
ケネディハウス銀座は入り口からステージまでの距離が長い奥行きのある空間で、100名分のイス席を用意している。約30年続く老舗のライブ・ハウスとしてどういうコンセプトで営業を行っているのか代表取締役社長の加瀬友貴氏に聞いた。
「音楽を通じて生まれる笑顔と元気を提供し、さまざまな世代のお客様が交流を深めていけるような空間作りを心掛けています。当店のハウス・バンドが懐かしのフォーク・ソングから現在のポップスまで幅広いレパートリーで演奏しますので、音楽が共通言語となってお客様同士で盛り上がっていただけていますね。また、父である先代社長の加瀬邦彦が音響に強いこだわりを持っていたこともあり、ハイスペックな設備を整えることで、より良い音楽をお届けしたいと考えているんです」
音響面についてPAエンジニアの今村仁氏はこう話す。
「卓はSOUNDCRAFT SI Performer 3を2台用意していて、モニターとFOH用に分けて使用しています。ステージ袖に設置したモニター卓はAPPLE iPadのアプリを使用してリモート・コントロールできるので、オペレーターが1人でも対応できますし、メイン卓のフェーダー・レイヤーを切り替えてモニター・ミックスを調整する必要がなく、操作ミスも起こりにくいですね。また、メイン・スピーカーにラインアレイのJBL PROFESSIONAL VT4886を導入するほか、ディレイにVRX928LAを設置したので、ホール全体へ均一に音が届けられるようになりました。キャパシティ以上の機材を導入することで、いかなるジャンルやオペレーションにも余裕を持って対応できるようにしているんです」
長く営業を続ける中で、音響システムを定期的に更新し、新しい技術や機材を積極的に取り込んでいるケネディハウス銀座。ホールの貸し切りも可能なので、ぜいたくな音空間をイベントで利用してみてはいかがだろう。





EQUIPMENT LIST
■MAIN CONSOLE:SOUNDCRAFT SI Performer 3
■MAIN SPEAKER:JBL PROFESSIONAL VT4886、VT4883
■MONITOR SPEAKER:JBL PROFESSIONAL EON510、EON610、STX812M
■MICROPHONE:AKG D7 S、SHURE SM58S、etc.
■WIRELESS MICROPHONE:AKG WMS470 Vocal Set D5
ケネディハウス銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座7-2番先 コリドー通りB1F
Tel:03-3572-8391
Web:http://www.kennedyhouse-ginza.com/