第8限 ドラム録音〜その1

[サウンド&レコーディング・マガジン 2011年月8月号連動]
第8回から、いよいよドラムのマイク・レコーディングに突入です! 数あるマイク録りの中で皆さんが最も苦労しているのは、このドラム録音ではないでしょうか? あまり気負わず、最初は少ないマイク本数から始めて、徐々に増やしていく流れで実践していきたいと思います。 今回は最も一般的なステレオ録音の方法、"AB方式"と"XY方式"にトライ。AB方式は2本のマイクを同じ高さに設置し、ある程度の間隔を置いてセットするマイキングです。一方、XY方式では2本のマイクを同じポジションに設置。それぞれのマイクに角度をつけることで、ステレオ感を調整するセッティングとなります。それでは収めた音を聴いていくとしましょう。

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  • マイク/SHURE SM58、RODE NT-1A
  • オーディオI/O/FOCUSRITE Saffire 6 USB(マイクプリは本機に内蔵のものを使用)
  • DAW/APPLE Logic Studio(レコーダーとして使用)
  • ドラム/横浜天王町Studio Oliveに常設のものを使用

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  • A:AB方式で立てたSHURE SM58で録音
  • B:AB方式で立てたRODE NT1-Aで録音
  • C:XY方式で立てたRODE NT1-Aで録音

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一瀬正和

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ロック・バンドでドラマーとして活躍するかたわら、横浜は天王町にてリハーサル・スタジオStudio Oliveを営む社長。「友達の家に遊びに来ているような感覚のリハスタを目指す」という言葉の通り、非常にアットホームな雰囲気のスタジオとなっている。また、リーズナブルな価格も魅力。高校生バンドからインディーズ・アーティストまで、さまざまな人たちによって利用されている。一方、ドラマーとしても敏腕な一瀬氏。そのプレイから、いい録り音を得るには演奏力を高める努力も必要……ということを学ぶことができるでしょう。