Q. “ボーカル・リード”ってどうやって作るんですか? 〜WAVES Vocal Benderで解決!

 世界中のエンジニア/クリエイターが愛用するWAVESのプラグインは、具体的にどのような場面で力を発揮するのか? ミックスやサウンド・メイクで悩みがちなポイントにプロが答える形で、WAVESプラグインを用いたソリューションを紹介!

A. 声のピッチとフォルマントを加工するのがキモ!

 使用するWAVESプラグイン:Vocal Bender 

WAVES Vocal Bender

Vocal Bender|19,800円

 ゼッド&アレッシア・カーラ「ステイ」のドロップで聴けるような“ボーカル・リード”。声ともシンセともつかない独特の音色のリードで、近年はボーカル・データの断片をソフト・サンプラーなどに入れて、MIDIで音階を付けて鳴らすという方法で作られているようです。キモは声のピッチやフォルマントをいじって、シンセでは出せないようなニュアンスを付けること。そこで便利なのが、ボーカル向けのピッチ/フォルマント・コントローラーVocal Benderです。

 

 サンプラーのトラックに挿して使うのですが、素材が女性ボーカルの場合はPITCHノブで1オクターブほど落としておきます。“加工感”を出すのに加え、リードとして使えるよう太い音にするのが目的なので、男性ボーカルなら下げなくてよいかもしれません。サンプラーなどでオクターブの上げ下げをすると音が荒れてしまいがちですが、Vocal Benderなら滑らかな質感を保てます。あとはFORMANTノブを-5セミトーンくらいに設定し、MIXノブで原音を20~30%混ぜて音にさらなる厚みを出しましょう。

 

 これらの基本的な設定に加え、内蔵のLFOやステップ・シーケンサーでPITCHとFORMANTにモジュレーションをかけると、よりユニークな音色に。例えば、ステップ値が徐々に上がっていくシーケンサーをPITCHにアサインし、+から-へ下降する波形のLFOをPITCHとFORMANTの両方に割り当てれば、ピッチの上昇と下降が同時に起こるような面白い効果が得られます。

 

MK

MK
【Profile】ダンス・ミュージック・プロデューサー。オランダの名門Armada Musicからの作品リリースや音楽ゲーム『beatmania IIDX』への楽曲提供などで知られる。Shadw名義ではハードウェル主宰のRevealed RecordingsやKayzoのWelcome Recordsといったビッグ・レーベルから楽曲を発表。

【特集】WAVESプラグイン実戦メソッド

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