パソコンの音声入力/出力を担うオーディオ・インターフェースは、入出力数や機能がさまざまです。ミキサーとの一体型や、配信に特化した機種もラインナップ。対応OSがお使いの環境に合っているかを確かめつつ、用途に合わせた機種を探してみましょう。バラエティ豊かなバンドル・ソフトにも注目です。
- ケース別オーディオ・インターフェース選びのポイント
- APOGEE Boom
- ARTURIA MiniFuse 1/MiniFuse 2/MiniFuse 4
- BLACK LION AUDIO Revolution 2×2
- ESI Gigaport EX
- ESI Neva Uno/Neva Duo
- ESI UGM192
- FOCUSRITE Scarlett Solo/2i2/4i4/8i6 /18i8/18i20
- FOCUSRITE Clarett+ 2Pre/4Pre /8Pre
- FOCUSRITE Vocaster One/Two
- IK MULTIMEDIA Axe I/O /Axe I/O Solo
- NATIVE INSTRUMENTS Komplete Audio 1/Komplete Audio 2/Komplete Audio 6
- PRESONUS Studio AudioBox Go/AudioBox iOne/Revelator io44/Studio 24c
- PRESONUS AudioBox 96 Studio[オール・イン・ワン・バンドル]
- RØDE MICROPHONES AI-1 USB Audio Interface
- RØDE MICROPHONES RØDE Caster Pro II[オーディオ・インターフェース内蔵ミキサー]
- SSL SSL 2
- STEINBERG UR22C
- UNIVERSAL AUDIO Volt Series
- ZOOM AMS-24
- ZOOM PodTrak P4
- ZOOM R12 MultiTrak[マルチトラック・レコーダー]
*動作環境は変更になる場合があります。ご購入前に各製品のWebサイトなどで最新情報をご確認ください。
ケース別オーディオ・インターフェース選びのポイント
CASE 1:アプリを使って歌を配信したい
→ スマートフォン対応機種を選ぶ
オーディオ・インターフェースは、メーカー公式サイトなどで対応OSを確認。iOSやAndroidに対応した機種を選ぶとスマホをダイレクトに接続できます。接続の際には、接続端子を変換するための専用アダプターが必要になる場合が多いので、その点も忘れずに確認するようにしましょう。
CASE 2:バンドや弾き語りで楽器を録音したい
→ 使う楽器/機材に合わせる
楽器の種類や数に合わせた入力数/端子を持つ機種を選びましょう。エレキギターやベース録音には“Hi-Z”対応機種がお薦め。シンセなどでステレオ出力の機材を録音する場合には、2イン以上の入力数が必要です。コンデンサー・マイクを使う場合には、48Vファンタム電源スイッチの付いた機種を選びます。
CASE 3:トークやゲームをライブ配信したい
→ 配信に特化した機種が便利
オーディオ・インターフェース単体でももちろんOKですが、ミキサーと一体型の機種なら、フェーダーで音量が調節できるなど、より配信に集中しやすい環境を得られます。2人以上で配信を行う場合はヘッドフォン出力を複数備えるもの、コンピューターの音声を配信に乗せたい場合はループバック機能付きのものを選びましょう。
ヒント:MTRならコンピューター無しで完結
“コンピューターを使った操作は何だか難しそう……”という人にお薦めなのが、マルチトラック・レコーダー、通称MTRです。楽器やマイクを直接入力し、レコーディングから編集、オーディオ書き出しまで1台で完結できます。
APOGEE Boom
価格:オープン・プライス(市場予想価格/44,990円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS|iPadOS
バンドルソフト:ABLETON Live Lite/APOGEE Control 2/APOGEE Soft Limit Plugin
クラスを超える仕様が盛り込まれたコンパクトなオーディオ・インターフェース
Boomは、最高24ビット/192kHzに対応する2イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。バス・パワー駆動のコンパクトかつ頑丈なボディで、スタジオ・ワークからモバイル用途まで幅広く適応する。AD/DAコンバーターにはハイエンドなESS Sabre DACを採用。最大入力レベル+18dBuに対応し、大音量のソースでもダイナミクスを損なわないヘッドルームを確保している。マイク・プリアンプはクラス最高レベルと言える62dBのゲインを実現し、繊細な音源をクリアに収音できる。モニターには、APOGEEの上位機種であるDuet 3やSymphony Desktopにも搭載されている“ゼロオーム・ヘッドフォン・アウト”を採用し、ヘッドフォンのインピーダンスを気にすることなくその性能を最大限に引き出せる。
