ブレイク・スラットキン 〜そうそうたる名作を生み出した弱冠25才のソングライター/プロデューサー

ブレイク・スラットキン 〜そうそうたる名作を生み出した弱冠25才のソングライター/プロデューサー

リゾ「アバウト・ダム・タイム」、リル・ナズ・X「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」、ザ・キッド・ラロイ「ステイ」、24kゴールデン&イアン・ディオール「ムード」など、数々のヒット曲を手掛けるソングライター/プロデューサーのブレイク・スラットキン。そうそうたる名作を生み出した弱冠25才のスラットキンに、現在のソングライター界で起こっている出来事について、そしてこれまでのトップ・ヒットの制作過程で彼が果たした役割について、LAにある彼のスタジオから話を聞いた。

“クレイジーだけど面白くなるぞ”と皆が感じていた

 スラットキンがまず話したのは、昨年10〜11月にかけて世界の音楽シーンを席巻したサム・スミスとキム・ペトラスの「アンホーリー」について。この曲は、トラップの影響を受けた、まばらでベース・ヘビーなアレンジや、特徴的なメロディのボーカルも相まって、曲全体のメッセージ性を強く感じさせる多少風変わりな一曲で、バラードでエモーショナルなボーカル・パフォーマンスで名高いスミスの新たな方向性を見せる作品でもある。スミスとペトラスに加え、ジミー・ネイピス、イリヤ・サルマンザデー、ヘンリー・ラッセル・ウォルター(Cirkut)、オマー・フェディー、そしてブレイク・スラットキンの7名によって共作された。

Sam Smith

Sam Smith Photo:Michael Bailey Gates

 スラットキンは「サムはずっと好きだったアーティスト/ボーカリストなんです。初対面でも昔から一緒にやっていたような感覚で、とてもリラックスして自然に仕事を進められました。サムはジャマイカにあるGeejamスタジオに共作者を入れ替わり立ち替わり呼んでアルバム制作を進め、僕は1週間ほどイリヤ、Cirkut、フェディー、ジミーと一緒に滞在しました。別々の部屋で作業をする予定だったんですが、全員とても仲良しだったのでメインのスタジオで一つの大きなグループとして共同作業をすることにしたんです」と話す。

 Geejamスタジオはジャマイカ北東の海に面した地にあり、壮観なオーシャン・ビューが特徴だ。この環境が一風変わったコンセプトを生み出す手助けになったことであろう。

 「この曲の元になるアイディアが出てきたとき“これはクレイジーだけど面白くなるぞ”と皆が感じたと思います。そのときは、全員ひたすら歌詞やメロディなど思いついたものを重ねました。“このサウンドを足してみて”とか“ベースにROLAND TR-808系サウンドを重ねてみよう”みたいに。お互いを信頼し合っていたので、どんなクレイジーなアイディアも自然に試せたんです。純粋にクリエイティブさだけが支配する時間でした。仕上げはキャピトル・スタジオで行いました。僕がこれまで行った中でも最高のサウンドのスタジオの一つです。エンジニアから勧められてスタジオのFAIRCHILDを通したんですが、魔法みたいでしたね。通すだけでエキサイティングで生き生きするような倍音が付加されました」

 サム・スミスがこの曲をマネージメントとレーベルに初めて聴かせたとき、どちらもどうしたらいいのか分からない様子だったという。スミスは最近のインタビューでこう語った。

 「私の担当チームの面々は“一体この曲は何だ?”って感じだったね。“ブランディングも意味不明だし、「ステイ・ウィズ・ミー」とも全然違う。一体何がしたいんだ?”って言うもんだから、私は“私自身がブランドなんだよ。私の性別と一緒で、私は何にだってなれるし、歌いたいものを歌える。そうやって自分の柱を作っているんだ”って言ってやったよ」

