STEINBERG Cubase 11を簡単解説! お薦め機能&付属プラグインを西村サトシが紹介

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アレンジ/ミックスに有用な機能やプラグインがグレード・アップ
30年の歴史を持つDAWの最新バージョン

【製品概要】

 1989年に発売がスタートしたMac/Windows用のDAW。レコーディングから制作まで幅広く対応し、さまざまな音楽ジャンルのクリエイター/エンジニアをサポートする機能やプラグインを有します。64ビット浮動小数点のミキシング・エンジンを採用し、最新バージョンではサンプラートラックにスライス機能と2つのLFOが追加されました。またキー・エディターではスケール機能が向上し、EQのFrequency2はダイナミックEQモードを実装するなど、付属プラグインも現代のワークフローに対応すべくアップグレードされています。そのほか6種類の新しいサンプル・セットや、2ミックスからボーカルだけを抜き出せるSpectraLayers Oneの収録など、より自由な制作/編集環境を実現。従来Cubase Proにしか搭載されていなかったVariAudio3は、今回からCubase Artistにも実装されています。Cubase Elements 11(オープン・プライス:市場予想価格12,000円前後)、Cubase Artist 11(オープン・プライス:市場予想価格32,000円前後)、Cubase Pro 11(オープン・プライス:市場予想価格57,000円前後)という3つのグレードを用意しています。

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左からCubase Pro 11、Cubase Artist 11、Cubase Elements 11

【動作環境】

Mac:OS 10.14/10.15
Windows:Windows 10(ver. 1909/ver. 2004、64ビット版)、Direct X 10、WDDM 2.0 に対応したグラフィック・ボード
共通:INTELまたはAMDマルチコア・プロセッサー(INTEL I5以上を推奨)、4GB以上のRAM(8GB以上を推奨)、35GB以上のディスク空き容量、解像度1,440×900以上のディスプレイ(1,920 ×1,080を推奨)、インターネット接続環境(インストール、アクティベーションなどに必要)、VSTプラグインに対応

 

西村サトシが語るCubaseのココが好き!

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西村サトシ

【Profile】エレクトロニカ・ユニット、木箱のプログラマー/ギタリストとしてビクターからデビュー。kitorina recordsを主宰し、サウンド・エンジニアとしてサカナクションの作品などを手掛けた経歴を持つ。

 

優れたソフト音源と高品質なプラグイン・エフェクト
Cubaseひとつでハイクオリティな音楽を作れる

 Cubaseは国内外問わず、数多くのトップ・クリエイターが使用している印象。作曲/編曲はもちろん、録音、ミキシング、マスタリングまで行え、それらに必要なすべての機能を備えています。また、ショートカット・キーを覚えなくても、マウスだけで打ち込みや波形編集など、ほとんどの操作を直感的に行うことができます

 

 そんなCubaseは、11月にバージョン11へアップグレードしたばかり。ますますかゆいところに手が届く便利機能やプラグインが追加され、よりレベルの高い音楽制作が可能となりました。

 

 Cubaseの魅力の一つにサンプル集の“サンプルセット”が挙げられますが、バージョン11では新たに6つが加入。ヒップホップ、シンセウェーブ、シネマティックSEなど高品位なサンプルが勢ぞろいです。そのまま使ってもOKですし、曲のインスピレーションにするのもいいでしょう。

 

 このほかにも、Cubaseにはソフト・シンセ/サンプラーHalion Sonic SE3などの優れた音源や、ミキシング&マスタリングに使える高品質なマルチバンド・コンプ、ダイナミックEQ、ステレオ・イメージャーなどのプラグイン・エフェクトが盛りだくさん。さらに、難しい音楽理論抜きで曲が作れてしまう“スケールアシスタント”機能なども充実しています。Cubaseひとつあれば、十分ハイクオリティな音楽を作れてしまうでしょう!

 

お気に入り機能1:オーディオ・データの書き出し

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 Cubase 11では、オーディオの書き出し機能が強化されました。ステムやパラ・データの書き出しはトラック数が多いほど時間がかかりますが、今回のアップグレードで大幅に高速化。視認性や操作性もさらに良くなっています。例えば、これまでモノラルとステレオのファイルを書き出す場合、その都度、設定を変えて別々に処理する必要がありましたが、今回からはそれぞれ設定を選んでキューに追加するだけで、一括して書き出せるようになりました。このことは、個人的には待ち望んでいた機能だったのでうれしいです!