また、ハードウェアDSPの搭載もこのクラスでは大きなトピックだろう。伝説のエンジニアであるボブ・クリアマウンテンがチューニングしたこのSymphony ECS Channel Stripを使えば、3バンドEQ、コンプ、ドライブで入力ソースをデザインし、アナログ・アウトボードの温かみを音に付加することができる。内蔵のミキサーとループ・バック・モードを持ち、ライブ・ストリーミングでも威力を発揮する。
ARTURIA MiniFuse 1/MiniFuse 2/MiniFuse 4
価格:MiniFuse 1:18,700円、MiniFuse 2:26,400円、MiniFuse 4:46,200円
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:ABLETON Live Lite|ARTURIA Analog Lab Intro|ARTURIA FX|NATIVE INSTRUMENTS Guitar Rig 6 LE
ARTURIAのサウンドを支えるチームが手掛けたコンパクトでシンプルなオーディオ・インターフェース
MiniFuseは、最高24ビット/192kHzに対応するコンパクトでシンプルなオーディオ・インターフェース。1イン/2アウトのMiniFuse 1、2イン/2アウトのMiniFuse 2、4イン/4アウトのMiniFuse 4という3モデルをラインナップ。それぞれブラックとホワイトが用意されている。音楽の演奏やレコーディングはもちろん、ポッドキャストやストリーミングにも活用できる。ダイナミック・レンジ=110dB、入力換算ノイズ=−129dB、高調波歪率=0.001%というスペックを持ち、ノイズやひずみを抑え、あらゆるニュアンスのサウンドをとらえてくれる。
ARTURIAのAudioFuseシリーズ、V Collection、Bruteシリーズを手掛けたチームによる開発という点も心強い。パソコンからのオーディオ信号を録音/再生できるループ・バック・バーチャル・チャンネルも有用な機能だ。入力はXLRと1/4インチフォーンのコンボ・ジャック、パソコンとの接続はUSB-Cで行い、USBポートが足りなくなったときのためにUSB-Aポートも用意されている。また、MiniFuse 2と4にはMIDI入出力の端子も装備。操作に困ったとき、プロに学びたいときに便利なチュートリアル動画が用意されているのもビギナーにとってはうれしいところだ。
BLACK LION AUDIO Revolution 2×2
価格:オープン・プライス(市場予想価格/55,000円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:PRESONUS Studio One Artist|iZOTOPE Elements Suite|BRAINWORX bx_digital|LINDELL AUDIO 6X-500
Revolution 2×2は、最高24ビット/192kHzに対応する2イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。2chマイク/インストゥルメント/ライン入力、視認性の良いLEDメーター、大型ボリューム・ノブ、2chバランス・ライン出力、ハイパワーなヘッドフォン出力、入力/再生をブレンドするモニタリング機能、S/P DIF入出力を持つ。ハイエンドなコンデンサーを採用したアナログ回路を備え、プロの現場で愛用されているMicro ClockシリーズゆずりのマクロMMCクロックも搭載。低ノイズを実現するPG-iパワー・フィルタリング・テクノロジーも同社ならでは。
ESI Gigaport EX
価格:オープン・プライス(市場予想価格/24,200円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS
Gigaport EXは、最高24ビット/192kHzに対応し、8つのアナログ出力と2つのヘッドフォン出力を備えた再生専用のオーディオ・インターフェース。5.1ch、または7.1chサラウンドのセットアップに適しており、8つの出力は独立したコントロールが可能なので、映画音楽のミックス・ダウンやマルチメディア・アプリケーションのオーサリングに活用できる。また、DJソフトとの組み合わせにおいては、8つのアナログ出力を4デッキのステレオ出力として使用し、2つのヘッドフォン出力によってスタンバイ中のトラックをモニタリングすることも可能となる。
ESI Neva Uno/Neva Duo
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Neva Uno:9,460円前後、Neva Duo:12,650円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:BITWIG Bitwig Studio 8-Track| STEINBERG Cubasis LE|STEINBERG WaveLab LE
