FORCE RECORDINGSの大きな特徴は、ボーカルやギターを録れるブースが備わっていること、そして本格的なミックスにも対応できる機材環境が用意されている点だ。
「昨今の音楽事情を鑑みると、制作自体をバジェット受けできる環境があると有利だと思い、録音ブースを造りました。また本格的なミックスもできるようにApple Mac Proを導入し、UNIVERSAL AUDIO UADプラグインも全部そろえています。モニター環境はGENELEC 8341Aをメインに、サブウーファーも7360Aを2台導入しました。余裕のある音空間を作れていると思います。“本間昭光にお願いすれば、歌録りからミックスまで時間を気にせず、スタジオで作業に没頭できる”というのはメリットだと思いますし、オールインクルーシブというのがこれからの時代の流れだと思うんです」
本間の作業デスク。オーダーメイドで作られており、キーボードのNATIVE INSTRUMENTS Kontrol S88がピッタリ収納される仕様になっている。メインのDAWはMOTU Digital Performerで、作編曲の作業中はAvid Pro Toolsも同時に立ち上げ、それぞれにアサインした2台のオーディオI/Oをデジタル接続して、いつでも録音できるようにしているそう。ソフト音源で重宝しているのは、NATIVE INSTRUMENTS KompleteやSPECTRASONICSの製品で、最近ではspliceでもサンプルを探して活用しているとのこと。モニタースピーカーは外側がGENELEC 8341A、内側はG Two、デスク上左側の手前にはapi lunchbox Model 6Bを設置し、マイクプリの512c×2、EQの560×2を収納。「一口坂スタジオの5stにapiの卓が入っていて、そのころからの憧れで手に入れました。ギター録音で使っています」と本間。その奥にはACOUSTIC REVIVE RR-777が見える。ディスプレイ前にはKORG nanoKEY2、右手にPreSonus FADERPORTやサブディスプレイが用意されている
デスク左側にはNATIVE INSTRUMENTS MASCHINE STUDIOやUmbrella Company The Fader Controlがセットされている
リフなどを考えるときに使用するというギター、ベース類。左から、jimmy wallace LP Jr. P90、Martin 000-28、Gibson Custom Shop 2004 Jimmy Page "No.1" Les Paul Custom Authentic、Fender Custom Shop TELECASTER Closet Classic Master Builder "Todd Krause"、Fender Custom Shop 1960 STRATOCASTER Relic Master Builder "Yuriy Shishkov”、Fender Custom Shop 1958 JAZZMASTER Master Builder ”Denis Galuszka"、jimmy wallace ST Roasted Neck、Fender 1962 JAZZ BASS Master Builder ”Denis Galuszka"。右側のアコギはHISTORY NT-L4。ギターアンプはFender Deluxe Reverbだ
スネアドラムも所有しており、左からLUDWIG Black Beauty(1977)、Jazz Fest(1964)、LM400 Supraphonic(1966)。主な使用用途はサンプリングで、本間によれば「曲に合わせてチューニングして、ワンショットというよりフレーズで録るので、その揺らぎも加わりとても効果的なんです。ただすごく手間がかかります(笑)」とのこと