この特集では、天月-あまつき-をはじめとする数多くのアーティストのミックスを手掛け、自身も動画を投稿するkain氏を迎え、iPhoneでできる“歌ってみた”動画の作成方法を紹介。Step1では、“カラオケ音源”の入手方法について解説します!
方法その1:自分で作る
まずは、自分でカラオケ音源を作るという方法があります。ピアノやギターなど楽器が演奏できる方にお勧めです。作曲用のソフトやミックスについての勉強がある程度必要になってくるので時間はかかりますが、自分でこだわって音源を作ることができるのがメリットです。
方法その2:利用許諾のある音源を使う
特にボーカロイドの楽曲はYouTubeなどの動画サイトの概要欄に“インストはこちら”や“カラオケはこちら”という記載があり、リンクが張ってある場合が多いです。“piapro(ピアプロ)”というサイトで配布している方が多いですが、最近ではDropboxやGoogle Driveに音源をアップロードしている方もいます。マスタリング(音圧上げなど最終的な仕上げのこと)がされているもの、されていないものの両方が用意されていたり、コーラスのみの音源があったり、複数のバージョンが用意されている場合もあるので、お好きなものを選びましょう。キー別で配布されている場合は、自分が歌いやすいキーのものを選ぶと良いですね。利用規約を載せている方もいるので、そういう場合はきちんと読んでから使うようにしましょう。
方法その3:音源の作成を依頼する
プロが集まるスキルを購入できる “ココナラ” というサイトや、TwitterのDMなどからカラオケ音源の制作を依頼するという方法があります。原曲に近い方が良いのか、ピアノ・アレンジが良いのか……など、自分が制作してほしい音源のイメージに合わせて、それが得意そうなクリエイターの方に頼むのがお勧めです。過去に制作された音源などを聴いて、誰に依頼するかを検討しましょう。予算があまりかけられない場合は手頃な価格で作ってくれる方に依頼するというのもありですが、イメージに合う方に依頼することが自分のオリジナリティを出すという意味でも重要になってきます。
ゲットした音源はGarageBandに保存しよう
iPhoneのGarageBandで歌ってみたを編集する場合、ゲットした音源はGarageBandのフォルダに保存しておくと便利です。音源をダウンロードしたら、“その他…”をタップします。“ファイルに保存”をタップし、iOS用GarageBand内のGarageBand File Transferを選択して保存しましょう。
続くStep2では、iOS版のGarageBandにカラオケ音源を読み込み、自分の歌を録音する準備をします!
kain
ボーカル/アレンジャー/サウンド・エンジニア。2011年から動画サイトにて動画を投稿し始める。日本武道館、さいたまスーパーアリーナ、代々木第一体育館などで開催されたネット・シーンの音楽フェスに多数参加し、1stアルバム『かえりみち』は、オリコンTop10入りを果たした。2015年以降は編曲やエンジニアとしての活動も始め、ミキシング、編曲などで参加した動画の総再生数は30億回以上。