Neva Uno / Neva Duoは、最高24ビット/192kHzに対応する2イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。Neva Unoは、ファンタム電源対応のXLR/TRSフォーン・コンボ入力と、Hi-Z対応のTRSフォーン入力を搭載。Neva Duoは、ファンタム電源およびHi-Z対応のXLR/TRSフォーン・コンボ入力を2基備えている。共にUSBバス・パワーで駆動。ステレオ・ライン出力とヘッドフォン出力を備え、ダイレクト・モニター・スイッチも有する。パソコンで再生している音をNeva Uno / Neva Duoの入力にループさせるループ・バック機能も備えている。
ESI UGM192
価格:オープン・プライス(市場予想価格/17,600円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS
バンドルソフト:AUDIFIED InTone 2 ESI Edition
UGM192は、最高24ビット/192kHzに対応する手のひらサイズのオーディオ・インターフェース。マイク入力とHi-Z入力を1つずつと、ステレオ・ライン/ヘッドフォン出力を1つ備えており、ギタリストやベーシストのレコーディングに適した仕様となっている。ヘッドフォンを介してゼロ・レイテンシー・モニタリングが行えるほか、スタジオ・モニターの接続も可能。給電用USB電源コネクターを介してUSBバッテリーを使った給電にも対応する。オーディオのプレイバック、レコーディング&ミックスが可能なソフトウェア、AUDIFIED InTone 2 ESI Editionが付属する。
FOCUSRITE Scarlett Solo/2i2/4i4/8i6 /18i8/18i20
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Scalett Solo:19,250円前後、Scalett 2i2:28,380円前後、Scalett 4i4:40,150円前後、Scarlett 8i6:47,300円前後、Scarlett 18i8:65,450円前後、Scarlett 18i20:84,1500円前後、Scarlett Solo Studio:36,300円前後、Scarlett 2i2 Studio:43,780円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:FOCUSRITE Hitmaker Expansion|FOCUSRITE Red Plug-in Suite|ABLETON Live Lite|AVID Pro Tools 3カ月トライアル|SOFTUBE Time and Tone Bundle|XLN AUDIO Addictive Keys|Splice3カ月トライアル
2011年の登場以来世界中で愛されるバリエーション豊富なオーディオ・インターフェース
Scarlettシリーズは最高24ビット/192kHzに対応するオーディオ・インターフェース。Scalett Soloは2イン/2アウトのエントリー・モデル。マイク入力と楽器入力を1つずつ備えている。Scalett 2i2は2イン/2アウトでマイク入力と楽器入力を2つずつ搭載。Scalett 4i4は4イン/4アウトで入出力はより豊富に。Scarlett 8i6は8イン/6アウトで2つのマイクプリ、4つのライン入出力に加えS/PDIF入出力も備えている。Scarlett 18i8は18イン/8アウトでバンドのレコーディングにも対応できる。S/P DIFやADATでの外部ハードウェアでの拡張も可能。Scarlett 18i20は18イン/20アウトのフラッグシップ。ラックマウントしても使える。
Scarlett Solo Studio、Scarlett 2i2 Studioというマイクやヘッドフォン、ケーブルをセットにしたオールインワン・パッケージも用意されている。2021年10月1日以降に登録された製品には、プラグイン・パッケージHitmaker Expansionが無料で付属される。ボーカルを自在に調整できるANTARES Auto-Tune Access、数多くのヒット曲で使用されたリバーブを搭載するRELAB LX480 Essentials、ギター・アンプ・シミュレーターMARSHALL Silver Jubilee 2555などを収録。
FOCUSRITE Clarett+ 2Pre/4Pre /8Pre
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Clarett+ 2Pre:75,900円前後、Clarett+ 4Pre:106,700円前後、Clarett+ 8Pre:152,900円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:BRAINWORX bx_console Focusrite SC|FOCUSRITE Red 2 & Red 3 Plug-in Suite|FOCUSRITE Hitmaker Expansion