 それに対し「サムは称賛されるべき」と語るスラットキン。

 「アーティストにとってこういう作品を出すことは相当の勇気と信念が必要で“誰に何と言われたって構わない。これが自分の作品なんだ”とレーベルに言えることが彼を稀代のアーティストたらしめると思います。こういう作品がヒットするのは何よりクールな経験です。皆がサムに期待する音楽とかけ離れているので、ヒットしない可能性もありましたが、それでも僕は作品に関われたことを誇りに思ったでしょうね」

2音の演奏のためだけにホーン・セクションを集めた

 「アンホーリー」の制作過程を聞くと、スラットキンが普段から行う仕事の進め方が根本にあると気付く。友人たちをリラックスできる環境へ一同に集めて手早くライティングを済ませ、何カ月もかけてDAW内で曲を仕上げていく方法だ。彼のほぼすべてのヒット作が、この手法で制作された。

 「僕のやり方は好きな人たちを一同に集め、皆が好きなものを一緒に作るというもので、その瞬間瞬間が大事なコラボレーションなんですよ。言ってみればバンドの最新形態みたいなものです。何が良いかと言えば、全然違うバンドに幾つも入れることですね。例えばリゾ「アバウト・ダム・タイム」では、当時リゾとは既に僕たちなりの“バンド”ができていましたが、リゾとリッキー・リードのペアとはやったことがなく、最高のコンビに参加できるのは超エキサイティングでした。リッキーとはそれぞれ違うアイディアを元にスタジオで曲作りを進めて、僕がピアノでいろいろコード進行を試していたところ、いきなりリッキーが“それだ!”と言ったので、それを基に曲全体のコード進行を作りました。それからリッキーがベースを持ち出してきて、あのベース・ラインが出来上がったんです。“すごいもんができたぞ”って感じでした。そこにリゾのアイディアを乗せていくのは、バンドでパフォーマンスしているような感覚でしたね。才能にあふれたアーティストが何かを作り出すのを見ているのはとても印象的でした。その後は何カ月もかけて曲とプロダクションを完璧な状態に持っていきました。この曲が特別な作品になるのは皆分かっていたので、リゾが言いたいことが確実に伝わるように歌詞を完璧にしたかったし、メロディも一つ一つが完璧でなければいけなかった。たった2音を演奏してもらうためだけにホーン・セクションを丸ごと集めて録ったんですよ! リッキーの気に入っているピアノを録るためだけにとある村に赴いたり、エネルギーを得るためにマイケル・ジャクソン「スリラー」で使われたウェストレイク・レコーディング・スタジオに行ったり。リゾが気に入っているスタジオにも数カ所行きました」

Lizzo

Lizzo

 スラットキンいわく“バンド”内では各自が臨機応変にほかのメンバーからさまざまなものを引き出すらしいが、重要なのは皆が協力し合う精神だそうだ。

 「特定の役割を与えられてしまって、そのことだけに集中してほしくないですから。みんな可能な限りベストな曲を作りたい、そうやって出てきたものの中でベストなものが選ばれる。それだけのことです。当然僕の役割も毎回変わります。歌詞を考えるだけのときもあれば、メロディを考えるだけ、コンピューターを操作するだけのときもある。もちろんすべてやるときもあります。とは言っても基本的にコンピューターを操作するのは僕がほとんどです。ボーカルは常にレコーディングとエディットができるようにしたいですから」

日曜の昼間に自然に集まって出来上がった「ステイ」

 ギターの演奏から音楽の道に入ったスラットキン。

 「学生時代は学校のジャズ・バンドに所属して大量のライブをこなしました。当時はペダル・エフェクター類に熱中していましたね。それからプロデューサーという存在がどういうことをやっているか知り、そんな仕事が存在すること自体信じられませんでした。好きなアーティストたちと四六時中、音楽制作に没頭できるんですよ? これこそ僕のやりたいことだとすぐ分かりました。15歳のとき、雑誌『サウンド・オン・サウンド』を見つけて世界がいきなり広がりました。そして、友人や一緒に音楽を作りたいという人たちと音楽制作を始めました。今は雑誌のほか、YouTubeもたくさん見ます。『Pensado’s Place』みたいなチャンネルですね。若いプロデューサーにとって貴重なリソースが大量に存在していて、最高の状況と言っていいでしょう。さまざまな道具を操る秘密のテクニックもあらゆる場所で公開されていますが、プラグインそのものより、それをどう使うかがヒットにつながるんです」

