マイクやプリアンプ、オーディオI/O、スピーカー、プラグインなど、音楽制作で必要となってくる機材はさまざまです。多くのメーカーがしのぎを削って新たなモデルを開発し、毎年多彩な音楽制作機器／ソフトウェアが登場しています。そのたびにクリエイターたちは物欲と闘い、自身の環境や予算を考慮しながら頭を悩ませるのです。特にステイ・ホームという言葉が定着した現在では、自宅の制作環境を整えようと考えている人も多いことでしょう。この企画では、19名のアーティスト／クリエイター／エンジニアに、今すぐ導入しやすい価格帯で欲しい機材、読者にお薦めしたい機材を聞いてみました。プロはどんな製品に注目してどのようなところに魅力を感じているのでしょうか？
tofubeats
［Profile］神戸出身、1990年生まれのDJ／音楽プロデューサー。中学時代から音楽活動を開始し、2013年のメジャー・デビュー以降フル・アルバムを４枚リリース。最新ミニ・アルバム『TBEP』は8月19日に12インチ・アナログ化が決定。
［Recent Work］
DANGEROUS MUSIC Source
オープン・プライス（市場予想価格：130,000円前後）
半年前くらいに中古で購入したのですが、コンディションが良くないので新品を買い直したいです……。モニター・コントローラーは10万円前後の価格帯で音質も取り回しもちょうど良いというものが少ないので、願ったり叶ったりの製品。これより低価格だとパッシブのものやフォーン・プラグ経由のものが多いですし、グレードを上げると30万とかになってしまうし、難しい！ 今の環境ではAES/EBUでUNIVERSAL AUDIO Apollo 16から流し込んでいるのでモニター時のDA変換もこれでやっています。非常にパワフルな設定のヘッドフォン・アンプにも驚きました。
KREVA
［Profile］ヒップホップ・アーティスト。2004年９月08日（クレバの日）に「音色」でソロ・メジャー・デビュー。新曲「素敵な時を重ねましょう feat.SONOMI」が公式オンライン・ショップで限定発売中。11月6日には出演映画『461個のおべんとう』が公開される。
［Recent Work］
『素敵な時を重ねましょう feat. SONOMI』
KREVA
（ビクター）
オフィシャル・オンライン・ショップ限定販売
UNIVERSAL AUDIO Arrow
オープン・プライス（市場予想価格：58,000円前後）
オーディオ・インターフェースは、NATIVE INSTRUMENTS Komplete Audio 1、APOGEE Duet、FOCUSRITE Scarlett 18I20などを持っているのですが、自宅で使うとなると、やはりThunderbolt 3ケーブル１本でバスパワー駆動できて配線スッキリなArrowが欲しくなります。UNIVERSAL AUDIOのオーディオ・インターフェースを使っている方をよく見かけますが、自分はまだ一度も使ったことがないので試してみたいという気持ちもありますね。
【デジマートで探す】
SKY-HI
［Profile］ラップ／ボーカル／ダンス／トラック・メイキングでジャンルの垣根を越えて音楽シーンの新たな可能性を示すアーティスト。エンターテインメント性のあるコンテンツをセルフ・プロデュースで作り上げている。
［Recent Work］
『SKY-HI’s THE BEST』
SKY-HI
（エイベックス）
９月23日発売
MUSIC | SKY-HI（スカイハイ）OFFICIAL WEBSITE
NATIVE INSTRUMENTS Maschine MK3
オープン・プライス（市場予想価格：68,909円前後）
特にライブでの使用をお勧めします。“機材そのものにインターフェース機能が付いている”というのがマジで最高です。“機材を持ち運ぶ人にとっては本当に助かるよ……！”と思います。当然コントローラーとして使えるからビート・ライブにも向いてるし、キーを設定してシンセをパッドで演奏しても面白いです。オンラインでのライブも増えていますが、カメラで手元を追えるから何が起こっているかお客さんに分かりやすいし。トラブルも減るし、荷物も減る（笑）。自宅の制作環境やケーブルはいじらないで済むしね。
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