「音の大喜利」を楽しむQUIET STARS 〜DÉ DÉ MOUSEからのお題に挑戦

QUIET STAS × DÉ DÉ MOUSE

 2023年春から、JVCケンウッドが実証実験を開始したQUIET STARS。5月から体験モニターの募集が開始されたこのサービスは、「“音”でつながる!」をキャッチフレーズに、誰かの投稿へ次々と音を重ねていけるサービスだ。今回、サンレコからDÉ DÉ MOUSEへこのQUIET STARSでの“お題”の提供を依頼。QUIET STARSの解説とともに、DÉ DÉ MOUSEからのお題をここで発表! 自由な解釈でぜひ参加してもらいたい。

QUIET STARSとは?

QUIET STARS LP

 JVCケンウッドがDTM/DAWユーザー向けに開発したWebサービス。自分が思いついたフレーズや曲の断片、演奏など(1分以内)をアップロードすると、そこに重ねるサウンドのアイディアを思いついたほかのクリエイターが演奏やサウンドを追加することができる。

 元のファイルに別のアイディアを加えたり、誰かが音を加えた後のものにさらにサウンドを追加することも可能。自分が発したアイディアがさまざまな形に展開していく可能性を秘めているのがユニークなところだ。重ねられたサウンドを一括ダウンロードして、ミックスすることも可能となっている。

メイン画面(左)とマイページ(右)。メイン画面で投稿の一覧が確認でき、円形のアイコンが参加者のプロフィール写真で分割されているのが見て取れる

メイン画面(左)とマイページ(右)。メイン画面で投稿の一覧が確認でき、円形のアイコンが参加者のプロフィール写真で分割されているのが見て取れる

ある楽曲の系統図。誰かが音を加えた結果に対してさらに音を追加したり、反対に元投稿に別のアイディアを加えることが可能だ

ある楽曲の系統図。誰かが音を加えた結果に対してさらに音を追加したり、反対に元投稿に別のアイディアを加えることが可能だ

 単にサウンドを追加するだけではなく、譜面や歌詞、コメントなども併せて投稿可能。こうしてコミュニケーションを取ることで、新しい仲間を増やしていくこともできる。

参加者同士がコメントでコミュニケーションを取りながらセッションが可能。加えたパートのみのソロ再生も可能となっている。また、最後には各パートの素材をダウンロードしてミックスダウンも可能だ

参加者同士がコメントでコミュニケーションを取りながらセッションが可能。加えたパートのみのソロ再生も可能となっている。また、最後には各パートの素材をダウンロードしてミックスダウンも可能だ

 大喜利に例えれば、ユーザーは出題者にも回答者にもなることができる。そうした音のやり取りを通じて、予想もしないようなコミュニケーションが図れるプラットフォームだ。

QUIET STARSへの登録はこちらから

https://music-pf.jvckenwood.com/

DÉ DÉ MOUSEからのお題は「あなたなりの懐かしさ」

DÉ DÉ MOUSE

遠藤大介によるソロプロジェクト。作曲家、編曲家、プロデューサー、キーボーディスト、DJ。また、自身の曲のプログラミングやミックス/マスタリング、映像と多方面に活動し、他作品のプロデュース/楽曲提供/リミックスも行う。最新作はShin-SkiとのコラボEP『Rainbowtime』。

 どういう素材を用意したら面白いのか、結構悩みました。フレーズなどの音楽的なものをお題にしてしまうと、その先がある程度限られてしまう。一方で、環境音や効果音、ドローンのような抽象的なものを投げかけても、それをバックに演奏を載せるというような形が想像しうるので、僕自身があまり楽しめないかなと思ったんです。「大喜利」と言っても、ウケを狙いにいくばかりではなく、ちゃんと作品として成立するお題ってなんだろう?と。

 そこで考えたのは、コードを提示して、そこから発展させてもらうということ。僕がデビューするきっかけになった「baby's star jam」を元にしたコード進行なら、DÉ DÉ MOUSEの世界を提示できるんじゃないかと思ったんです。この8小節をそのまま使って例えばピアノソロを載せてもらってもいいし、ここから発展させてもいいと思います。僕が、今の10代や20代の方と同じような立場だったころのものというのも、テーマとしていいんじゃないかと。

 もう一つ、参加する方にお願いしたいのは、このコード進行を元に、自分が思う「懐かしい世界」を表現していただきたいということ。今回のお題が僕の昔の曲だからというわけではなく「懐かしい」というのは僕の中で大事で、曲を作るときに景色が浮かばないとどんなにいい曲でもボツにすることが多いんです。誰しも「懐かしい」と思うものは違うし、思い浮かべるものも違う。ただ、古くすればいいというわけではなく、新しいものの中でも「懐かしい」と感じさせるフレーズが一瞬あるだけでも、僕の中では完成されたものになります。みんなが「懐かしいもの」をどう表現するのかを聴いてみたいです。固定観念としての「懐かしさ」から一歩外れたものが出てくると、新しいものが生まれるんじゃないかと期待しています。

 さらに、コメントで、どんな懐かしさを描いてみたのかもぜひ書いてください。どういう理由でその音を選んだのか、足したのかを知った上で聴くと、また作品が違った形に聴こえてくると思います。ですからぜひサウンドと併せて、あなたからのメッセージを寄せてください。

 ヴェイパーウェーブなのかローファイなのか、ハイパーポップなのか、あるいは弾き語りなのか、ノイズなのか……? 楽しみにしています。

QUIET STARSへの登録はこちらから

https://music-pf.jvckenwood.com/

応募方法

QUIET STARS内の「探す」からイベントバナーをクリック

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 QUIET STARS 先行ユーザーに登録して、サイト内で投稿をしてください。投稿できるトラックは1分以内です。募集期間終了後、試聴を経て、当サイト「サンレコ」にてDÉ DÉ MOUSEによるコメントを掲載(11月末を予定→良い作品が多数ありましたので、もう少しお時間を頂戴いたします。12月中旬にコメント公開予定です)

お題への投稿受付期限

 2023年10月25日(金)

DÉ DÉ MOUSE

https://dedemouse.com/