 情報があふれていても、同じ場所で一緒に作業をすることが大きなアドバンテージなのは明らか。彼の世代のソングライター/プロデューサーの中でも特に成功していると言えるベニー・ブランコは、ジャスティン・ビーバーやエド・シーランなどの作品のほか、自身のアーティスト活動でも名高い。

 「僕はブランコの大ファンで、一緒にやりたいとずっと思っていました。知人に頼み込んで紹介してもらったんです。そして彼のアシスタントにしてもらいました。何かを学ぶにはこれが最高の方法です。非常に多くを学ぶことができました」

 2年間ブランコの下で過ごした後、スラットキンは独立。半年後にブランコの紹介でユニバーサル・ミュージックと出版契約を交わし、オマー・アポロの制作やロッド・ウェーブ、リル・テッカのトラック代替作業などに関わる。一時ニューヨーク大学で音楽を学ぶが、すぐ中退してLAに戻り、数えきれないほどのライティングとプロダクションのセッションを重ねた。この頃手掛けたのは、グラシエ・エイブラムやメレニー・マルティネス、ジュース・ワールドなど。ほとんどのセッションは、LAにある母親の家に設けたスタジオで行った。

 「母の家のバイブスが一番良かったんです。世界レベルのアーティストがカジュアルに家に来る中、母が“みんな、おやつは何が良いかしら”なんてふらっと顔を出してくれる。皆がリラックスできる瞬間でした。ロック・ダウンになる前の週、オマー、KBeazy、24kゴールデンと最高のセッションをしました。その後ロック・ダウンですべてがクローズ状態になりましたが、何週間も経たないうちに皆“音楽を作らなきゃ!”となり、母の家に集まってできたのが24kゴールデンとイアン・ディオールの「ムード」です。僕の初めてのヒット作でした」

24kGoldn

24kGoldn

 そのほかリル・ナズ・X「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」、ザ・キッド・ラロイ「ステイ」「ウィズアウト・ユー」などが彼の母親宅で作ったヒット作だ。ここでまた、彼は快適でリラックスできる環境が素晴らしい楽曲を作る要素の一つだと強調した。

Lil Nas X

Lil Nas X

 「音楽制作は常に友人との共同作業でした。ある日曜、オマーとチャーリー・プースと一緒に自宅でくつろいでいたら、ラロイから参加したいとメッセージで言われました。そこでできたのが「ステイ」です。日曜の昼間に自然に集まって出来上がったんですよ。そういう自然で快適な環境が最高の音楽を作る助けになるんです。ホーム・スタジオを好むのは、“スタジオを借りるのに何千ドルもかかってるから良いものを作らなきゃ”というプレッシャーがないし、自発的に何かが生まれる瞬間が好きだから。僕の考え方は“最高の瞬間が起こるときもあれば起きないときもある”というもので、友人たちと一緒なら何も起きなくても大した問題になりません。昨日もセッションで幾つかアイディアを試しましたが、しっくりこなかったので終わりにして映画を見に行きました」

 「ステイ」は22か国で1位、Spotifyで20億再生到達最速という記録を打ち立てた。この秀作の始まりを回想しよう。

 「チャーリーが僕のROLAND Juno-60で弾きはじめたメイン・リフは、最後まで全く変えずそのまま使いました。それからクリッキーなサウンドのダブル・タイムのドラムを思いつき、それを聴いたラロイが“なんか良いメロディが思いついたかも”と言って全体のラフ・スケッチが1時間ほどで出来上がったんです。ヤバイですよね。そこから何カ月もかけてプロダクションを仕上げました。ジャスティンが作った平歌は信じられないくらい素晴らしく、カシミア・キャットも素晴らしいパートを足してくれました。プロダクションを完璧に仕上げる過程で60〜70バージョンくらいができ、サーバン・ゲネアも10〜15バージョンくらいミックスをしてくれました」

