新津由衣 × Mouse

心地良い帯域をキャッチしてくれるので
自分本来の声を見失わずに済むんです

BLUE MICROPHONESの製品を、第一線の女性アーティストにレビューしてもらう連載。今月は、ファンタジックな楽曲が魅力のシンガー・ソングライター、新津由衣さんにコンデンサー・マイクMouseで歌録りをしていただきました。

新津由衣(トップ写真)
<Profile>RYTHEMのメンバーとしてメジャー・デビューし、2011年にNeat's名義でソロ活動を開始。2015年には本名“新津由衣”で新たなスタートを切り、今年7月CHRYSANTHEMUM BRIDGEプロデュースのアルバム『Neat's ワンダープラネット』を発表した。

自宅録音用に心の底から“欲しい”

Mouseは、すごく思い出深い一本。17歳のとき、初めて商業スタジオで歌入れをした際に使わせてもらったマイクだからです。私は幼いころからディズニーランドが好きなんですが、ディズニーと言えばミッキーマウスじゃないですか? だから“Mouse”という名前で、グリル左右のヒンジがミッキーの耳のようなこのマイクを見て“自分のためにあるマイクだ”と思い込んでしまったんですね(笑)。もちろん音もクリアで素晴らしいと感じたので、その後いろいろなお店を探し回ったんですが見つけることができませんでした。なので今回、10年以上ぶりの再会です。

久々に使ってみると、このマイクの何が好きだったのかをすぐに思い出せました。私はライブのときなども、モニター音の声の高域と中域を少しだけ上げてもらうんです。そうすると歌いやすくなるんですが、Mouseはすくってほしい部分が元から持ち上がっている印象で、EQしなくてもナチュラルに歌える。心地良い帯域をうまくキャッチしてくれるから、“ピッチを下げめに歌わないとアンバランスかな?”などと考える必要が無く、自分本来の声を見失わずに済むんです。

また、マイクによっては、ボーカル・ブースでヘッドフォン・モニターしている音とコントロール・ルームでのプレイバック音にギャップを感じることもあるんですが、Mouseならそれがありません。ヘッドフォンへの返しとスピーカーで聴く録り音が一致しているので、レコーディング中に何を改善すればいいのかも把握しやすいんです。本当にストレス無く歌えるし、まずは宅録用に心の底から“欲しい”と思いましたね。

▲トランス仕様のクラスAディスクリート・アンプを備えたハンドメイドのコンデンサー・マイク、Mouse(110,926円)。5kHz辺りが強調された音で、低域レスポンスの良さも特徴。ビッグなサウンドをうたっています ▲トランス仕様のクラスAディスクリート・アンプを備えたハンドメイドのコンデンサー・マイク、Mouse(110,926円)。5kHz辺りが強調された音で、低域レスポンスの良さも特徴。ビッグなサウンドをうたっています
▲歌録りの様子。プロデューサーの保本真吾さん(CHRYSANTHEMUM BRIDGE)も「由衣ちゃんみたいなエアリーな声にはすごく合うと思います。高域が特徴的で、今っぽい音ですね」と評価! ▲歌録りの様子。プロデューサーの保本真吾さん(CHRYSANTHEMUM BRIDGE)も「由衣ちゃんみたいなエアリーな声にはすごく合うと思います。高域が特徴的で、今っぽい音ですね」と評価!

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