
数あるエフェクトの中でも“使いこなすのが最も難しい”とされるのがコンプレッサー。スレッショルドやレシオ、アタック・タイムなど各パラメーターの働きは分かっていても、実際にほかのパートと混ぜた際にカッコ良くかけるのは難しいものです。今回は音圧アップを目的にするのではなく、“グルーブや音質を変えるエフェクト”としてのコンプレッサーにフォーカス。生バンドのマルチ素材をプラグイン・コンプで処理することで、アンサンブルの中で各パートを“カッコ良く”聴かせるためのテクニックを音源連動で解説します。講師は大橋トリオ、星野源などの諸作でグルーブ感あふれるミックスを披露してきた早乙女正雄氏。ここでは、本誌9月号の特集「“達人”はコンプをこうかけている!」で紹介した音源の試聴が可能です。
キックのコンプ前後
ベースのコンプ前後
キック&ベースのコンプ前後
スネアのコンプ前後
アンビエンス・マイクのコンプ前後
オーバーヘッド・マイクのコンプ前後
リズム・ギターのコンプ前後
リード・ギターのコンプ前後
全パートのコンプ前後
早乙女正雄
アルファスタジオなどを経て、フリーランスで活躍するエンジニア。大橋トリオ、星野源、FriedPride、RADIQなど音にこだわるアーティストのレコーディング/ミキシングに加え、近年は映画音楽やPAの現場でも手腕を発揮している。コンプレッサーの扱いに造詣が深く、著書に『スグに使えるコンプ・レシピ』(リットーミュージック)がある。 Photo:Takashi Yashima
協力:東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校
▶平野一聖(vo)、大澤空良(g)、高杉剛(g)、Chan LiHsun(b)、宮本雪子(ds)