Clarett+シリーズは、オール・アナログ方式のマイクプリを搭載したオーディオ・インターフェース。高ヘッドルーム、低歪み、低ノイズでクリアな録音を実現する。名機ISA 110をエミュレートし、オンにすることでサウンドに輝きと存在感を与えるAir機能も特徴だ。Clarett+ 2Preは10イン/4アウトでマイクプリを2基搭載、Clarett+ 4Preは18イン/8アウトでマイクプリを4基搭載、Clarett+ 8Preは18イン/20アウトでマイクプリを8基搭載している。サンプリング周波数やクロック・ソース、アウトプット・ルーティングなどの設定が行えるソフトFocusrite Controlも付属。
FOCUSRITE Vocaster One/Two
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Vocaster One:33,880円前後、Vocaster Two:48,180円前後)
対応OS:Mac|Win|iPadOS
バンドルソフト:HINDENBURG Hindenburg Lite
Vocaster Oneは、ポッドキャスティングやストリーミングなど、配信用途に適した1イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。ファンタム電源対応のXLR端子を1基備え、レベル設定を簡単に行えるオート・ゲイン、ワンクリックで音声を適切な状態にするエンハンス、不要な音声をシャットアウトできるミュート、携帯電話やカメラへの接続機能などを搭載。付属のソフトVocaster Hubを使ってレベルやサウンドの調整、ループ・バックの設定も行える。2イン/2アウト仕様のVocaster Twoもラインナップ。こちらはBluetoothでの音声入力にも対応する。
IK MULTIMEDIA Axe I/O /Axe I/O Solo
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Axe I/O :61,600円前後、Axe I/O Solo:46,200円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:IK MULTIMEDIA AmpliTube 5 SE/IK MULTIMEDIA AmpliTube 4 Deluxe/IK MULTIMEDIA ToneX SE/ABLETON Live 11 Lite/追加で選べる2種類のボーナス・ソフトウェア
Axe I/Oは、ギタリスト向けのオーディオ・インターフェース。2イン/5アウト仕様で、ギター録音に役立つさまざまな機能を搭載している。プリアンプは、サウンドのキャラクター違いで2つのモードを装備。ピックアップ・セレクターはPASSIVEとACTIVEが用意されている。求めるサウンドに合わせて入力インピーダンスを2.2kΩから1MΩの間で連続的に調整可能なZ-TONE回路もユニークだ。AMP OUTを備えているので、録音したギターをアンプやストンプに接続してリアンプも可能。より小型な筐体で2イン/3アウト仕様のAxe I/O Soloもラインナップ。
NATIVE INSTRUMENTS Komplete Audio 1/Komplete Audio 2/Komplete Audio 6
価格:Komplete Audio 1:12,800円、Komplete Audio 2:16,800円、Komplete Audio 6:29,800円
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:Monark|Phasis(Komplete Audio 6はMod Pack)|Replika|Solid Bus Comp|Maschine Essentials|ABLETON Live 11 Lite|Traktor LE 3(Komplete Audio 6のみ)|Guitar Rig 6 LE
用途に応じて3タイプの接続端子が選べるコンパクトなオーディオ・インターフェース
パソコンへの録音やライブ・パフォーマンスに使用できる、最高24ビット/192kHz対応のコンパクトなオーディオ・インターフェース。用途に応じて3タイプから選べる。
Komplete Audio 1は、XLRとフォーンの入力端子を搭載。ボーカルにはXLR端子、ギターやそのほかのライン入力にはフォーン端子と、弾き語りなどの同時レコーディングにも適している。出力はRCAピンを装備。Komplete Audio 2は、XLR/フォーン・コンボ入力端子を2つ搭載。アコギなどのM/S録音やシンセなどのステレオ録音に最適だ。出力には2つのフォーン端子を備えており、スタジオ・モニターやライブPAシステムへの出力といった使い方ができる。
Komplete Audio 6は、XLR/フォーン・コンボ入力端子など4つのアナログ入出力、2つのデジタル入出力、個別に音量調整が可能な2つのヘッドフォン出力、MIDI入出力など豊富な入出力端子を装備した6イン/6アウト・モデル。コライトにも対応できるスペックを備える。
3機種ともにUSBバス・パワーで駆動。録音中にオーディオ・プレイバックをブレンドするダイレクト・モニタリング機能を備えており、大型のボリューム・ノブやレベル・メーターといったインターフェースも使い勝手が良い。
