ニラジ・カジャンチ、守尾崇、益田トッシュ、毛蟹(LIVE LAB.)が選ぶ、今買いたい/薦めたい機材

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 マイクやプリアンプ、オーディオI/O、スピーカー、プラグインなど、音楽制作で必要となってくる機材はさまざまです。多くのメーカーがしのぎを削って新たなモデルを開発し、毎年多彩な音楽制作機器/ソフトウェアが登場しています。そのたびにクリエイターたちは物欲と闘い、自身の環境や予算を考慮しながら頭を悩ませるのです。特にステイ・ホームという言葉が定着した現在では、自宅の制作環境を整えようと考えている人も多いことでしょう。この企画では、19名のアーティスト/クリエイター/エンジニアに、今すぐ導入しやすい価格帯で欲しい機材、読者にお薦めしたい機材を聞いてみました。プロはどんな製品に注目してどのようなところに魅力を感じているのでしょうか?

 

ニラジ・カジャンチ

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[Profile]アメリカ生まれ、日本育ちのエンジニア/スタジオ・オーナー。アメリカでキャリアをスタートさせ、マイケル・ジャクソンやティンバランド、ザ・キラーズらの作品を担当する。2000年代後半に日本に来てからは三浦大知、氷川きよし、持田香織、RIRI、大森靖子、Little Glee Monster、SUGIZO、[Alexandros]といったアーティストの作品を手掛ける。

[Recent Work]

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『Papillon(パピヨン) - ボヘミアン・ラプソディ-』
氷川きよし
(日本コロムビア)
氷川きよし | 日本コロムビアオフィシャルサイト

EHRLUND EHR-H

オープン・プライス(市場予想価格:90,000円前後)

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 音楽に携わる人は、一つぐらい良いマイクを持つべきだと思っています。そこでお薦めしたいのが、ハンドヘルド型コンデンサー・マイクのEHR-H。軽くて持ちやすく、未来的でファンキーなデザインのこのマイクが一番気になっています。生配信が増えている昨今、デザインも気になりますよね? EHR-Hはクリアかつピュアな音色で、コンプやEQといったアウトボードが無くても良い仕上がりで収音可能です。性別関係無くボーカルに使えて、楽器のキャプチャーまでもこなします。同社の高級機にも搭載されている三角形のダイアフラムが使われているので、STUDIO QUALITYな一品と言えるでしょう。原稿を書いていて欲しい気持ちが強くなってきました。近々買いに行きます(笑)。

 

otaritec.co.jp

 

守尾崇

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[Profile]作編曲家/キーボーディスト。これまでにケツメイシや浜崎あゆみ、Charisma.comなどの作品を手掛ける。accessやD-LITE、SPYAIRなどのライブ・マニピュレートも担当。

[Recent Work]

Next Zone (Special Edition) - Single

Next Zone (Special Edition) - Single

  • BATTLE BOYS
  • J-Pop
  • ¥611

ENDORPHIN.ES Furthrrrr Generator

オープン・プライス(市場予想価格:89,980円)

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  本当はShuttle Systemが欲しいのですが、今回は手に入れやすい価格のこちらを紹介します。最近はソフト・シンセだけで制作が済んでしまうこともかなり増えましたが、ここぞというパートにはやはりハードウェア・シンセを使うことも多いです。そんな中、今自分のシンセは減算方式ばかりなので、西海岸スタイルの音作りができるこちらを追加したいなと思っています。Furthrrrr Generatorを追加することでまたちょっと違う変態さを出せるはず(笑)。パネルは黒もありますが、ポップなイエローで!

 

www.miroc.co.jp

 

益田トッシュ

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[Profile]作編曲家/プロデューサー。さまざまなアーティストの編曲/プロデュース/マニピュレートをはじめ、映画/舞台の音楽制作や歌唱指導、音楽監督などを行なっている。昭和音楽大学非常勤講師。

[Recent Work]

saue to royoshi to - EP

saue to royoshi to - EP

  • サイプレス上野とロベルト吉野
  • ヒップホップ
  • ¥1681

music.apple.com

ACOUSTIC REVIVE LAN-1.0 TripleC

38,000円(1m)/33,000円(50cm)

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 現在、配信サービスでの音の聴こえ方は誰もが気になるところだと思います。僕もSpotifyで普段からさまざまな音源を聴いているのですが、平均ラウドネス値が合わせられた音源をストリーミングで聴き比べる際、かなり影響が出ると分かったのがLANケーブル。Wi-Fiよりも有線の方が音は良いのですが、そのケーブルの質によってもかなり影響があるようです。現在も光回線のONU~ルーター間、ルーター~Mac間の2カ所でオーディオ用のLANケーブルを使用していますが、ここをACOUSTIC REVIVEに変えてグレード・アップすることで、ストリーミング・サービス対応の音楽制作能力を高めたいと思った次第です!

 

www.acoustic-revive.com

 

毛蟹(LIVE LAB.)

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[Profile]作詞/作曲/編曲家。バンドを構成する楽器をはじめ、民族楽器も扱うマルチプレイヤー。ReoNaなどさまざまなアーティストへの楽曲提供を行う。スマートフォン向けゲーム、『Fate/GrandOrder』のCMソングやBGMなどにも参加している。

[Recent Work]

ANIMA (Special Edition) - EP

ANIMA (Special Edition) - EP

  • ReoNa
  • アニメ
  • ¥1528

SSL 611EQ

オープン・プライス(市場予想価格:98,000円前後)

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 日々素晴らしいレコーディング・エンジニアの方と仕事をご一緒させて頂き、より良いサウンドを追求する中で気付いたことが、AD変換される前のアナログ段で音作りすることの重要性。自宅で多くの生楽器をレコーディングする嗜好も合間って、さまざまなハードウェアを買い集めるようになりました。現在所持するEQは、マスター用のAVALON DESIGN AD2055のみ。自分で演奏する弦楽器や鍵盤、太鼓など、さまざまなソースに使えるプレーンなEQとして欲しいのが、API 500互換モジュールのSSL 611EQです。できれば1基ではなく、ペアで導入したいところですね。

 

www.solid-state-logic.co.jp

 

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