The Kid LAROI

The Kid LAROI

リビング・ルームのようなライブ感を残すことが重要

 2022年の春、スラットキンはついに母親宅を出て新居に新しくスタジオを構える決断をする。

 「以前のスタジオとバイブスは一緒ですが、機材は少し変わりました。シンセで一番好きなJuno-60は以前から持っていて、ほぼすべての曲で使っているのですが、今は加えてJuno-106もあり、どちらも違った良さのある素晴らしいシンセです。僕はハードウェア・シンセが超好きなんです。YAMAHAやCASIOのキーボードもたくさん持っています。Junoの次に好きなSEQUENTIAL Prophet-5は、シンセ史上1、2を争う名機だと思います。MOOG Minimoog VoyagerやMinimoog Model Dもそうですね。SEQUENTIAL Prophet-600やMELLOTRON Mellotron、ARP Omniなどもあるし、OBERHEIM OB-Xも最近手に入れました。めちゃめちゃヤバいくらいクールなシンセですよ。ボーカルには、シンガーに応じてSONY C-800GとHEISERMAN H47Tubeを使い分けます。H47Tubeは、NEUMANN U 47のクローンで一番好きです。マイクプリはBAE 1073を通します。マイクプリはほかに、CHANDLER LIMITED TG2やUNDERTONE AUDIO MPDI-4、マーク・スパイク・ステントにもらったCALRECをラック化したものが何台かあり、これは特に生ドラムに良いですね。ギターとベースはDIで録ります。シンセ類にはUTAのプリアンプが良い感じに厚みを足してくれます」

LAにあるブレイク・スラットキンのスタジオ。写真左のキーボード・ラックには、スラットキンが入手したばかりというOBERHEIM OB-X(左下)やMOOG Minimoog Voyager(右下)、MELLOTRON Mellotron M4000D Mini、ほぼ全曲で使うというROLAND Juno-60(右列下から2段目)などが並ぶ

LAにあるブレイク・スラットキンのスタジオ。写真左のキーボード・ラックには、スラットキンが入手したばかりというOBERHEIM OB-X(左下)やMOOG Minimoog Voyager(右下)、MELLOTRON Mellotron M4000D Mini、ほぼ全曲で使うというROLAND Juno-60(右列下から2段目)などが並ぶ

 スラットキンはAVID Pro Toolsユーザーだという。

 「基本的にオーディオを扱うので、Pro Toolsは都合が良いんです。生のオーディオ・データを扱うことで自分だけのキャラクターを出すことができますから。ほかの誰も自分と全く同じ音が出せないのはなかなか気持ちが良いですよ」

 スラットキンがライティングを行う際には、ボーカル録音用のオプションが準備されたテンプレートを使用するそうだ。

 「インスピレーションが降ってきたときにすぐ録れるように、すべてのインプットを常にオンラインにして、録音ボタンを押せばすぐ録音できる状態にしておきます。テンプレートはプラグインのセッティングを読み込むよりも、準備完了の状態にしておく、という意味合いが強いです。レコーディングが完了したらボーカリストからのリクエストがない限りはANTARES Auto-Tuneを使います。ボーカリストにはピッチよりも全体のパフォーマンスに集中してほしいですから」

 プロダクション作業からラフ・ミックスまで、作業のほとんどは彼の自宅スタジオで彼の手によって行われる。これはモニター環境にも相応の投資が行われていることを意味する。

 「モニター・スピーカーは、母の家ではATC SCM45Aを使っていましたが、PMC PMC8-2に変えました。今のところ非常に満足しています。前のスタジオは、音響的にはそんなに良い環境ではありませんでした。部屋の特性を完璧に理解していたので大した問題じゃなかったですけどね。幸運なことに、最低の環境でも最高の環境でも素晴らしい作品を作れていますから。新しいスタジオは前よりも少し良いモニター環境です。スタジオ然としたスタジオではなく、良いアコースティックの部屋であることが重要でした。ポイントはアコースティックが良過ぎてもダメなことです。デッド過ぎる部屋は嫌いで、リビング・ルームのような雰囲気が好きなので、ライブ感を残すことは非常に重要でした」