PRESONUS Studio AudioBox Go/AudioBox iOne/Revelator io44/Studio 24c
価格:オープン・プライス(市場予想価格/AudioBox GO:12,100円前後、AudioBox iOne:18,700円前後、Revelator io44:27,500円前後、Studio 24c:24,200円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS|Android
バンドルソフト:Studio One Prime(AudioBox Go)、Studio One Artist(AudioBox iOne、Revelator io44、Studio 24c)、Studio Magicソフトウェア・スイート
魅力的な小型モデルが豊富にそろうPRESONUSのオーディオ・インターフェース
PRESONUSがラインナップする小型のオーディオ・インターフェースを紹介しよう。AudioBox Goは同社史上最もコンパクトでリーズナブルなモデル。最高24ビット/96kHzに対応する2イン/2アウト仕様で、マイク/ギター/ライン入力とライン/ヘッドフォン出力を備え、大型のボリューム・ノブやダイレクト・モニタリング・ミックス機能を搭載しながら240gという軽量を実現しており、優れた可搬性が魅力となっている。
可搬性ならばAudioBox iOneも検討したいところ。最高24ビット/96kHzに対応する1イン/2アウト仕様で、フロントにマイク入力、インストゥルメント入力を備えながら横幅150mm、重量478gに収まっている。
Revelator io44は、ゲーム実況などの配信に適したモデル。複数のソフト間のオーディオをミックスできるループバック機能を備え、入力を2ミックスにまとめてダイレクトに配信ソフトへ出力できる。
Studio 24cは、高品質なプリアンプを搭載したStudio USB-Cシリーズの最もコンパクトなモデル。最高24ビット/192kHzに対応する2イン/4アウト仕様で、フロントにマイク/インストゥルメント/ライン・コンボ入力を2つ備えている。
PRESONUS AudioBox 96 Studio[オール・イン・ワン・バンドル]
価格:オープン・プライス(市場予想価格/35,200円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS|Android
バンドルソフト:Studio One Artist/Studio Magicソフトウェア・スイート
オーディオ・インターフェースにDAWやマイク、ヘッドフォンまでそろうパッケージ
AudioBox 96 Studioは、オーディオ/MIDIインターフェース、DAW、コンデンサー・マイク、ヘッドフォンを1セットにしたDTMパッケージだ。AudioBox USB 96は、シンプルさが魅力のコンパクトなオーディオ/MIDIインターフェース。2系統のコンボ入力やゼロ・レイテンシー・モニタリング機能など、レコーディングに必要なベーシック機能を搭載している。24ビット/96kHzのオーディオ・クオリティを備えながら、軽量かつタフUSBバス・パワー駆動にも対応し、可搬性に優れる。
DAWはStudio One Artistを用意。レコーディング、ミキシング、マスタリング、ビート・メイキングなどのワークフローを、ワンクリックでスタートできる直感性が魅力だ。ビギナーにうれしいスマート・テンプレートも用意されている。マイクはコンデンサー型のM7。大型ダイアフラムを搭載し、温かいサウンドが特徴。ボーカルや楽器に幅広く使用できる。ヘッドフォンはHD7で、サウンドのディテールをとらえる解像感はミックス作業に最適だ。
レッスン・ツール、サウンド・パック/エフェクト、バーチャル・インストゥルメント、エフェクト・プラグインが収録されたStudio Magicソフトウェア・スイートも収録。購入直後から豊富な音色を使った楽曲制作を始めることができる。
RØDE MICROPHONES AI-1 USB Audio Interface
価格:24,200円
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:ABLETON Live Lite
AI-1は、最高24ビット/96kHzに対応する1イン/2アウトのUSBオーディオ・インターフェース。付属のUSBケーブルをパソコンに接続すれば、特別なドライバー無しで使用可能となる。ファンタム電源搭載のプリアンプを1基備え、入力端子はXLRとTRSフォーンのコンボ・ジャック。シンプルなインジケーターLEDで入力レベルを監視できる。出力端子はTRSフォーン×2。ゼロ・レイテンシーで音声をモニタリングできるダイレクト・モニター機能も搭載する。購入後に登録することで、DAWソフトウェアのABLETON Live Liteが無料でダウンロードできる。
RØDE MICROPHONES RØDECaster Pro II[オーディオ・インターフェース内蔵ミキサー]
価格:107,800円