 

お気に入り機能2:サンプラートラック

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 あらゆるオーディオ・サンプルをピアノロール上で演奏できる機能。例えばお気に入りのドラム・ループのサンプルをサンプラートラックにドラッグ&ドロップしてスライスボタンを押すと、自動的にヒットポイント(アタック)でサンプルがスライスされ、ピアノロールにアサインされます。MIDIキーボードなどで、容易にオリジナルのリズム・パターンを再構築することができるでしょう。しかもグライドや2基のLFO、フィルター、パンを装備しているため、アグレッシブなフレーズを作ることも簡単に行えます。

 

お気に入り機能3:スケールアシスタント機能

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 僕も音楽理論は勉強しましたが、スケールを覚えるのはとても大変。しかし、スケールアシスタント機能を使えばその必要はありません。この機能は、MIDI鍵盤でどこを弾いても“指定スケールに沿った音のみ”が鳴る状態にすることができます

 楽曲全体のコードを一括管理するコードトラック機能と連携させれば、コードとスケールを同時に変更することも可能です。スケールアシスタントはとても実践的な機能なので、ぜひアレンジの際などで積極的に使ってみてください!

 

Cubase 11のお薦め付属プラグインをピックアップ!

Magneto MKII[サチュレーション]

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 アナログ・テープ・マシンで録音する際の程良い圧縮効果と、サチュレーション・エフェクトを得られます。操作性はとてもシンプルなため、僕は長年このプラグインを愛用中。サウンドに物足りなさを感じたら、とりあえずMagnet MKIIを挿してみるといいでしょう。僕は主にボーカル、ベース、ギター、ドラムのキック/スネアなどの楽器に使うことが多いです。ナチュラルな倍音を楽しむことができます。

 

Squasher[コンプレッサー]

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 最大3バンドの周波数帯域にそれぞれサイド・チェイン機能を備え、アップワード/ダウンワード・コンプレッションを施せます。通常のコンプレッサーはダウンワード・コンプレッサーと呼ばれ、音量の大きい部分を小さくしますが、Squasherはアップワード・コンプレッサーも搭載。出すところは出す、抑えるところは抑えるという設定で、サウンドにメリハリを演出することが可能です。ドライブやゲートも備えているため、積極的な音作りも行えるでしょう。

 

Imager[ステレオ・イメージャー]

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 ステレオ・トラックを最大4バンドの周波数帯域に分け、それぞれのステレオ幅をコントロールできるプラグインです。例えばうまくミックスがまとまらないとき、ドラムやベース、シンセ、ボーカルなどのグループチャンネルにImagerをインサートし、ステレオ幅を調整。そうすると、パートごとでのまとまりや分離感を表現でき、思い通りの音像を作ることが可能です。もちろん、マスターに挿して使うのもOK。位相スコープも搭載しているのでお薦めです!

 

Frequency 2[ダイナミックEQ]

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 Frequency 2は、僕が一番よく使うCubase付属のプラグイン。バージョン2からダイナミック・モードが追加され、8バンドのダイナミックEQとして使用することができるようになりました。さらに各バンドはM/S処理に対応し、リニア・フェーズ・モードや処理した音のみを確認できるオート・リッスン・モード、そしてサイド・チェイン機能を搭載し、まさに至れり尽くせり。より精度の高いミックスが行えます。

 

SuperVision[メーター]

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 レベル・メーターやラウドネス・メーター、スペクトラム・カーブや位相スコープなど、音声分析のための18のモジュールを最大9つまで自由にレイアウトして表示させることが可能です。

 僕の場合、ラウドネス・メーターとスペクトラム・アナライザー/バーをデフォルトで設定。音の状態を視覚的に確認しながらミックス/マスタリングが行えます。もちろん耳でジャッジするのも大事ですが、メーターや数値を目で確認できるのは“うれしい”の一言です。

 

STEINBERG Cubase 11 製品情報

new.steinberg.net

 

サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド

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