AppleはDAWソフトLogic Proのアップデートを発表。AI(人工知能)のパワーを活用したスタジオアシスタント機能が多数追加された。Mac版はLogic Pro 11(30,000円:既存ユーザーは無料アップデート)、iPad版はLogic Pro 2(月700円または年間7,000円のサブスクリプション)となり、5月13日(月)から同社App Storeで提供される。
ドラム、ベース、キーボードの演奏をLogic Proが担うSession Players
スタイルや音量の大小などを指定するだけでリズムパターンを生成するDrummerに加え、新たなバーチャルプレイヤーとしてBass PlayerとKeyboard Playerが登場。これらを「Session Players」と総称することとなった。
Bass Playerは、8種類の異なるプレイヤーを選び、複雑さや強さをコントロールしてベースの演奏を生成。コード進行に沿って即興演奏を行うことができるほか、100種類のBass Playerループを元にすることができる。Logic Proのコードトラックを使えば、曲に合わせたコード進行にBass Playerが従う。
さらに、プラグインインストゥルメントとしてStudio Bassも新規搭載。アコースティックからエレクトリックまで6種類の新しいべースサウンドを音源として利用できる。
Keyboard Playerも同様に、コードトラックに追従してキーボードの演奏を生成。プラグインインストゥルメントStudio Pianoでは、3つのマイクの位置、ペダルと鍵盤のノイズ、リリースサンプル、レゾナンスの調整が行える。
オーディオファイルをパートに分割するStem Splitter
ミックス済みのオーディオファイルから、ドラム、ベース、ボーカル、その他の音源という4つのパートに分割する機能、Stem Splitterも追加された(要Apple Silicon)。
温かみから過激なひずみまでを生むChromaGlow
スタジオ用ハードウェアで得られるサウンドをモデリングで再現するプラグイン・エフェクト、ChromaGlowも新たに搭載(要Apple Silicon)。ユーザーは5種類の異なるサチュレーションスタイルを使うことで、モダンでクリーンなサウンドから、ノスタルジックでビンテージな温かみある音、過激なディストーションまで使い分けることができる。