対応OS:Mac|Win
ライブ配信やコンテンツ制作に便利なオールインワン・オーディオ・ツール
RØDECaster Pro IIは、ライブ配信やコンテンツ制作に便利なオーディオ・ツール。6つの物理フェーダーと3つの仮想フェーダーから成る9chのオーディオ・ミキサーを搭載。入力は、マイク(XLR)/楽器(ライン、TRSフォーン)が接続できる4つのコンボ・ジャックで、本機のためにゼロから開発されたREVOLUTIONプリアンプを備える。
また、APHEXのオーディオ・プロセッサーを採用することでAural ExciterやBig Bottomといった名機のエミュレーターが使用可能なほか、各チャンネルに搭載するEQやコンプレッサー、ノイズ・ゲート、ハイパス・フィルター、ディエッサーもAPHEXのものとなっている。アナログ出力はバランス・ライン×2およびヘッドフォン×4を備える。また、入出力用のUSB-Cも2基搭載。8つのパッドは個別に機能をアサインでき、8バンクまで登録可能だ。リバーブやエコー、ピッチ、ロボット・エフェクトといったエフェクトをその場で切り替えたり、MIDIメッセージの外部ソフトへの送信、BGMやSEの再生にも使える。5.5インチのタッチ・スクリーンとロータリー・エンコーダーによる操作性も直感的だ。
さらに、ワークフローに合わせてカスタマイズした入力のアサインやエフェクトの調整などをプリセットとして保存できるのも利便性が高い。
SSL SSL 2
価格:オープン・プライス(市場予想価格/39,600円前後)
対応OS:Mac|Win
バンドルソフト:SSL Native Vocalstrip 2/SSL Native Drumstrip/ABLETON Live Lite/NATIVE INSTRUMENTS Hybrid Keys/NATIVE INSTRUMENTS Komplete Start/1.5GB Samples from LOOPCLOUD/IK MULTIMEDIA AmpliTube 5 SE/CELEMONY Melodyne 5 Essential/A|A|S Session Bundle
プロの現場で愛用されているコンソールのサウンド・キャラクターが得られる小型モデル
SSL 2は、最高24ビット/192kHzに対応する2イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。特徴は“4K”と書かれたスイッチ。これを押すことで、SSLが誇るプロ仕様のアナログ・ミキシング・コンソールSL 4000シリーズのサウンド・キャラクターが得られる。提供されるキャラクターは二つ。一つは高周波帯域のEQブーストで、SL4000シリーズでよく知られている“音楽的に前に来る”EQの効果が得られる。
もう一つはわずかなハーモニクスによるひずみ。SL 4000シリーズでは、コンプレッサーのVCAやVCAフェーダー、トランジスターによるミックス・アンプなどそれぞれのステージを通るたびにわずかなハーモニクスによるひずみ成分が付加されていくが、これを意図的に加えることでサウンドをよりエッジの効いたものにできる。SSLクオリティで仕上げられた2系統のマイク・プリアンプなど確かな基本性能があって初めて生きてくる機能であると言えるだろう。
また、SSL Production Packと名付けられた無償のバンドル・ソフトウェアも魅力。多くのバーチャル・インストゥルメントやプラグイン、サンプルやDAWが用意されている。パソコンに接続するだけで使えるバス・パワー仕様であることもうれしいところだ。
STEINBERG UR22C
価格:22,000円
対応OS:Mac|Win|iOS|iPadOS
バンドルソフト:Cubase AI/Cubasis LE/dspMixFx UR-C/Steinberg Plus
ナチュラルなサウンドに定評のあるマイクプリを備え、最高32ビット/192kHzに対応する1台
UR22Cは、最高32ビット/192kHzに対応する2イン/2アウトのオーディオ・インターフェース。UR-Cシリーズの中で最もコンパクトなモデルで、タフなモバイル環境にも耐える頑丈な筐体を持つ。接続はUSB 3.0 Type-C。高速データ転送とバス・パワー駆動を可能にしている。ナチュラルなサウンドで定評のあるクラスAマイクプリD-PREを搭載し、カスタム・メイドのDSPチップにより、柔軟なモニタリング・マトリックスと強力なエフェクトを実現。ソフトウェア・ベースの音楽制作環境で問題となるモニター音の遅れを解消し、DSPエフェクトを駆使してオーディオ・データと入力ソースをミックス。さまざまなDAW環境で、dspMixFx UR-Cミキサー・アプリを経由したレイテンシー・フリーのモニター・ミックスを構築可能だ。
APPLE iPhoneやiPadで活用できるCCモードを搭載し、iPhone/iPad対応の音楽制作アプリと組み合わせて、高音質なレコーディング・システムを手軽に実現。ネットでの配信に便利なループ・バック機能も備える。
GrooveAgent SEやHALion Sonic SEといったVSTインストゥルメントのほか、さまざまなジャンルに対応するサウンド・ライブラリーを収録した付属ソフトSteinberg Plusも特筆ものだ。