慢心せずに学ぶべきことを常に探す

 “何カ月もの”プロダクションの詰め作業中、スラットキンはしばしばフェディーとも共同で作業にあたるそうだ。

 「彼とは完璧なプロダクションを作り出すために年単位の時間を一緒に過ごします。これだけの力を注ぎ込める仲間がいるのは本当にラッキーだと思いますよ。皆がそれぞれの意見、見方をしっかりと持ちつつ同じゴールに向かうのはとても楽しいことです。こうして何カ月もかける時間も好きですし、出来上がったファイナル・ミックスやファイナル・マスターと昔のバージョンを聴き比べるのも好きなんです。サーバンやスパイク、マニー・マロクィン、ジョン・キャステリなどから返ってきたミックスを聴くのはとてもエキサイティングです。彼らは僕が見逃していた何かを必ずやってくれます」

 しかし、スラットキンは「曲を作りはじめるとき、ミックスのことは全く気にしません」と話す。

 「もちろん響きやサウンドそのものには気を使いますが、重要なのは曲、メロディ、歌詞なんですよ。何カ月ものアレンジとプロダクション作業があり、ライティングが完成して初めてミックスに注意を向けるんです。プロダクションもミックスも目的があって行うことで、もし何かが完璧でないとき、そこには完璧でない理由が存在します。ラフ・ミックスでは、限りなく完成形に近づけるようにしています。ミキシングもプロダクションの延長線上ですから、相当注意してやりますよ。ミックス中はプラグインを相当こねくり回します。SOUNDTOYS製品はすべてのミックスで使ったと言っても過言ではないです。ハーモニック・サチュレーションは本当に好きで、特にベースやボーカルをひずませるのは最高ですね。より存在感と生命感が出ます。UNIVERSAL AUDIOのUADプラグインや、FABFILTER Pro-Qなども目的に応じて多用します。BABY AUDIOはディレイ、リバーブがどれもクールですし、Super VHSもとっても良いですよ! Pro Tools付属プラグインでは、スプリング・リバーブがとても良く、Lo-Fiはサチュレーションの一種として多用します。風変わりなプラグインも好きですね。簡単にまねできるようなサウンドにはしたくないから、常にユニークなサウンドを意識します」

 楽曲に磨きをかける作業に“何カ月もの”時間をかけることで、楽曲に応じて違うアプローチを採ることが可能になる。

 「それぞれの曲を新しい経験や新しい出会いとして捉えた方が楽しいし、その曲にとってベストなことをやりたいんです。同じプラグインが常に効果的とは限らないことを踏まえた上で、マスター・バスにはFABFILTER Pro-LとSOLID STATE LOGICスタイルのバス・コンプをほぼ使用します。僕が作るミックスは大体どれもラウドですが、これはどうやってすべてを正しく仕上げるかを追求してきた結果だと思いますよ。とは言え最近ラウドにすることはあまり気にしなくなりました。サーバン、マニー、スパイク、ジョンたちの方が圧倒的に素晴らしい仕事をしてくれますからね」

 ソングライティングやプロダクション、ミキシングなど過密スケジュールをこなすスラットキン。名声に甘んずることなく、常に上を目指すことを意識する姿勢は驚嘆に値する。

 「僕は超オタクなんです。毎晩YouTubeで業界人のインタビューを見て、常に学び、どうやって上を目指すか考えています。“もう十分だろう”と思うようには絶対なりたくないんです。新製品のチェックは欠かさないし、インタビュー記事からも学べることを探します。世界最高の職に就けていると感じるし、今でもこれが自分の仕事だって信じられないくらいです。ひたすら良い音楽を作りたいだけですからね。これからも僕にインスピレーションを与えてくれる最高のアーティストたちと同じ時を過ごし、さらに上を目指したいです!」

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