Tokyo Festival of Modular presents Cafe Deluxe #2 レポート

5月21日(日)東京西麻布のSuperDeluxeにて、TFoMが主催するモジュラー・シンセの祭典“Tokyo Festival of Modular presents Cafe Deluxe #2”が開催された。楽器店やメーカーのブースが出展され直販も行われていたほか、モジュラー・シンセを駆使するアーティスト達によるライブ演奏で会場は大きな盛り上がりを見せていた。今回はスペシャル・ゲストとしてSUGIZOが出演しており、最終ステージではSUGIZOのギターとHATAKENのモジュラー・シンセによる初共演が実現した。ここでは各ブースの展示内容を中心にレポートしていこう。

ROLAND


今も人気のSystem-700とSystem-100Mをモチーフにしたフル・アナログのモジュラー・シンセサイザー、System-500シリーズを展示。

IMG_1315(自動トーン補正)66 ▲ROLANDブース。名機System-700とSystem-100MをモチーフにしたSystem-500シリーズ2台を展示
 
IMG_1311(トリミング)66 ▲ROLAND System-500シリーズ。左からSystem-512、System-521、System-530、System-540、System-572が、専用ラック・ケースSYR-E84にマウントされている
  

宮地楽器 Wurly's!


NOISE ENGINEERINGシリーズや、INTELLIJEL DESIGNSシリーズ、ERICA SYNTHSシリーズなどを展示。
IMG_1319(自動トーン補正)66 ▲ 宮地楽器 Wurly's!ブース
 
IMG_1321(トリミング)66 ▲INTELLIJEL DESIGNSシリーズ。上段左からDesigns Dixie II+、Designs Dixie II、Designs Cylonix Shapeshifter、Designs Polaris、Designs uVCF、Designs uFold II、 Designs uVCA II、Designs Buff Mult、Designs Dual ADSR、下段左からDesigns uMIDI、Designs uScale v2、Designs Metropolis、Designs Quadra、Designs Quadra Expander、Designs Planarなどが専用ラック・ケースに並ぶ
  

福産企業 Five G


DOEPFERシリーズやMAKE NOISEシリーズ、EOWAVEシリーズ、MUTABELE INSTRUMENTSシリーズの他、多数のモジュラー・シンセを展示。
IMG_1336(自動トーン補正)66 ▲福産起業 FIVE Gブース
 
IMG_1080(トリミング) ▲DOEPFERシリーズ、MAKE NOISEシリーズ、EOWAVEシリーズ、MUTABELE INSTRUMENTSシリーズ、ANALOGUE SYSTEMS他、多数のモジュラー・シンセを試すことができた
 
 

エムアイセブンジャパン


ROLI Blocks、Seaboard Rise、Seaboard Rise 5DアプリやNoiseアプリをインストールしたAPPLE iPad/iPhoneなどが展示されていた。
IMG_1361(トリミング)ハイライト13カラーバランス ▲MI7ブース。テーブル手前にはROLI Blocksシリーズ、奥にはROLI Seaboard Rise 49が並ぶ
 
IMG_1109(トリミング、自動トーン補正) ▲左からROLI Seaboard 5DアプリをインストールしたAPPLE iPhone、ROLI NoiseアプリをインストールしたAPPLE iPad、ROLI Lighted Block、ROLI Live Block、ROLI Loop Block
   

フックアップ


EXPRESSIVE E Touché(トゥーシェ)、WALDORF Kb37、NEKTAR Impact LX25+、UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MkIIなどが展示されていた。ペダルのような形で目を引いていたMIDI コントローラー、EXPRESSIVE E Touchéはなんと国内初展示。わずかな振動やスライドに反応し、ハードやソフト・シンセをアコースティック楽器のようにフィジカルに演奏することが可能だ。
IMG_1424(トリミング) ▲HOOK UPブース。左からEXPRESSIVE E Touché、WALDORF Kb37
 
IMG_1434(トリミング) ▲左からEXPRESSIVE E Touché(トゥーシェ)、NEKTAR Impact LX25+、UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MkII、APPLE MacBook ProにはEXPRESSIVE E Touché専用エディタ・ソフトウェア画面が映し出されている
 
 

