高域の抜けも芯の部分も収めるので
“意志のある歌声”が得られるんです
BLUE MICROPHONESの製品を、第一線の女性アーティストにレビューしていただく連載。今月は、ユニークなテクノポップ・サウンドで知られるアーバンギャルドのボーカリスト=浜崎容子さんの登場です。高品位なコンデンサー・マイクKiwiのインプレッションを語ってもらいましょう。
浜崎容子(トップ写真)
<Profile>“トラウマテクノポップバンド”を掲げるアーバンギャルドのボーカル。10代のころにシャンソン歌手として活動を開始し、アーバンギャルド加入後も“ショートケーキの歌声”と称される声でファンを魅了。自らDAWでの作編曲も手掛けソロ・ワークにも注力している。
録り音の質が高いから後で加工しなくていい
故・佐久間正英さんにアーバンギャルドをプロデュースしていただいたとき、歌録りに使わせてもらったのがKiwiでした。録ったのは「都会のアリス」という曲で、周りの人たちから“ボーカルの音がすごく良い。ライブを聴いているようだね”と好評だったんです。そして今、ソロ作を角松敏生さんにプロデュースしてもらっているんですが、幾つかの曲の歌入れに採用されたのがKiwiで。佐久間さん、角松さんと来れば、一流の方が選ぶマイクであることは間違いありませんよね。
アーバンギャルドも新作の制作中で、先日、ある曲のコーラスを自宅で録ることにしたんです。そのタイミングで偶然、サンレコ編集部からオファーをいただき、手元に届いたのが何とKiwiでした。ギャッ!と思って大興奮で、ちゅうちょ無く本番テイクで使わせていただきましたね(笑)。
あらためて感じたのは、“録り音の質が高いから後でいじらなくてもいい”ということ。高域の抜けがしっかりとしていて、なおかつ声の芯やふくよかさが損なわれることなくキャプチャーされます。まさに“意志のある声”といった感じで、先輩のミュージシャンやエンジニアの方がおっしゃる“録り音がすべて”という言葉の意味が本当によく分かりました。
Kiwiがあれば、自宅でも商業スタジオに引けを取らない声が得られると思います。また、こうしたハイグレードな機材を使うと、音の良さから新しい発想をもらえるのも事実。録音中はヒートアップし、予定に無かったパートまで録りました(笑)。心底感動したので、いずれは買おうと思っています。
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Kiwi