ソニーは、2020年より欧米を皮切りに展開している、没入感のある立体的な音場を実現する立体音響技術を活用した音楽体験“360 Reality Audio”(サンロクマル・リアリティオーディオ)の新たな取り組みとして、ビデオ・コンテンツの配信や、対応楽曲制作ツールの共同開発、対応機器の拡大、関連独自技術の他社へのライセンス提供を進めることを発表した。
360 Reality Audioは、欧米などで複数のストリーミングサービスから対応楽曲の配信が既に開始されており、アリシア・キーズ、リル・ナズ・X、ミーガン・ザ・スタリオン、ノア・サイラス、ザラ・ラーソンの新曲を含む、4千曲以上がラインナップ。国内での展開が待たれているところに、さまざまな周辺環境の展開がこのたび発表された。
1.臨場感あるビデオコンテンツの配信
主要音楽レーベルおよびストリーミング・サービスと連携し、360 Reality Audioによる立体的な音場と映像を組み合わせたライブ・パフォーマンスのビデオ・コンテンツ配信を年内に開始予定。CES 2021に合わせ、360 Reality Audio初のビデオ・コンテンツとしてザラ・ラーソンによるパフォーマンスを楽曲配信アプリ(Android/iOS)Artist Connectionから配信開始した。
アプリのダウンロードは下記から
なお、ソニーの推奨ヘッドフォンとスマートフォン専用アプリSony | Headphones Connectを使うと、一人一人に最適化した音場を実現。より没入感のある音楽体験を実現できる。
2.360 Reality Audio Creative Suiteの共同開発
VIRTUAL SONICSと共同で、対応楽曲制作ツール360 Reality Audio Creative Suiteを開発。VIRTUAL SONICS傘下のAUDIO FUTURESより、DAW用プラグイン(AAX/VST3)として1月末からダウンロード販売が開始される予定。360度の球状に広がる空間での音楽表現を実現する。
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3.対応機器の拡大とライセンス提供による制作・視聴環境の強化
360 Reality Audioに対応したワイアレス・スピーカーとして、SRS-RA5000およびSRS-RA3000が今春以降発売予定。一台のスピーカーで360 Reality Audioの立体的な音場を再現することが可能となる。
また、ヘッドフォンに向けたパーソナライズ技術や、対応スマートフォン、カー・オーディオで360 Reality Audioを楽しむための技術ライセンス供与も開始される。
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