製品(グループ・バイなど無償で提供された製品を除く)の登録ユーザーに30%の割引が適用される。また、6月30日までにTotal Studio 3 Max(Maxgrade/Crossgradeを含む)を購入/登録すると、T-RackS Comprexxorが無償で提供されるプロモーションも展開中だ。