「SAMPLE MAGIC GLITCH HOP」製品レビュー:エレクトロとヒップホップの流れをくんだグリッチ・ホップ専門のライブラリー

SAMPLE MAGICGLITCH HOP

グリッチ・ホップとは、エレクトロとヒップホップの流れを継承した、100BPM前後のビート感に、グリッチと呼ばれるノイズ音や音素材のカットアップ、チョップ加工が多用されるジャンルです。筆者自身大好きなジャンルですし、実際に自分で音作りをしますが、グリッチ・ホップに特化した本ライブラリーは、各楽器の質感、メロディもワールド・クオリティだと感じました。収録総容量は約1.36GBで、フォーマットはNATIVE INSTRUMENTS Kontaktなど定番サンプラーを押さえています。ベースやシンセのループのほか、キック、スネアなどのドラムやパーカッションがワンショットで収録されており、直感的に演奏したりDAW上に打ち込むことができます。グリッチ・ホップを作曲するにあたって即戦力なサウンドです。そして何とABLETON Liveにも対応したテンプレートも用意。筆者はずっとLiveをメインDAWとして使用しているのですが、Live用のテンプレートで演奏しているだけで、アイディアがたくさんわいてきます。これまで紹介した方法では、主に自分で演奏や打ち込みをしないといけないので、ちょっと難易度が高いなぁという読者の皆様もいるのではないでしょうか? そんな方々に向けて3分間でグリッチ・ホップを作る方法をお教えしましょう。まずSynth Loopフォルダーの中から、ループ音源を選択しサンプリングします。次はDrum Loopからドラムを張り付けます。これだけでもう、カッコいいですよね。何小節か繰り返し、簡単なブレイクを挟み、今度はBass LoopフォルダーからSynth Loop素材とキーの合った素材をサンプリングしてドロップを作りましょう! あっという間に曲のパーツができてしまいました。グリッチなので、ここから各素材を切り刻み、自分だけの音色に仕上げるのが重要です。ぜひみなさんも“グリッチ”してみてください。

SAMPLE MAGIC
GLITCH HOP
2,700円(為替レートによる価格の変動あり。表記の価格は2014年7月1日現在のもの)
●ダウンロード販売●容量:約1.36GB ●DATA FORMAT:WAV、EXS24、NN-XT、REX2、Kontakt4、ABLETON Live Device