Apple Logic Pro for iPadリリース〜Mac版とプロジェクトの相互互換性を確保

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 Appleから、Logic Pro for iPadが5月24日(水)にリリースされる。月額700円または年額7,000円のサブスクリプション制(1カ月の無料トライアル期間あり)。A12 Bionicチップ以降/iPadOS 16.4以降を搭載したiPadで動作する。

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 Logic Pro for iPadは、Mac用DAWソフトLogic ProのパワーとiPadの持ち運びやすさを組み合わせたオールインワンのプロ向け音楽制作アプリとして開発。Multi-Touchジェスチャーでソフトウェア音源を演奏し、ピンチでの拡大やスワイプでのスクロールなど、直感的な動作で複雑なプロジェクトを操作できることを特徴としている。

サウンドブラウザ

画面左にサウンドブラウザを用意

 画面上には新しいサウンドブラウザを用意。ループやサンプルのほか、ソフト音源のプリセット、エフェクトのプリセットなどが集約される。プロジェクトにロードする前にタップしてサウンドをチェックすることができるという。

Sample Alchemy

Sample Alchemy

 標準搭載されるソフト音源とエフェクト・プラグインは計100種以上。オーディオサンプルを元に指一本で複雑な加工を施せるシンセサイザーのSample Alchemyをはじめ、Multi-Touch対応音源が多数用意されている。

Plug-in Tiles

Plug-in Tiles

 ソフト音源/エフェクトは、Plug-in Tilesというコンパクトなタイル表示で主要なコントロールを一望可能。タイルをダブルタップすることで、各プラグインのフルコントロール画面にアクセスできる。また、サードパーティが提供するAudio Units(AU)をApp Storeから入手&利用可能だ。

Beat Breaker

Beat Breaker

 ビートの作成ツールとしては、ステップシーケンサー、Drum Machine Designer、Live Loopsなど、GarageBandやMac版Logic Proでおなじみのツールに加え、タイミングとピッチのモーフィングのためのプラグインであるBeat Breakerを新たに搭載。ビートの組み換えやボーカルチョップなどが直感的に行える。また、オーディオサンプルのスライスや鍵盤への割り当てなどがスピーディに実行できるQuick Samplerも用意されている。

マルチタッチ対応のミキサー

マルチタッチ対応のミキサー

 チャンネルストリップ、ボリュームフェーダー、パンコントロール、プラグイン、センド、正確なオートメーションがそろった、フルスペックのミキサーを備えている点も、GarageBandとの大きな相違点。Multi-Touchで一度に複数のフェーダーを操作できる。各トラックの音量を一望できるメーターブリッジも備えている。

Mac版とiPad版のLogic Proはプロジェクトの相互互換性が確保されている

Mac版とiPad版のLogic Proはプロジェクトの相互互換性が確保されている

 Mac版Logic ProとLogic Pro for iPadの間では、プロジェクトのラウンドトリップ互換(相互互換性)も確保。個々のオーディオトラックやステムの書き出しも行える。iOS版GarageBandのプロジェクト(ソング)を開くことも可能だ。

Final Cut Pro for iPad(左)も同日リリース

Final Cut Pro for iPad(左)も同日リリース

 また、映像編集アプリFinal Cut Pro for iPadも同日にリリース(月額700円または年額7,000円)。こちらはiPadOS 16.4以降を搭載した12.9インチiPad Pro(第5世代または第6世代)、11インチiPad Pro(第3世代または第4世代)、iPad Air(第5世代)に対応する。

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