TEENAGE ENGINEERING


小型で持ち運びがとても便利な7種類の音楽デバイス、Poket Operatorシリーズや、8ビットからFMまで多岐にわたるエンジンを搭載するOP-1が展示されていた。
IMG_1345-のコピー2 ▲TEENAGE ENGINEERINGブース。テーブルの手前にはPocket Operatorシリーズ、中央にはOP-1が並ぶ
 
IMG_1104-のコピー2 ▲左からPO-24 Office、PO-16 Factory、OP-1、PO-28 Robot、PO-14 Sub、PO-20 Arcade、PO-12 Rhythm、PO-32 Tonic
   

SUGIZO X HATAKEN


スペシャル・ゲスト、SUGIZOのギターとHATAKENのモジュラー・シンセによる初共演が実現。モジュラー・シンセが刻むリズムに空間処理を施したギターが乗り、幻想的な音楽が奏でられた。 
DSC_4126 ▲SUGIZOのギターとHATAKENのモジュラー・シンセによる初共演(撮影:Kotaro Manabe)
 
IMG_1610 ▲HATAKENの使用機材。モジュラー・シンセ・ラック(左側)とROLAND MX-1(右奥)
 
IMG_1593(トリミング) ▲上段左からMUTABLE INSTRUMENTS Elements、TIPTOP AUDIO Trigger Riot、MUTABLE INSTRUMENTS Ripples、MAKE NOISE Function、下段左からMUTABLE INSTRUMENTS Rings、INTELLIJEL Mutamix、QU-BIT Nebulae、MUTABLE INSTRUMENTS Clouds、ROLAND Demora、MAKE NOISE Erbe-Verb、INTELLIJEL Mutamixなどのモジュラー・シンセが確認できる
 
DSC_4187 ▲MOOG MoogerfoogerのツマミをひねるSUGIZO (撮影:Kotaro Manabe)
 
IMG_1543(トリミング) ▲EO WAVE Ribbon2を演奏するSUGIZO
 
IMG_1608(トリミング) ▲SUGIZOの右側に置かれたラック。上からFractal Audio Systems Axe-Fx II、MOOG Mother 32、DOEPFER A-110-1 Standard VCO、DOEPFER A-140 ADSR ENVELOPE GEN.、DOTRED AUDIO DESIGNS Power Base、TC ELECTRONIC G-Force
 
IMG_1603(トリミング) ▲SUGIZOのコントロール・デスク。左からMAXON PDM1 Modulation Delay、MOOG Moogerfooger
 
IMG_1597(トリミング)シャープ ▲SUGIZOのエフェクター類。左からBOSS DD-500 Digital Delay、EVENTIDE H9 Max、KORG DT-10、LEHLE Mono Volume 90、TC ELECTRONIC Ditto X4 Looperが並んでいる
  

その他の出演者


Isei Ben、UA726 ( Kuro
, Takagi Kenichi , Take Amane )、Darren Moore、Eicheph、Kaz_X、Kenichi Takagi、Naoki Nomoto、Takane Eabl、Saraam、Nedavine、Tin Clocks(順不同)
IMG_1115 ▲Naomi Nomoto
 
IMG_11332 ▲tinClocks
 
IMG_1191 ▲Saraam
 
IMG_1201 ▲Eicheph
 
IMG_1262 ▲Taken Eabl
 
IMG_1299 ▲Nedavine
 
IMG_1380Kaz_X ▲Kaz_X
 
IMG_1413 ▲ISEI BEN
 
IMG_1450Darren Moore 2 ▲Darren Moore
 
IMG_1456 ▲Ua726。左からKuro、Kenichi Takagi、Amane Take
 

この数年、右肩上がりに盛り上がりを見せているモジュラー・シンセのシーンだが、ここまで多くのモジュラー・シンセが一同に会するイベントは、Tokyo Festival of Modular主宰以外にはなかなかないだろう。日本国内外のさまざまなモジュラー・シンセを実際に手にとってじっくり演奏することができるほか、その場で各メーカーの開発者やスタッフとも話せ、製品に対する理解をさらに深めることができる。さらにプロの実演まで楽しめるのだ。


今年の秋、11月18〜19日には“TFoM 2017”がRed Bull Studios Tokyoにて開催されることが発表された。今回のイベントに行けなかった人は、ぜひ会場に足を運んでみてモジュラー・シンセのだいご味を体感してみてはいかがだろうか。
Tokyo Festival of Modular Webサイト→http://tfom.info/