

FET Compressorは有名なコンプレッサーの一つをモデリングしたというプラグインです。しかし、オリジナルのグラフィックと、サイド・チェイン・フィルター、パラレル・インジェクト・コントロールなどのパラメーターを備えています。私がこのプラグインの好きな点は、UIデザインのユニークさ。昔のステレオのような銀色のパネルはちょっと汚れていたりして芸が細かいです(笑)。蛍光表示管を模したメーターは何ともかわいらしく、針の反応も自然で実用性もあります。よく見るとAM/FMの表示がありますが、どうやっても点灯しないようでした。
音の方はというと、有名なコンプのひずみ具合がよく再現されています。単体のトラックに対してのコンプレッションはもちろん、サイド・チェイン・フィルターとパラレル・インジェクトがバスに対しての処理に強力な武器になります。レイテンシーも少ないので、打ち込み作業時にマスター・バスに挿して、暫定のコンプレッサーとしても活用できるでしょう。設定次第でかなり良い倍音を付加することができますし、パラレル・インジェクト・コントロールは原音に対しての効果をキャラクターを保ったまま無段階に効果を調整できるので非常に便利です。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/fc/

私がこのModularを気に入っている点は何と言ってもそのモデリング精度の高さです。音の印象を一言で言えばクリーミー。アナログ感たっぷりの低音から高次倍音を心地良く含んだ発振するVCO、滑らかな過渡特性のLFOやエンベロープなどを楽しめます。実機同様に同じ音形の繰り返しのシーケンスでも飽きのこない、モジュラー・シンセの醍醐味がちゃんとあります。さらにDCカップル仕様のオーディオ・インターフェースを介して、本物のEurorackモジュラー・シンセに接続が可能で、より複雑なモジュレーション・ソースを追加することもできます。
例えば、音色、音像はランダム感が欲しいがアルペジオの音形はシンプルなパートを作る場合、外部のアルペジエイターもしくは打ち込んだMIDIを先着順に4つのCVに切り替わるようにしたQuadraphonic MIDI to CVへ入力し、Doepfer A110-1 VCOを4台使用。さらにA-132 VCA、A-108 VCFに対するエンベロープをボイスごと変化するように設定し、それをアルペジオで鳴らすとアクセントやフィルターの開く個所が段々ずれるので、独特のシーケンスを生成可能です。DAWで波形編集するより、Modularの方がやりやすいのです。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/modular/
Profile
Mine-Chang
Profile:1999年よりキャリアをスタートし、自身でトラック・メイクから作曲、ボーカル・ディレクション、ミックスまでを行うスタイルで楽曲制作を行い、BENNIE Kなどをプロデュース。その後ミックス・エンジニアとしても活動を行い、多くの楽曲に携わっている
新しいConsole 1がさらに多くのUADプラグインに対応
リーズナブルな新価格で発売中のConsole 1が、API Vision、MANLEY Variable Mu Compressor Limiterなど、さらに多くのUNIVERSAL AUDIOのUADプラグインに対応。詳細はmi7.co.jp/softube
