「PRIME LOOPS GOKU BOY CRAZY KAWAII BEATS」ライブラリー・レビュー:正統派フューチャー・ベースのサウンド

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正統派フューチャー・ベースのサウンド

 英国PRIME LOOPSより発売の『GOKU BOY - CRAZY KAWAII BEATS』。フォーマットは24ビットのWAVで、160〜165BPMのベース、コード、メロディ、ハイハット、パーカッション、ボーカルFX、ドラム、ドラム・フィルのループとドラム、FX、Voxのワンショットが214種類収録されています。

 

 インパクトのある名前と製品イメージに一瞬戸惑いましたが、音源はかなり正統派です。ウェーブ・レーサー以降のフューチャー・ベースで、2014〜17年のレトロな音色が流行したころの雰囲気にインスパイアされているように感じます。

 

 全体的に明るめで、シンセ・リード/アルペジオからピアノ・コードも定番の進行がきっちりと押さえられています。ループを多く収録しているので、ゼロから音色を作るような用途よりも、ジャンルのイメージを把握して手っ取り早くスケッチしたい場合などに向いている印象。一つ一つの音の完成度が高いので、普段はループをあまり使用しない方にもお薦めできます。例えば“Bpm160_G_IceCream_PianoChords”のピアノはシンプルかつ歯切れが良いため、コードごとにオーディオをスライスしてパターンを変えたり、さらに細かくループさせてみたりと再構築できそうです。打ち込みでの音楽制作をこれから始める方々や、“フューチャー・ベースを作りたいけど、どんなふうに作ればいいのだろう……”と悩んでいる方々には勉強にもなるやさしいサンプル・パックです。また、素早くジャンルの特徴をつかんで制作する必要のある多忙なコンポーザーにもお薦めできます。

 

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ゆんぼ/Pa's Lam System
【Profile】ハイクオリティかつキャッチーなダンス・ミュージックをジャンルを横断しながら制作し続ける3人組トラック・メイカー・ユニット。国内外のイベント/フェスへの出演やリミックス制作、ゲーム、CM、アーティストへの楽曲提供など幅広く活動する。2017年にファースト・アルバム『Whatever』をリリース。

 

PRIME LOOPS GOKU BOY CRAZY KAWAII BEATS

3,135円

(2021年4月16日現在。為替レートによる価格の変動あり)

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▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約298MB ▪データ・フォーマット:WAV

 

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