第7限 エレキベース録音

[サウンド&レコーディング・マガジン 2011年月7月号連動]
"ビギナーでも手に入れやすい安価なマイクだけを武器に、いかに質の高い録音を実現するか"......これをマイキング/レコーディングの実演を通して追求していく本誌連載。試行錯誤や新発見も含め、実作業のプロセスを見せていきます。
第7回はエレキベースの録音にチャレンジします。ベースの録音にはライン録りとマイク録音の2種類があり、最近は"DI(ダイレクト・インジェクション・ボックス)"と呼ばれる機材を用いたライン録りが一般的になっています。しかしマイクで収めたサウンドには、ミックスの際にほかの生楽器の音となじみやすいといったメリットがあるのです。
そこで、今回は......

(1)ダイナミック・マイクでの録り音
(2)コンデンサー・マイクでの録り音
(3)DIを通しての録り音
(4)より広いレンジで録音できたコンデンサー・マイクの録り音とDIサウンドのミックス音

これら4種類の音を聴き比べてみましょう!なお、マイク録音はすべてオンマイクで行いました。ベースの音は、輪郭をぼかさずにレコーディングするのが基本なのです。それでは本誌と併せてお楽しみください!

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  • マイク/SHURE SM58、AKG C1000S
  • DI/BOSS DI-1
  • オーディオ・インターフェース/RME Fireface 800(マイクプリはFireface 800に内蔵のものを使用)
  • DAW/APPLE Logic(レコーダーとして使用)
  • ベース/FENDER Precision Bass
  • ベース・アンプ/YAMAHA B-100

  • A:SM58(オンマイク録り)
  • B:C1000S(オンマイク録り
  • C:DI-1(ライン録音)
  • D:C1000SとDI-1での録り音をブレンドしたもの

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三浦 薫

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レコーディング・エンジニア/プロデューサー/プログラマー。1996年、walrusのベーシストとしてデビュー後、レコーディングで訪れた英国で体験したテクノ・ミュージックに傾倒。2004年にドラマーの平井直樹とoakを結成し、同時にDJ BAKUやBOOM BOOM SATELLITESなどの楽曲制作に参加。現在は自身の経験を生かしエンジニアリングやプロデュース、プログラム業に専念し活躍中。