UNIVERSAL AUDIO Volt Series
価格:オープン・プライス(市場予想価格/Volt 1:18,920円前後、Volt 2:25,850円前後、Volt 4:38,500円前後、Volt 176:33,880円前後、Volt 276:40,700円前後、Volt 476:50,050円前後、Volt 476P:69,300円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS
バンドルソフト:SOFTUBE Marshall Plexi Classic Amp Bundle/ABLETON Live 11 Lite/CELEMONY Melodyne Essential/PLUGIN ALLIANCE Ampeg SVT-VR Classic Bass Bundle/RELAB DEVELOPMENT LX480 Essentials/UJAM Virtual Drummer Deep/UJAM Virtual Bassist Dandy/SPITFIRE AUDIO Labs
UNIVERSAL AUDIO伝統のサウンドを受け継ぐシンプルなオーディオ・インターフェース・シリーズ
Voltは、用途に応じて選べるオーディオ・インターフェース・シリーズ。最高24ビット/192kHzに対応し、ポッドキャスト制作者やミュージシャンにハイ・クオリティなサウンドを提供する。iPhoneやiPadに接続して使うことも可能。また、本格的なDAWやプラグイン・エフェクトがバンドルされているのもうれしいところだ。
1プリ・イン/2アウトのVolt 1と2プリ・イン/2アウトのVolt 2、2プリ・イン/2ライン・イン/4アウトのVolt 4は、UNIVERSAL AUDIOが誇るビンテージ・マイクプリを再現したモードを活用し、ボーカルやギターを豊かなサウンドで録音できる。操作性はシンプル。マイクや楽器をフロント・パネルに接続し、あとはスピーカーやヘッドフォンを接続するだけで、レイテンシーなしのオーディオ・モニタリングが可能となる。
3桁型番のモデルは、さらにUNIVERSAL AUDIOの名機1176をベースにしたアナログ・コンプ回路でサウンドにパンチと存在感をもたらす。ボーカル、ギター、シンセ、リズム・マシンなどに適した3つのプリセットも便利だ。
1プリ・イン/2アウトのVolt 176、2プリ・イン/2アウトのVolt 276、2プリ・イン/2ライン・イン/4アウトのVolt 476、4プリ・イン/4アウトのVolt 476Pをラインナップ。
ZOOM AMS-24
価格:オープン・プライス(市場予想価格/15,000円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS|iPadOS|Android
重さ180g、手のひらサイズのAMS-24は、最高24ビット/96kHzに対応する2イン/4アウトのオーディオ・インターフェース。パソコンの音声と入力音声をミックスして出力できるLOOPBACKスイッチや、スイッチ一つでライブ配信に最適なステレオ・ミックスが作れるSTREAMINGモードを搭載した、配信にも適する一台だ。2つのXLR/TRSフォーン・コンボ入力、ステレオL/RのTRSフォーン出力、独立2系統のヘッドフォン出力を装備。ファンタム電源に対応し、ギターやベースも直接接続可能。入力音声を直接モニターできるDIRECT MONITORスイッチも便利だ。
ZOOM PodTrak P4
価格:オープン・プライス(市場予想価格/24,000円前後)
対応OS:Mac|Win|iOS|iPadOS|Android
PodTrak P4は、4つのマイク入力を備えたポッドキャスト制作者向けレコーダー。独立した4系統のヘッドフォン出力は専用ボリュームを搭載するため、出演者全員が快適にモニタリングできる。スマホ接続用のTRRSミニ端子を装備し、リモート・ゲストの通話も収録可能だ。マイク入力には最大70dBのゲインが得られるマイク・プリアンプを内蔵。2イン/2アウトのオーディオ・インターフェースとしても機能する。BGMなどのポン出しが行えるサウンド・パッドも搭載。10種類以上のプリセット・サウンドも内蔵。単3アルカリ電池×2本で最長3時間駆動する。
ZOOM R12 MultiTrak[マルチトラック・レコーダー]
価格:オープン・プライス(市場予想価格/34,000円前後)
R12 MultiTrakは、コンパクトでバッテリー駆動が可能な12トラックMTR。グラフィカルなタッチ・スクリーンと操作性に優れたフェーダーやノブを備え、一台で録音、編集、ミックスが行える。低ノイズ設計のプリアンプを搭載するXLR/TRSフォーン・コンボ入力を2個搭載。各トラックにパンと3バンドEQ、INPUT 1/2にはコンプレッサーを備え、リバーブ、コーラス、ディレイのセンド・エフェクト・チャンネルも有する。最大2イン/4アウトのオーディオ・インターフェースとして利用できるほか、Mackie Control対応でDAWのコントローラーとしても機能する。